Translate

Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可

loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
 にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

StellariaRain


春の七草のひとつ繁縷(はこべら=ハンロウ=ステラリア)をモチーフに未来な未来なお話を(*^_^*)
折々リクもいただいておりますればお待ち遠さまです(≧▽≦)

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★





ねぇオンマ覚えてる!?買い物帰りのお花屋さんで────



「ピョルコッ!?」
「ええ小さいお花も咲きますけど食べられますし雨降りも教えてくれるのですよ」



店先のリーフポットを見ていた僕に萎んだ花を指さして雨ですねって言ったんだ。
僕はすかさず否定した。
だって空はくっきり青空、雲はあっても白くふわふわ漂ってこれっぽっちも雨の気配なんてなかったから。



「でも降りますよ。時間は・・・判らないですけどね」



そう言って僕にその小さなポットを買い与え田舎の畦道の話をしてくれた。



「ミナムオッパが教えてくれたのですけどね・・・」



それってこういうのだよね。





★★★★★☆☆☆★★★★★






「そ・・・・・・・・・れで、何が言いたいんだ!?」
朝の食卓でPCに向き合うテギョンは、頬杖でメールの文面と添付画像に目を眇め、カウンターテーブルに並べられる皿を横目にマウスを動かしながらミニョの背中に小さな小さな舌打ちをしていた。
「雨が降ったってことですかね」
フルーツ盛りを一口二口摘まみながら皿を置いたミニョは、何を怒っているのかと首を傾げいそいそコーヒーを注いでいる。
「・・・元気だという事は、解る・・・が、何でいっつもいつもお前だけだよっ」
テギョンのイラつきを見当したミニョが、ニヤリと笑った。
「・・・チルトゥ!?」
「あん!?何で俺がお前に嫉妬するんだ」
「んー・・・・・・可愛い我が子に無視されてるから!?」
すっとぼけた物言いのミニョを睨み置かれたコーヒーカップを引っ掴んだテギョンは、勢い良く煽りかけて止めている。
「っちぁ!?っ前なぁ・・・これが無視してる奴のやることかっ!?」
火傷よろしく痛そうに舌を出したテギョンの前にミニョが呆れ顔でボトルの水を差し出し隣に座りながらPCを覗き込んだ。
「オッパに報復中ですかぁ!?」
「ほっ・・・ってっ前なぁ」
「あ今のは嘘です!嘘っ!!」
カチカチ画像より明らかに大きな音ファイルを開くテギョンは大きな溜息を吐いている。
「ったく添削しろって言いたいのも解るが量が多すぎなんだよ」
「良い先生が周りにいっぱいいますからねぇ」
バゲットを網に翳すミニョは、テーブルコンロで軽く炙ってたっぷり生クリームを塗りたくった。
「・・・進行形かよ」
「進行形ですね、シヌオッパもユンギssiも貰ったって仰ってましたもの」
「・・・俺に、は初めてだ・・・ぞ」
「えっぁそっ・・・うで・・・した・・・か!?」
ニンマリカリリッ一口噛り付いたミニョが慌てている。
「っお、ぁそ、おオッパの・・・あ・・・こ、れ」
流れ始めたピアノメロディを耳に数度瞬いたミニョがテギョンを振り向いた。
「これが一番しっくりくるみたいだな・・・『ピョルコッパッ』・・・か」
「そっいえばピョルコッ送って欲しいって言ってましたね」
「あん!?草をか!?」
「草といっても生薬ですよ・・・オッパも食べるじゃないですかぁ」
「知らなきゃただの野草だ・・・踏み荒らして怒られた・・・ってNYにも生えてるじゃないか」
ミニョの手首を掴んで焼きたてのバゲットを口に入れたテギョンは、画面の中でリンがお道化る写真を指さした。
「チックウィードって云うのですよね」
「小鳥の主食でハーブに分類されてるからな、けどやっぱりただの庭草だろ」
「リンも一生懸命育てていたのですからそういうこと仰らないでください」
「お前の庭いじりとミナムの滋養趣味のついでだろ」
「テギョンオッパにも十分な滋養食です」
「アレルギーがなければな」
「だーからー工夫してるじゃないですかぁ」
