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前回のぐっだぐだな25回を立て直していきまーす(-_-;)
って、一回目からよく解らなかったりしてΣ(=°ω°=;ノ)ノしーん(◎_◎;)
ひろーくふかーいお心でお付き合いくださると嬉しいですわん・・・(~_~;)
果てしな・・・・・・(;´▽`A``書き直っ・・・いや、いや、無理(-_-;)・・・
とにかく頑張るぞー!Ohー!(((( ;°Д°))))
タイトルは前回も質問頂いてましたが、今回は『さよならの色』です・・・切ない系ではないのだ(;'∀')
しっかり意味あり!まだ書かないけどwwwほのぼのちんたらお話組み立てていく予定✌
いつも感想を送ってくれる皆様、可笑しな所あったらまたご連絡お待ちしてまーすm(__)m
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「らららららーら・ら・らーらららららーらっららー、らららららーららららー」
歌を歌いながらリビングのピアノの横をまぁるい籠を抱えて通り過ぎたミニョに鍵盤に乗った指を止め、首を傾げたリンは、瞳を真ん中に寄せた。
「ねー、オンマー、それ、新しいお歌なのー!?」
窓辺に歩み寄り、外に出て行ったミニョの背中を追いかけて声を掛けている。
「ええ、そーうでーすよー」
答えるミニョは、口元を僅かに緩め、忍び笑いを零しながらシーツを竿にかけ歌を止めてリンに答えた。
「んー!?でも、アッパのお歌じゃないよねー」
物干し竿に大きな洗濯物を次々掛けて、その向こう側に隠れてしまったミニョに口に両手を添えたリンは大きな声を出し、頷いて体を傾けたミニョが笑顔を向けた。
「ええ、そうですね、作ったのは、別の方でーすよー」
「んーとね、誰のお歌ー!?」
「さぁ、誰でしょうねー!?」
タオルの四つ端を摘んでピンと伸ばす仕種をしたミニョにリンの首も傾き、腕を組むと唇が突き出している。
「え、うー、アッパじゃない・・・もん、シヌヒョンのも違う・・・ソンセンニ・・・ム!?も、ちょっと違う・・・
・・・ヒジュンおじいちゃん!?・・・は、もっと違う・・・ハラ・・・聞いたことなーい・・・ジェ、ルミ!?・・・
ミナム!?・・・は、どっちも聞いたことない・・・んー!?オンマー!?」
トコトコソファに近づいて、鉛筆と紙を手にしたリンは、テーブルの前でぐるぐる円を描いては、バツを書き、右に左に頭を傾けた。
「ふふ、じっくり考えてくださいね」
籠をお腹に抱えて戻って来たミニョが、クスクス笑いながら後ろを通り抜けている。
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「こちらで・・・決めさせてください」
「懸命な選択だな」
デモ音源の入ったCDを一枚、テーブルの真ん中に置いて向こう側に座るヒジュンの硬い声に顔を上げたテギョンは、気まずそうに沈黙した。
「そんな顔をするな!俺も聞いてて、やられたと思ったんだ」
「ソンベもですか!?」
組んでいた足を降ろし、椅子を回転させてボーカルブースに視線を移したヒジュンは、音響装置のスイッチを入れ、流れ始めた楽曲にシニカル(皮肉)な笑顔を浮かべて振り向いている。
「ああ、これを聞かされた時、敗北感を味わった・・・久しぶりだな、悔しかったぞ」
流れるメロディーに椅子の背に凭れ、歌声に混じって聞こえるメトロノームの音に併せて背面を揺らすヒジュンは、天井を見上げて楽しそうに笑った。
「・・・・・・俺も・・・心底、悔しいと思いましたよ・・・」
向かいのソファで、ローテーブルのCDを見つめ、膝に肘を置いたテギョンも両手で顔を覆い隠して自嘲的に笑い、けれど俯いたまま小気味良さげに肩を揺らしている。
「お前のそれとは、真逆だろうな」
「はい・・・俺の表現とは、全く異なります・・・けど、ミニョで・・・・・・」
曲中の盛り上がりに差し掛かったところで、息を吐き、スッと真顔になったテギョンは、片側の口角を上げてヒジュンを見つめた。
