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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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カラー・オブ・フェアウェル番外────ワカレウタ────



本編練習風景の一遍です。
当時入れるか迷い「なくても良い」と綴っていたエピソード(-^□^-)
楽しんで頂けます様に(^人^)


★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


午後の練習に向かっていたジェルミは、角を曲がろうとして慌てて両手を広げて立ち止まっていた。 
「った・・・っぶねー」
片手のタンブラーを持ち替えたミナムが睨みつけている。
「ミッ・・・ミナ」
「っとに、何してんだよ!零れただろっ」
蓋のある飲み口の僅かな液体を舐めたミナムは、横へ通り抜けようとして腕を掴まれた。
「え!?なっ!?」
ずるずる引き摺られ手近な部屋に押し込まれている。
「なっすんだ・・・練習行くんだろっ!?」
眉間を寄せて振り返るミナムを余所にジェルミはドアの陰で廊下を凝視しながら手招いた。
「なね、ミナム!聞いた!?聞いたよねー!?」
「は!?な」
「 う、わっ何、どう!?どういうことっ!?ね、ね、聞いちゃまずいよね!でっ、でも聞こえたよね!聞こえるよー」
ドアノブに手を伸ばすミナムを押し退け隙間を拡げたり狭めたりしているジェルミは、顔を片手で覆っている。
「だーからっ!何だっ!」
ジェルミの背中に飛び乗ったミナムが、勢いよくドアを開けた。
「ん!?ヒョンとミニョの声じゃん」
廊下から聞こえる微かな声に耳を欹てている。




────「でっ!でもですねっ!やっぱりワカレルならリンは・・・」
「俺が連れて行くに決まってるだろ」
「そ、そうなんですけどぉ・・・」
「だからそうしなければならないと言ってる」
「で、でもー、やぱっりワカレルのは・・・」
「ワカレなければ進めないと言ったのはお前だ!」────





少し焦りの混じるミニョと怒り気味のテギョンにきょとんとしたミナムは、遠ざかる足音と声を聞いてジェルミの背中から降りた。
「何だよ!?また別れ話か!?」
「そ、そうでしょっ!ね、聞こえた!?聞いたでしょう!ね、何で、何、何があったの!?ヒョン達別れるの!?別れるってどういうことー!?あんなに仲良いのに別れる理由なんてどこにあるの!?コンサート前なのに今そんな事になったら、俺達またどうなっちゃうのー!?ヒョンとミニョのスキャンダルなんてこんな美味しい話どこも放っておいてくれないよー!そっ、それにリンっ!リンを引き取るのがヒョンって!そっそんなの無理にきまってるじゃーーーーーん」
涙声の小声で叫ぶジェルミが、ミナムの胸倉を揺さぶった。
「うるさいっ!!!お前の頭ん中どうなってんだよ!ある訳ねーだろっ」
ゴツンと額をぶつけたミナムは、顔を顰めてしゃがみこみ廊下を見ている。
「ったく、別れ話なんてあのふたりに限って今更ある訳ないんだよっ!そんな事になったらまず俺がヒョンを殺しに行ってやる!」
何度か額を撫で擦った手を膝で頬杖にしたミナムは首を傾げた。
「お、良いのが居た!おーいリーン!」
鼻歌交じりに廊下をスキップしていたリンが、ミナムに駆け寄っている。
「ミナムだーなーにー!?」
両手を広げて抱きついたリンを支えるミナムが尻餅をついた。
「あのなちょっと聞くけどもし、もしもさ、ヒョンとミニョが別れるとしたらお前どっちにつくんだ!?」
「ちょ!ミナムっ!何聞いてっ」 
「オンマっ!」
倒れるミナムを支えようとしたジェルミが、慌ててパーカーのフードを引っ張り首を絞めている。
「ヒョヒョンがどーしてもお前と一緒が良いって言ったらどうすんだっ!?」
首を傾げたリンは、唇を突き出しムッとしながら言い放った。
「アッパひとりじゃ僕の事見ていられないもん!どーしてもアッパと行かなきゃならなかったら、オンマとハラボジの処に行くんだもんっ」
「は!?それって、結局ミニョと一緒ってことじゃん」
「なっ、なんて事話してんだよっヒョン達・・・」
バサリとミナムの頭にフードが落ち、ジェルミも尻餅を付いている。
「オンマとハラボジと約束してるんだもん!どーーーーーしても別々に暮らす事になったら、 オンマとニューヨークに行くんだよ」
ミナムと合わせた目をじーっと見続けたリンが、ニッパリ笑った。
「オンマとアッパはハルモニみたいにならないよー」
立ち上がるリンを見つめ、邪魔くさそうに頭を振ったミナムは、ジェルミを押している。
「そのハルモニの息子なんだから無いとは言えないだろ!?」
胡坐の上で頬杖を突き直したミナムは、リンを見上げ、片頬をあげた。
「ミナム嫌いっ!」
「俺は好きだぞっ」
くるんと背中を向けて考え込んだリンがミナムの膝に両手を乗せている。
「ね、オンマとアッパ別れるの!?」
「違(ち)っ」
「もしもだよ・・・ある訳ね―じゃん・・・」
「ワカレルって言ったのー!?」
そっぽを向くミナムの後ろで手を振るジェルミを見たリンが、ゆっくり片頬をあげた。
「あ!?おーまーえー何か知ってるだろ!?」
「オンマとアッパがワカレルなら僕アッパと一緒かなぁ!?」
伸ばされた腕が4本空振り、ピョンと後ろへ飛んだリンはにこにこしている。
「知らねーけど、そんな事言ってたよなぁ・・・」
ジェルミと顔を見合わせたミナムが、のんびり答える間にリンが駆け出した。




