あんにょん❦短編をお届けまします(^^)/
梅雨の晴れ間の一時(＝⌒▽⌒＝)和んで楽しんでくださいませ♪
リンの小さな冒険をどうぞ(^^)/
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
「ね、オンマ！ほらー、見ーてー」
遥、先を行くリンの小高くなだらかな丘から誘う声に瞳を細めたミニョは、額に両手を当てて、眩しそうにしている。
「ねー、見ーえーるー！？」
大きく手を振って、横を向いたリンに大きく頷いて両手を上げ、頭の上で大きな丸を作った。
「あは、アッパと同じくらいかなぁー」
「そーうですねー、リンの方が、きっと、大きいですよー」
「ほんとー！？」
タタタタと駆け下りてくる坂道に勢いづいたリンは、両手を拡げてはしゃぎ、ミニョのお腹にぶつかる様に抱き付いて止まっている。
「ふふ、こっちからじゃぁ、見えませんね」
「ちゃんといるもーん」
「はは、本当」
「あそこまで行ったら、もっと良く見えるよー」
ミニョの手を握って急かしながら引いていくリンに丈の長いスカートの裾を摘んだミニョは、サンダルの素足をさらけ出した。
「走りますか！？」
「うん！早くしないといなくなっちゃうー」
「では、競争です！」
「負けないもーん」
顔を見合わせ、腕を振り上げてスタートのポーズを作ったリンにミニョが僅かに先導を切り、丘陵を登るふたりの後ろを短い影が付いている。
「とうちゃーく！」
両手を上げて喜ぶリン横で、小さく息を数度吐き出したミニョは、胸に手を当て、青い空を菫色（きんしょく≒紫）に染め替える太陽に顔を向けた。
「ふふ、沈みますねー」
「綺麗でしょー」
「ええ、とっても、綺麗ですねー」
「アッパも来れば、良いのにー」
「ふふ、お山は、虫がいるから嫌なんですって」
「お山じゃないもーん！」
遠くの高い山にのみ込まれゆく太陽にくるりと後ろを振り返ったリンは、片足を上げ、片手を上げて影と遊んでいる。
「さっきより、短くなっちゃったー」
「本当ですね、テギョンssiよりも小さくなっちゃいましたねー」
振り返るミニョの足元で、影を踏み、影と笑ったリンが、太陽に向かって微笑んでいるミニョの腰に腕を回して、ピットリ張り付いた。
「どうしました！？」
「うん、太陽がいなくなると影もいなくなっちゃうねー」
「ふふ、そうですね、でも、明日もまた会えます」
「明日も晴れるかなぁ」
空を見上げ、空を染め変える夜の帳に小さな光を見つけたミニョが腕をあげるとリンも指を指している。
「星だー」
「明日も太陽さんと影さんに会えますよ」
「ふふ、明日も一緒に遊んでねー」
空の太陽の最後の欠片に手を振ったリンは、振り返って地面にも手を振り、顔をあげるとにっこり笑ってミニョの腰から手を離した。
「えっ！？あれ、リン！？」
離れていくリンに不思議な顔でゆっくり振り向いたミニョは、大きな影を見つけて微笑んでいる。
「アッパー！！」
「ああ、遅いから迎えに来たぞ」
ヘッドライトを照らしたまま、車の前に回りこみ、ゆったり歩いているテギョンに駈け寄ったリンが抱き抱えられ、ミニョも歩き出したとある日の夕方の出来事だった。
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
たまにはテギョンssi この顔ちょあo(＾▽＾)o