ナムルの小皿をふたつ引寄せたミニョが、ゴマをふりかけてテギョンから遠ざけている。
「お前、これの効能に詳しいのか!?」
テギョンは、手にした小皿をミニョに見せつけた。
「え、さぁあ体に良いってことは知ってま・・・すけど」
「ここに良いって知ってたか!?」
「は、えオッな、何っ・・・」
トンと胸を衝かれたミニョの目が、テギョンが見せつける皿と開いていく指先をいったりきたりしている。
「女の道ってのに効くらしいぞ」
「は!?え!?な、何・・・オ」
『アッパー!!何してんのさっ!!!』
仰け反ったミニョがテギョンを抱き止めた。
「ったく、また良いところを邪魔しやがって・・・エスパーかよ・・・」
ぼそぼそミニョの肩でテギョンが呟いている。
『何言ってんのさ!ずっと回線繋げてあったの知ってたでしょっ!聞こえてたし!』
前がかりを深くしてミニョを抱き締めるテギョンが舌打ちをした。
「知ってたけどな!お前が時間通りにPC前にいないのが悪い」
『しょうがないでしょ!チキン切ったら生焼けだったんだからっ』
「えぇっ焼き直しましたか!?」
ゆっくりした動作で離れて座り直すテギョンを驚いたミニョが押し退けている。
『おはようオンマ!ちゃんと焼いてきたよ』
「も、お腹壊す様なものは食べないでくださいねー」
『大丈夫ハラボジのスタッフもいるし、手伝ってもらってるから』
肩で肩を押すミニョの頭をテギョンも押し返した。
「そういえばアボジはいないのか!?」
『今日から地方公演だから僕ひとりだよ』
「だから昨日、ご飯を一緒に食べましょうって決めたのですよ」
むふっと不気味に笑うミニョをテギョンがじっとり見つめた。
「・・・こっちは朝食だけどな」
「良いのですよー時差があっても一緒にご飯食べれることに違いはないのです!大体オッパてば最近は朝食なのか昼食なのかリンがいないとちゃんと食べてもくれないじゃないですかぁ」
むっくり膨れたミニョが突き刺したおかずを口に運ばれたテギョンは、画面の向こう側で幸せそうに食事を始めたリンを見て項垂れた。
「・・・画面越しに・・・ね」
『アッパ小さい事気にしないでよ!性格悪いなぁ』
「こんなに大量の譜面送りつけるお前の方が悪いだろ」
「似たもの親子ですからねぇ」
せっせとテギョンの口におかずやご飯を運ぶミニョは、大きな口をあけて自分の分を頬張り、リンと同じ顔で笑っている。
「おいコ・ミニョ・・・お前の子だぞ」
「リンは良い性格です」
『そっ、僕オンマに似て性格良いもん』
「・・・コ・ミナムに感化されすぎだろ」
「オッパも良い性格ですからねー」
ますます不気味なミニョの笑みを見るテギョンが肩を引いた。
『あ、ねぇ、それよりオンマ!再来週来れるの!?デートしたいよー』
「でっーぇとー!?」
「オッパにスケジュール調整お願いするので行っきますよー!」
「おっま、昨夜俺とのデート断った癖に何言ってやがる」
ぎょっとしたテギョンの唖然顔を見たミニョは合わせた目を逸らしている。
「オッパが突然すぎるのです!深夜の映画館なんて体が持ちませんっ!」
「俺が帰ってくるまでDVD見続けてただろうが!」
「はーから眠くなったんれふ」
背を向けるミニョの肩越しの顔を覗き込むテギョンは、後頭部越しに伸ばした手で頬を引っ張った。
「ほーそれで、この朝飯もNYに行くのもひとりでしようと思ったのか!?」
『じゃアッパも来るの!?』
「行くに決まってるだろっ!こいつをひとりでなんて行かせられるかっ!お前がいないからってこの前みたいにテジなんぞ拾って来られたらたまったもんじゃない!」
『えっ何々オンマ豚拾ったの!?』
「拾ったんじゃありませんっ局で迷ってた人がテジトッキみたいな動物を連れていたので見てただけで・・・ぇっす、ち、ちゃんと返しました・・・し」
テギョンの手慰みと攻防するミニョは勢いよく振り返り頬を引き攣らせている。
「当たり前だ!いくら珍しくてもあんな豚!うさぎなのかカンガルーなのか主食は蟻だぞ!蟻!アリクイと同じ顔してただろうが!」
「で・・・もテジトッ・・・キ」
ジト目のテギョンに迫力負けしたミニョが肩を竦めた。
「子豚がそう見えてもでかくなったらアリクイだろう」
『へー、そんな豚がいるんだぁ僕も見たかったなぁ』
「あ、写真送ってあげます」
携帯を取り出したミニョを制したテギョンは、メールを見る様にリンに伝えると和やかに水入らずな食事会を再開していたのだった。





