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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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月と星の交差点─thirdstage─dance with waltz─(19)

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


顔を見合わせ決して聞えよがしではないものの終了と同時に観客席のあちこちから飛び交った声は、悲鳴も感嘆も興味を引くには十分で、すれ違う人々への会釈ににこやかさも深めて唯の一度も妖精スタイルを崩すことなく挨拶を繰り返しスタジオを出て廊下を行くヘイは、駆け出しそうな足を必死に抑えた早足で楽屋のドアを開閉するなり一目散に鏡台前の携帯を起動させ黒画面の数秒さえもどかしいと舌打ちをしていた。
「何!?何!?なんなのよー!!!」
きーっと口を曲げSNSのトレンドワードを見るなり目を剥いた。
「な・・・な・・・何・・・なの・・・こ・・・れ・・・」
スライドさせる画面のどれもこれも角度は違えど見知った頭が映し出されている。
「・・・スーパーモデルジェイ帰国後初スキャ・・・ってそんなのどうでも良いのよっ!お相手はコ・ミナム似・・・っじゃなくてミナムでしょ!ミナムよね!ミナムじゃないのよー!何してんのっ!あ、いつー」
細かに内容を読み解きながら顔は写っていないものの壁際に押し付けられるように立っているミナムの姿に怒り心頭だ。
「帰るって言ったわよね・・・用があるから送れない・・・って・・・買い物なら一人で行けですってー!!!!何よっ!あんたの為の買い物だっ・・・・・・」
「っぶねー」
携帯を振り上げたもののティッシュの箱を反対の手に掴んだヘイの空投は早かった、がそれを避けたマネージャーの動きも素早かった。
「クっ・・・」
「おーおー、荒れてるなぁヘイ・・・観客のせいか!?」
開けたドアを閉め、箱を拾って衣装と化粧道具をスーツケースに詰め始めたクムマネージャーは、テキパキ動きあっという間にしまい終えた荷物をヘイの前に置いた。
「ミナムssiからメール着てたぞ、もう噂になってるだろうから宥めてくれってさ、読まれてるな」
ニヤリと鼻で笑うクムの顔をたっぷり見つめたヘイは、そっぽを向いた。
「あっ間違えた!愛されてるか」
「オッパもオッパよっ!なんでミナムに懐柔されてんのよっ!あいつは、敵よ!敵っ」
バンとテーブルに手を置いたヘイは、何がという顔に剥れて持たされたバッグをまた振り上げた。
「私の敵に決まってるでしょ!なんで私があいつと付き合ってることになってるのよっ」
「付き合ってるだろ!?内緒だけど」
「ミナムが一方的にあたしに付きまとってんの!!!」
「社長はそうは思ってないみたいだぜ・・・きっちり挨拶してくれて酒席も付き合ってくれる好青年だとさ」
腕時計を見てドアを開けたクムマネージャーがヘイを促した。
「・・・それよ、それ・・・いつの間にうちの事務所に来た・・・のよ」
誰もいない廊下ながら声を抑えたヘイは、エレベーター横の階段にクムを促した。
「あぁファン・テギョンのスキャンダルが発覚して直ぐだろ!?将来の事はわかんないけど結婚前提にとも言ってたらしいな」
「けっはぁぁぁ!!!!!?」
狭い吹き抜けへ響き渡ってしまった声に上階を見上げたヘイは、先を行く背中を慌てて追いかけた。
「超長期計画なのな・・・お前の人気は絶対落とさないって言いきったらしいぞ」
カラカラ笑うクムは、一階の段差を降りきってスーツケースを引き始めた。
「お前の主任マネージャーを若輩から俺に変えたのもそれが一因だからなぁ、コ・ミナムssiが今のスタイル崩せないって言うからうちとしては稼ぎ頭守る為にも乗っといた」
「ばっ・・・かじゃない・・・の・・・」
駐車場と書かれた看板前で振り返ったヘイは、他所の事務所のこれから仕事に向かう風情のタレントと合ってしまった視線を泳がせながら軽い会釈をしてクムの袖を引き足を速めた。
「お前の激しい裏表承知で付き合ってくれてるんだぞ!会社としては大助かりだ!お前そのスタイルがいつまでも続けられるとか思ってないよな」
「解ってるわよ!ミナムのおかげで素も出せるから肌トラブル減った・・・し・・・」
「まぁ別れようと思って付き合うカップルなんてないんだから気軽にお付き合いしとけ」
クムがポケットから出した鍵を奪ったヘイは、トランクを開け開錠してサッサと後部シートに乗り込んだ。
「気軽って何よ気軽って!わたしの人気と貞操危ういとか思わない訳!!!?」
ドライバーズシートに乗り込んだクムがシートベルトを締める間に身を乗り出したヘイは、手で追いやられた。
「ミナムssiしっかりしてるよな」
「ちゃっかりよっ!!」
「ユナの移籍の後処理ごたついてるから話題がお前に逸れてくれて助かるわ」
ヘイがベルトを固定したのを見届け発車させたクムは、守衛に合図を送っている。
「女優さんだっけ!?結構長く仕事してる人よね・・・」
「子役からこの世界に居るからな・・・お前と同い年とは思えないほど大人びてるよ」
「なーんか大変そ」
「大変なんだよなぁ・・・演りたい役もあって、何とかねじ込んでやりたいんだけどなぁ・・・」
バッグから携帯を取り出したヘイは、また検索を始めている。
「で、マンションに送るで良いのか!?」
敷地内の出口で既にハンドルを右に向けていたクムに鼻で笑われたヘイは、ムッとしながら頷いていたのだった。




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