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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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アップルシング~Merry Christmas~


★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


クリスマスオーナメントを小さな手にひとつだけぶら下げてトラックから引き下ろされたばかりの大きな大きな鉢植えの木の下でポカーンと口を開けた頭がふたつゆったり向かい合っていた。
「でっかいぞ」
「天辺見えないねー」
繋がっていない方の手を空に向かってあげている。
「どうやって飾るんだ!?」
「アッパも無理だよ・・・ね!?」
手の先の大きな星飾りを眺め、傾げた首でまた顔を見合わせようとした背中が揺れた。
「梯子を使えば届くだろうさ、いくらチビでもな」
「「ジュナヒョン」」
「っと、お前等ふたりだけか!?保護者はどうした!?」
長い脚を左右からぎゅっと抱き締め見上げた先のジュノに笑われている。
「「アッパはオンマ(を)迎えに行った」た」
通りを眺めるジュノは、手にしていた携帯を見た。
「連絡入れたって言った」
「ジュナヒョンすぐ出て来るからここで待ってろって言ってた」
「そ、うね、連絡あったから出てきたんだけど・・・ってミっナムのヤロー俺に子守押し付けてっデートかよっ」
店先で作業を続ける造園業者と二言三言言葉を交しながらメールを打つジュノは、双子の手を引いている。
「「アッパはそんなことしなーい」」
レストランへ続く階段ポーチに運ばれる植木鉢を追いかけながら店先で流れるクリスマスソングに双子が破顔した。
「今日のデートは、よにんって言った」
ウィンドウの向こう側に拡がるクリスマスカラーに目を釘付けられている。
「随分良いハーモニーだな」
「「アッパとコモみたーい」」
「そう言われたか!?」
「でもコモブは違うって言うー」
「ぁああ、テギョンssiは、そう言うだろうな・・・リンも、だろう!?」
設置を終えた業者達と礼を言い合い帰って行く背に手を振る双子の間でジュノが膝を折った。
「お前等同じ双子でも個性が近いもんな・・・ミナム達とは違うよなぁ」
同じ目線になったジュノの首に双子が腕を回している。
「同性だから余計にそうなんだろうけど・・・で、どっちがどっちだ!?」
「僕がウォン!」
「僕スヨン!」
キスを贈られた頬をあげ擽ったそうに笑ったジュノがニンマリした。
「・・・・・・逆だろ!?」
「僕がスヨン!」
「僕ウォン!」
にっこり顔を見合わせ首を振る双子の背中に伸びた長い腕がパーカーのフードを引っ張っている。
「赤がスヨンで緑がウォンだろ」
「「なんでー解るのー!?」」
見開いた目でトナカイフードを被せられた双子の頭上で赤鼻と緑の鼻が揺れた。
「正解か・・・じゃぁ、俺にご褒美くれる!?」
「「トナカイは、プレゼントしないもん!」」
軽く押さえつけられた頭を振ったスヨンがウォンの腕を引いて駆けだし、苦笑して徐に立ち上がったジュノも店内へ足を向けている。
「サンタの手伝いしてるんだからトナカイだってプレゼントくらい持ってるだろう」
「持ってない!トナカイも貰うの!」
「サンタに貰って来いってアッパが言ってた」
「俺・・・がサンタかよ」
スヨンの腕を引き返して駆け戻ってきたウォンがカウンターに片肘置いたジュノを指さした。
「で、何が欲しいんだ!?」
鷹揚たっぷりにきょとんとした双子を見下ろして笑うジュノは、カウンターを撫でている。
「「わかんない」」
「欲しいものがわかんないのか!?」
「アッパが遊んでくれるから欲しいものない」
「あっ、そっ・・・ま、でも俺はお前達に渡したいものがあるから手を出せ」
顔を見合わせてオーナメントを持ったままの外側の手をそれぞれ出した双子の前でジュノが袋を取り出した。
「「絵・・・本だー」」
「ああ、大昔にミナムが俺にくれた本だ」
袋から出てくるや否や双子の瞳が輝いている。
「そこにお菓子の家があるだろう」
ジュノから引っ手繰る様に受け取ったスヨンがカウンター下のベンチに座り込んでページを捲りウォンの腕を引いて隣に座らせた。
「それを俺に作れってお前達のアッパは、言ったんだよなぁ」
耽読する双子の傍らでテーブルセッティング用の食器と料理を並べるジュノは独り言ちている。
「お菓子の家なら食うに困らないっつってな・・・子供だから何言ってんのか解んなかったし、食っちまったら終わりだと思ってたんだけど・・・・・・俺は、その言葉のまんま菓子を作っちまってなぁ」
木製のスタンドを引寄せたジュノは、ガラスドームの中を眺めてニンマリした。
「渡さなかったけどな」
「お菓子いっぱいだってアッパが言った」
「ジュナヒョンはご飯もくれるって言った」
出来上がったばかりのケーキを冷蔵ショーケースに入れたジュノは、追いかけてきたウォンを抱き上げた。
「「なんでも美味しいから僕等も好きっ」」
「綺麗だし・・・」
「・・・・・・あの、時の自分の感情への証明ってやつかな・・・お前達にそう言ってもらえるのは嬉しいぞ」
ウォンの手の先で揺れる星を見ていたジュノがハッとしている。
「っと、お前達飾りつけの手伝いに来たんだぞっ!星くっつけないとディナーもケーキもやれないぞー」
店先へ足を向けたジュノは、通路に置いていた箱を持ち上げ、慌てて本を閉じたスヨンも後を付いてきた。
「ねーねージュナヒョン!ビュォンナターレッって言うでしょー」
「違うーブォンナターレだよー」
「ああBuon natale (メリークリスマス)な」
舌足らずな発音に極上の発音を返しながらスヨンも抱き上げたジュノは、植木鉢の前に立っている。
「ほら、これならお前達でも届くだろ!さっさとくっつけろ!」
「アッパより高ーい」
「オンマよりたかーい」
ジュノの両腕の上で腕を伸ばした双子が漸く星を飾りつけ、近づいてくるミナムの呼び声に振り返っていたとある年のクリスマスの幕開けだった。









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令和元年(2019)の年の瀬も押し迫っておりますればツキナミなご挨拶をば(*^_^*)
『美男ですね-韓国版』の初回放送から10年が経ち細々縮と続けているBlueMooNでもございますが、『今更・・・』とは言いながら今年も小躍りできるコメント&メッセを下さった読者様をはじめご訪問頂いた皆様へ感謝を込めて(⋈◍>◡<◍)。

2020年はOlympicyearという事もありそちらを楽しみになさっている方も多いと存じますが、十干十二支に於ける60年に一度の『鬨(時)の還暦』の年でもあります。 

ちなみに人が60年生きて干支が生まれ年に戻ると生まれ変わるという意味で赤いものを身に着けて厄除けなどを行う『還暦祝い』はここから発祥していて、人で祝う様になったのは江戸時代中期からと日本の歴史からしたら比較的新しい風習よん( ´艸`) 

大地そのものが生まれ変わるという広義では、巨大地震への想定も憂うべき意趣でありますが、新しい命が芽吹くという意味で誰にとっても好機が多いと言われる還暦年。

グンちゃん除隊も待ち遠しく『美男ですねの続編観たい野望』を胸に来年もお付き合いいただけることを願いつつ、皆々様にとっても良いお年であります様に(*^_^*)

ご訪問頂き、最後まで読んで頂いてありがとうございました。
Merry Christmas & Happy New Year🎄