★★★★★☆☆☆★★★★★





ね、アッパ、シトシト降り続いた雨に僕ちょっとだけホームシックになったんだ。
オンマとアッパの仲を邪魔できないのは結構なストレスだったみたいで。
そんな時ハラボジがあの庭を見せてくれてこう言った。


────同じ空の下、同じ花も咲く。


僕に向けてというよりもアッパに向けてだと思ったんだ。
アッパは僕の留学を反対したけれどハラボジも本当は反対したかったんじゃないのかな。
でも今は誰よりアッパの理解者だよね。
僕にとってもアッパはそういう存在であって欲しい。
意地を張り続けるのも疲れちゃたので僕はさっさと謝ることにする。
だから送ったファイルの添削よろしくね。
たまには僕の夕食にも付き合ってよね。





★★★★★☆☆☆★★★★★




通信が切れたPC前でテギョンとミニョが顔を見合わせた。
「ず・・・い分生意気な事・・・を書いてます・・・ね」
「拍子抜け過ぎて怒る気にもなれな・・・いだろ」
「流っ・・・石オッパの子」
「お前の子だけあるよ・・・素直に率直に・・・俺を押し切りやがった」
「なっぁぬぁ私はそんなこっ」
「最初っからそうだろ!プライドも何もなしにマ室長と土下座までしたんだぞお前」
「そっれはですねー」
ふたりっきりのリビングで誰も食えないであろう攻防を再び始めていたのだった。





★★★★★☆☆☆★★★★★




ね、シヌヒョン、ユンギヒョン。
ふたりがとってもてんごう(悪戯人)だって僕、知ってたけど知らないふりしてるんだ。
アッパを沢山説得してくれたのがふたりだって知ってたけれどこれも秘密にしておく。
いつも適格で大きなアドバイスをありがとう。
これを伝えることはしないけど夜空の星に気持ちを運んでくれと願ってみるよ。










────出会った頃と何も変わっていないのさ。
あいつらの間で流れる空気。
それに吹かれる俺達も。
小さな変化は幾つもあった。
お前もその一つ。
立ち止まっても振り返ってもそれでも進んでる。
これからも変わらないだろうから考えるより行動するんだな。────










★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

このお話のつながりが不明な方は、こちらを宙と星と雲と月(仮)


●ピョル(韓国語)であったりステラ(ラテン語~英語圏)であったり「星」が語源であるのは、はこべの花の形が星に似ているからで、雨ふりを教えてくれるのは、花が空気中の水分を感知しやすく湿度が高くなると閉じる性質があるといわれているからです。


●テジトッキもどきの動物とは「ツチブタ」というアフリカに現存する夜行性の希少哺乳類です。日本国内で飼育されている動物園もあるので興味のある方はこちらから→日本動物園水族館協会で動物調べて遊びに行こう