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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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promenade~Rinn’sHappyday-44-

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シヌに軽食を渡してテギョン達の座るテーブルを指差し背中を見送ったジュノは、ユンギと話し込むユソンの頭を撫でキッチンカーのカウンターに腕を伸ばしていた。
「黒服の数が増えてませんか!?」
遠巻きながらもあちこち見回して警戒している男達を見ながらジュノがテーブルにトレーを置いている。
「貴方とお姉さんのせいですよ・・・掃除した後周辺が騒がしいんです・・・危険は排除しておかないとね」
「就任式迄は、落ち着かないでしょう・・・取材も断ってるとか」
「尾ひれがつきすぎる前に片付けますよ」
トレーからジュースをユソンの前に置いたジュノは、皿に乗ったパンを渡した。
「で、FGとのモデル契約ですが」
革張りのファイルの下に数枚の五線紙を差し込んだジュノはテーブルへ拡げている。
「ソンベと正式なものを交わしまして、ユソンともね、話し合いましたよ」
「・・・それで良いの!?」
立ったままのジュノを見上げたユンギは、ユソンを覗いた。
「僕にもまだ良く解りませんけどリンの様に特別やりたいことも好きなものも無いので暫くは、従ってみ、ます」
真っ直ぐ見つめられる目に微かに瞳を揺らしたユソンは、頷いている。
「従・・・命令してる!?」
「えっ、あ、違っそういうつもりはなく・・・」
パッとあがって眉間を寄せたユンギの顔にユソンが慌てて手を振った。
「勉強は好きだろ!?新しい事を覚えるって事に魅力は感じる!?」
傾けた顔でユソンを見たジュノは、小さな頷きに満足気にユンギを見下ろしている。
「えっとリンは、事務所によく行くじゃないですか・・・あそこってA.N.Jell以外にもスタジオでダンス練習してる人とか、プロデュサーさんとか色んな人がいますよね・・・ヒョンの会社のカフェの店員さんとかもそうなのですが、子供バンドが始まった頃、僕あまりリンやジュンシン以外とは話もしなくて、でも、あちこち連れ回されて、凄いなって思ってたんです」
俯き、たどたどしく言葉を紡ぐユソンをユンギもジュノもじっと見ている。
「事務所のどこに行っても皆リンを知っているんですよね・・・お仕事の事は解らないけど、お菓子くれたり、玩具くれたり、僕そういうのを勝手に貰うのはどうなのかなって思ってたんですけどリンもジュンシンもありがとうって貰っちゃて・・・」
顔をあげたユソンが、ユンギを真っ直ぐ見た。
「でね、ジュンシンが言ったんです・・・当り前だとは思ってないって、リンにくっついてると色々くれる人がいるけど、そういう人達は、この事務所(A.N.entertainment)で働いてA.N.Jellを成功させる為に毎日頑張ってて、僕達も今はそのひとりで、物をくれるのは、お前もって言われてるだけだから黙って貰って頑張れば良いって」
合った目を見開き、細めたユンギは、横を向いて目を閉じている。
「あっいつは・・・」
「ずいぶん、生意気な甥御さんですね」
クスリと笑いながらユソンの隣の椅子を引いたジュノは、座ってトレーを引き寄せた。
「姉貴が、早い内から専門の学校に放り込んだんですよ・・・競争しなきゃ蹴落とされる環境なので生意気なんです」
ユンギの舌打ちと横目にジュノとを交互に見あげていたユソンが慌てている。
「ぇあっ、えっと、だっだからっ、リンもジュンシンもピアノを弾くのは、当たり前っていうか、僕は、僕も楽器を弾きますけど!ふたりみたいな当り前の好きっていうのはまだ良く解ってなくて・・・」
しどろもどろで俯きを深くするユソンの顔にかかった髪をユンギが指先で梳きあげた。
「ユソンって結構照れ屋だったんだね」
「えっ、えっと・・・」
「少なくとも子供バンドの時みたいにやっても良いって思ったって事だよね」
真っ赤な顔を真っ直ぐ見つめたユンギは、徐々に上がった目で大きく頷いたユソンの頬を撫でている。
「使命とか信念とかってそんなのいつ身に付くか解らないものですよ」
ユソンの頷きを横から見ていたジュノが呟いた。
「あなた、今、どちらですか!?」
ガンフィンガーで指されたユンギは、ポケットからペンを出している。
「俺は、信念ですよ・・・使命って程大きく考えちゃいないです・・・いずれ使命になる時が来るだろうと思ってますけど今は信念で良いし、信念でなくちゃならない」
「では、それに従ってサインして頂けます!?」
「勿論」
ファイルの向きを変えたユンギの指先を眺めながらジュノが時計を見た。
「何が決め手だったんですかね!?今の話を聞く限り、色々やってみろって言ったみたいですけど」
「さぁそれは、俺とユソンの・・・ヒ、ミ、ツ、です、よ」
立ち上がったジュノは、時計を見つめ、キッチンカーの中で響いた音に頬を緩ませスタッフにオーブンを開けさせていたのだった。




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