カラー・オブフェアウェルから数年後とお考え下さい(*^^*)
リンの入学もどきなお話は例えばこんなエイプリル!?をどうぞ
★★★★★☆☆☆★★★★★
「プロ、ムナード!?」
「ああ、参加!したいだろう!?」
「そっそれっどこで演るのー!?」
「どっこが良いかなー・・・ま、場所は、検討中・・・だね」
「誰に出て貰うのですか!?」
「んぅ・・・・・・さぁあ!?そ、れも・・・検討、っかなっ」
矢継ぎ早な質問に恍けた顔で答えたユンギは、上目の4つ目にじっとり睨めつけられて苦笑いをしていた。
「まっ、どこでも誰とでも良いじゃないか !大体君達、演奏出来ればなんでも良いからA.N.Jellのコンサートの時みたいな事したーい!って言ったんだぞっ」
ウェイターに手をあげてコーヒーのお替わりを要求したユンギは、カップを逆さにしたリンのミルクも頼んでいる。
「だーってー、アッパってばテレビは出ないって言ってたのに僕が学校通う様になったらオンマのドラマ出演決めてさっ!毎日一緒に行ってるからって音楽監督なんてのも引き受けちゃうし僕の練習に付き合ってくれないんだもーん」
「僕、もハラボジがコンサートの後からなんだかやけに忙しいって・・・以前の様に家で仕事をすることも少なくなったしハルモニもここで待ってるの退屈だって習い事増やしたし」
「ああそー、れで、俺が迎えに来る破目になったかー俺だって暇な訳じゃないんだけど」
頭上から伸びた腕とテーブルの真ん中に置かれたトレーに目を丸くしたリンがきょとんとしたユンギを見て振り返った。
「あー!ジュノヒョンだー」
「え!?ジュノ!?」
指差すリンの横でユソンもきょとんと見上げている。
「ジュノって!?っ彼!?」
眉間を寄せたユンギがにこにこ顔を見上げた。
「ん!?あっれ・・・どっこかで見た事ある・・・な!?」
抱き上げたリンを膝に乗せ座り込んだジュノは、サンドイッチをパクついている。
「新作だぞ!もちろん喰うだろう!ミナムの奴ケチばっかつけるから先に味見してくれよ」
口元に近づけられたパンに首を振ったリンは、トレーを指差した。
「あっちが良い!クンバム(焼き栗)乗ってるー」
「ああ、パム(栗)はリクエストだったし、もうすぐチュソク(秋夕・陰暦8月15日・祖先祭祀行事※)だけど店開けるつもりだから限定で出そうと思ってさ」
「わーい、久しぶりのケーキー」
前に差し出されたカップケーキに両手をあげたリンは、パクリと被ついている。
「ほら、君も食べるだろう!?感想も聞かせてくれ」
「えっ・・・あ・・・えっとは・・・い・・・」
「乗せられたケーキに戸惑いながらじっと見上げるユソンにジュノが笑って顔を近づけた。
「何!?俺って見惚れる程好い男!?」
「へっ!?えっ!?あっ違っ」
「違うの!?」
「いや、えっと、あの・・・そうじゃ・・・」
真っ赤になって俯いたユソンもケーキを口に入れた途端に明るい顔をしている。
「うっわぁ美、味し」
夢中で食べ始めたユソンに満足そうに頬を緩めたジュノは、ユンギと目を合わせた。
「ああ、そっか・・・ミニョssiと共演してた・・・」
指を鳴らしたユンギも何度も頷いてカップに手を伸ばしている。
「そっちは、副業なんですけどね・・・この近くでレストランをやってるんですよ」
カラフルな紙をテーブルに滑らせたジュノを見て、ユンギが胸ポケットを探った。
「へぇー、レストランのオーナーなんですね・・・俺は」
「知ってます・・・このビルのオーナーでSPグループの総帥!あ、あとスペードのリーダーで、ファン・テギョンssiとカン・シヌssiの盟友!ああ、それからマーメイドを射止めた幸運な方!!!!ですよ、ね」
一気に捲くし立て軽やかにウィンクして指を鳴らしたジュノもユンギの名刺を受け取っている。
「以前A.N.Jellと共演されたコンサートを拝見しました・・・名手ですね」
「え!?あ、ああ、まぁ」
