月と星の交差点─thirdstage─dance with waltz─(10)

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「また来週もいらしてください・・・えっと一週間ごとのスケジュールをお渡ししますので・・・」
ズラリ並べられた化粧瓶の数に目を奪われていたミニョは、スタッフの説明を呆けた顔で聞いていた。
今日だけ、とは誰も言わなかったが、暫く通うことは決定事項らしいと何とか頭の整理をつけ解りましたと返事をしたものの疑問符が消えてくれない。
テギョンは、ちょっとしたプレゼントだと言わなかったか。
事務所が懇意にしてる総合サロンだからお前へのプレゼントに安上がりだと。
そう言って笑って、行って来いとくれたパンフレット。
それもスタッフが用意してくれた紙袋に仕舞い込みながら顔をあげたミニョは、今正に引っ込められた紙に首を傾げた。
「ぇあ、ぁあ、すみませんこれは、別な・・・方のでした・・・」
慌てた様子を不思議に思いながらも大して気にも留めないミニョは、チョコンと頭をさげた。
「楽しかったです！ありがとうございました」
「こちらこそ、またおしゃべりしましょうね」
ミニョとは、親子ほど年の違う女性が入り口まで見送ってくれていた。
「お迎えは！？事務所の方がいらっしゃるのかしら！？」
「あ、大丈夫です！今から電話します」
「そう、じゃぁ、気を付けてね」
角を曲がるその時まで手を振ってくれる女性に振り返りながら手を振り返すミニョは、携帯をとりだし数コール後にテギョンと話ながら明洞の街並みをあるいていたのだった。

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