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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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砂漠の導火線8~キスへの道程~

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この目で見たいと言った時、周りの大人は誰一人として善い顔はせずどこか眉間に皺寄せて暗い黒い顔をする。
”特別”という印は時に存在をも否定して”普通”でありたいと願っても環境はそれを許さず。
特別に縛られる普通。
そんな日常。
宮殿外の芝生も碧くて美しいだろうと。
出来る術を持っているのだから学びだけでなく見て知る事も大事だろうと。
どうすれば好いかを考えるだけでは勿体ないと。
どれだけ訴えても所詮子供の戯言と受け流されたから更に考えて。
考えて考えて教典などさっさと暗記して己が特別などで無いことも星見の予言が科学で生まれた家がそこだったこともどうやって大人達を納得させるかそれだけに費やした年月。
光明だったのだ。
確かな。
確かに確実にこの手に掴んだ光。
出来事は知っていた。
それによって起きた悲劇も。
けれど。
けれどそこに居たであろう人の事など大流の砂粒と変わらず知らなければそれまでの────。


『っい、っおいっ!お前っ!』
目に映えるほど白い液を飛ばして青年を見下ろし呼び止めた少年は、口をへの字に曲げ赤い顔をしていた。
怒、りだと気付いたのは、真っすぐ走り去った背中が小さく見えなくなった頃。
『ヌナ泣かせたのっ前だろっ!』
一本指を向けた仁王立ちの少年の微かに潤んだ瞳を見つめながら徐に頷いた。
『認めたっ!今っ認めたよなっ!!!!』
タンっと靴音を響かせ地面へ飛び降りた少年は、青年を見上げ体当たりで更に捲し立てた。
『何したんだよっ!苛めか!?虐めたのかっ!!!ヌナが泣くなんてっ!!!あんなっっあんなな泣き方っ!何したっ!!何っ!殴ったのかっ!!!』
思いつく限りを言葉に声を荒げる少年の肩を掴んだ手がピクリ震え小さく零された耳慣れない曖昧な言葉の返答に少年の目が見開かれた。
『なっ!?本当かっ!?本当に殴ったのかっ!!!!』
驚愕に動きを止めた少年を見下ろししかし驚いたのは青年もで、素早く膝を折った。
『いや違っすはないそうじゃないぇえっとそなんて言うんだ・・・』
言葉を探し困惑する青年に訝しそうに眉間を寄せていた少年も落ち着いたのか首を傾げた。
『あひょ・・・外・・・こ・・・』
『・・・ああ、俺は他所の国の人間だ』
顔だちも違うだろうと漸くまじまじ顔を見合わせた少年に答えた青年はほぅと長い息を吐いて地面に腰を下ろした。
『いやぁあ本っ当泣かせたのは俺、だ、けどなげってはいないぞ』
『殴る!な!っていうか俺もミアえぇっ・・・っとヌナ泣くことねぇぇっていうか・・・』
『いやおめは悪ねぇっていうか・・・』
『ヒョっ・・・なぁ、さっきまでと話し方大分変ってるみたいだけど・・・』
焦りか後悔かそれまで流暢な言語を紡いでいた青年の言葉にすっかり冷静な少年が横にしゃがんで笑い出し両手で顔を覆っていた青年は違う言語で言葉を呟いた。
『あれそれってヌナがよく使ってる言葉じゃん!』
『ぁあそうらしい・・・あの歳で通訳とか出来る女だな』
『ヒョンだってこの国の言葉上手いじゃん』
『お前くらいの年の頃から勉強してるからな』
『え、じゃぁ俺も今からすればヌナみたいになれんのか!?』
『なんでそこは俺じゃないんだよ』
『え、俺ヒョンはじめましてだしヒョンの事知らねぇもん』
『おっま知らない人間相手によく突っかかってきたもんだなぁ』
『え、ぇえっとそれはぁ・・・』
今更に微かに後ずさる少年の地面に置かれた手を見つめ他愛ない会話を続ける青年は、一人分の間が空いた空間に手を置いて仰け反り夕闇に包まれ始めた空を仰いで少年に名を聞いていたのだった。






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