「ミニョの声で、これを聞きたい!そう・・・思いました」
テーブルの中央から僅かにヒジュンの側にケースを押しやり、背筋を伸ばしたテギョンの確固たる意思を表す重い口調と軽く下げられた頭にヒジュンも改まっている。
「そうか、ふ、では、リードは、これに決めるんだな」
「はい・・・悔しいですが、これを使います」
昼近いスタジオの中で、回転椅子を揺らし続けたヒジュンとテギョンの視線が絡み、曲の終奏にスイッチを切って音を止めたヒジュンは、膝を叩いて立ち上がった。
「そうか!!俺も、まだまだだな」
両側の口角を上げて、音響装置の上に積まれた数枚のCDを一枚一枚裏返したヒジュンにテギョンが、恐縮しながら、苦笑を漏らしている。
「ああ、そういえば、カン・シヌは!?どうだったんだ」
「シヌは、もう少しポップな曲を持ってきましたよ」
立ち上がったテギョンにCDを一枚持って振り返り、その表面に書かれているシヌの名前を指差したヒジュンにテギョンが頷いた。
「使うのか!?」
「いえ、ミニョのアルバムには使いません・・・俺達のアルバムで使います」
「そうか・・・・・・では、これを・・・」
「何です!?」
足元に置いてあったアタッシュケースから封筒を取り出したヒジュンは、封のされていないエアメールをテギョンに差し出している。
「ギョンセから預かってきた」
「アボジから!?って、これソンベ宛ですよね」
糊の無い封を上から覘きこみ、表書きの宛名を見つめたテギョンは、手を差し入れて数枚の紙とクッションに包まれた四角い箱を取り出した。
「ああ、お前か、リンにアレンジをさせろとの事だ」
「・・・は、ぁ!?リ!?リン!?で・・・すか!?」
クッションに包まれたCDケースを手のひらに反対の手で、譜面の束を眺めたテギョンは、そのタイトルに目を細めている。
「出来るだろう!お前の曲も時々アレンジをして弾いているぞ」
「あれは・・・子供の遊びです」
帰り支度をしたヒジュンの差し出された手を握り返したテギョンは、テーブルを回って音響装置に近づき、ギョンセから送られたCDをセットした。
「それでもな、やらせて聞かせろ」
「ソンベにですか・・・ま、やるだけなら構いませんが・・・・・・思秋期のお二方で、揃って何をお考えです」
流れ始めたピアノの音に耳を傾けて振り向いたテギョンの唇を尖らせた脹れ面にヒジュンも憮然とした表情で、瞳を細めている。
「あ!?お前も俺を年寄り呼ばわりか」
「お二人とも尊敬していますよ・・・が、ユンギのテレビ出演といい・・・ソンベ」
不満たっぷりの声音にテギョンが首を振って笑い、ヒジュンも態度を軟化させた。
「何をお考えです」
「ふふ、何を・・・・・・か」
アタッシュケースを持ち上げたヒジュンは、テギョンと正面で対峙すると胸に右手を当て嬉しそうに笑っている。
「楽しい・・・事だな・・・俺の人生にもう一度、華をくれたお前達に感謝しているのさ」
「花!?ですか」
「ああ、ふふ、それは、これから解る!」
インストゥルメンタルの中盤でピアノの音が止まるとテギョンが、左手の譜面を持ち上げた。
「ああ、そうそう来週ギョンセは、帰国するぞ」
じっと譜面を見据えるテギョンに背中を向けたヒジュンは、手を振って廊下に出ている。
「はっ!?えっ!?聞っ、聞いてませんっ」
譜面から視線を上げて直立のまま、大きくゆっくり瞬きをしたテギョンは、慌てて廊下に顔を出し、ヒジュンの背中に声をかけた。
「ああ、コ・ミニョには、連絡が行くみたいだ!娘と孫には会いたいと言ってたからな」
はははと大きな笑い声を響かせて廊下を進むヒジュンの背中にスタジオのスピーカーからまた流れ始めた音に耳を奪われて振り向き、舌打をしたテギョンは、前に突き出した唇を動かしながらソファに座っている。
「息子に連絡無しかよっ!!チッ!アボジの奴!爺共が揃って何を考えてやがる!!!」
丸めた譜面を手で打ち鳴らし苦い顔をしているテギョンであった。
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