「ジュノヒョンだって何でも上手じゃない!ミナムに最初に教えたのジュノヒョンじゃない」
照れ隠しに髪に触れたユンギは、ふたつめのケーキを頬張ってミルクを飲んだリンを見てゆっくり視線をあげた。
「え!?」
「こらこらそれ内緒の約束だろ」
リンを軽く小突き慌てた声を出しながらも余裕たっぷりのジュノがユンギに微笑んでいる。
「ミナムssiにって・・・も、しかしてあの妙な癖・・・」
「あぁ、やっぱり見抜かれたんだぁ・・・あいつ気付いてないから面白くて放っておいたんだけど」
ニンマリ顔にユンギが渋い顔をした。
「ミナムssiが知ってたら殴ってそ、うですけど・・・」
「ああ俺なら避けるから大丈夫です!今までただの一度もミナムに負けた事なんて無いですから」
不敵に微笑みながらリンの髪を撫でたジュノは、辺りを見回している。
「しっかし、広いですね・・・社員の食堂も上階にあるって聞きましたけど・・・待合室にしちゃ立派なカフェだ」
「あ、ええ、お預かりしてるお子様にはそれなりの家の子もいますのでね・・・大変な、んです・・・」
「セキュリティが!?」
口を開こうとしたユンギが眉間を寄せた。
「そういえば、どうやってこの階へ!?ミナムssiのご友人で、リンを迎えに来たのは解・・・」
言い終わらない内にリンを抱いて立ち上がったジュノをユンギが遥かに見上げている。
「残念!時間がないのでその話はまたの機会に!さ、ユソン君も!帰るよ!」
「へ!?」
ユソンに鞄を持たせたジュノは、繋いだ手で軽い挨拶を残して去って行き、忙しない帰宅を茫然と見送ったユンギは、暫くしてコーヒーを飲み干し携帯を取り出したのだった。
★★★★★☆☆☆★★★★★
さて、大いに見切り発車・・・かヽ(;´ω`)ノ
題目の『promenade』は、散歩道(仏語)遊歩道ですが、英国発祥で野外コンサートをそう呼びます。
散歩に行く様に気軽に立ち寄れるミニコンサート・・・ユンギがどこかで何度かやってたな・・・(;´▽`A``
ジュノ(大人でミナムの同級生よ)が勝手に動きそうね(^▽^;)
頑張ろー!(^^)!
で、
※について......BlueMooN的にちょっぴり豆知識(-^□^-)
陰暦8月15日に行われる祖先祭祀ということで日本のお盆と混同されがちな秋夕。
どちらかというと中秋の名月(陰暦8月は、観月(かんげつ)に適しているとされ八月十五夜に表される様に古くは貴族の遊びから十五夜、十三夜と共に豊作に感謝する意が加わって行われている伝統行事)と意味が同じ。
お盆は陰暦7月15日に行われるのが正しく(日本の場合、西暦に直った頃から新旧歴のどちらで行うかは地方によって違う)インドを起源とした仏教行事で、この日を中元と呼ぶ事から「お中元」という風習があり、現代この時期にお世話になった方々へ贈り物をするけど元来人というより、家(本家のお仏壇・盆棚)へ「先祖供養物としてお使いください」「(両親・先祖へ)私が生まれたのは貴方達のお蔭です」と感謝を込めてお渡しする意味があったんだよん(^^)/
良い物事は積極的に取り入れて文化に変えてしまうが日本人らしさというが父の日母の日(米国)ハロウィン(ケルト民族=英国~中部欧州)にクリスマス(キリスト教徒)バレンタイン(ローマ正教会~キリスト教会)にホワイトデー(これは日本発祥(*´з`))等々元を正せば外国の神様を祀り五穀豊穣を祝ったり祖先・両親を敬う日(^^)/
古来日本では、そういった風習全部ひっくるめて”中元(歳暮も同じ。一年ありがとうと良き年明けをお迎えくださいという感謝を込めてお正月準備品を送るのが本来の意味)”があったと覚えてみてね
核家族化著しい現代では、どうしても日頃お世話になっている方へ渡すんだけどね( *´艸`)
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