★★★★★☆☆☆★★★★★







「アッパー、オンマと別れるのー!?」
練習室の半開きのドアを勢いよく開けたリンは、テギョンに真っ直ぐ突進した。
「ああ、ワカレル事にした」
渋い顔のテギョンが、リンを受け止めている。
「オンマ良いの!?」
ミニョを振り返ったリンは、テギョンの背中に回った。
「リンと離れるの心配なんですけど・・・」
「アッパがいるから大丈夫だもん!」
テギョンをしゃがみこませて背中に負ぶさっている。
「アッパと一緒だから心配なんです・・・」
「オンマの方が心配でしょ!?」
首に腕を回したリンは、頬をくっつけて顔を覗き込み、テギョンに体を持ち上げられた。
「・・・まぁな」
「ちょ、リンっ!オッパ!」
肩にリンを乗せたテギョンも膨れっ面のミニョを見ている。
「どう考えてもお前の方が心配だ」
「僕、覚える事少ないから完璧だもんっ!」
「俺が連れ去るから問題ないっ!」
「でも、そうしたら、オッパ・・・」
テギョンを見上げ、更に高みにいるリンを見たミニョは、ますます頬を膨らませ、背けた顔でシヌを見つけてドアに駆け寄った。
「お前達何してるんだ!?早く入れよ」
邪魔だと言わんばかりの顔のシヌは、ドアに張り付いているジェルミの腕に持っていた箱を押し付けている。
「ミニョ!リンの衣装できて来たぞ !テギョンの分も用意したから合わせて見てくれ」
「僕のー」
テギョンの腕を持ち上げて伸ばしたリンは、方向指示器と化し、テーブルの衣装を指差した。
「テギョンのは、別れのシーンに合わせて早着替え出来るように変更したけど・・・」
テーブルに衣装を並べたシヌは、手近なお茶に手を伸ばし暑そうに額を拭っている。
「リバーシブルか・・・」
「着れるのですかー!?」
「着なきゃ仕方ないだろう!」
「で、もー」
「幾らテギョンでもステージ壊さない方が優先」
拡げたジャケットを裏返すミニョにシヌが目配せをした。
「でもですねシヌオッパ・・・ファン・テギョンですよぉ・・・一度袖を通したら汗だくな・・・」
「じゃぁ、 舞台袖にバスタブ用意しておこうか!?」
くしゃりと髪を撫でられたミニョが破顔している。
「それ!!良いかも!」
バッと胸の前にジャケットを当て込み何度も頷いたミニョをテギョンが睨みつけた。
「ふざけんなっ!濡れタオル十枚あれば良いっ!」
「でーもー」
上目でテギョンをスルーしてリンを見たミニョは、首を振られて肩を落としている。
「大体なぁそんな物用意したら遊び場になってそれこそステージが壊される」
「え、あー・・・」
「あー・・・そ、うかもね」
ぐるりと周りを見回したテギョンに倣ってシヌとミニョも見渡した。
「僕そんな事しないです」
「俺もー」
楽器を弄っていたユソンが振り返り、ジュンシンも楽譜に向かったまま頷いている。
「僕はー、ミナムとジェルミがしたらするー・・・・・・かも」
テギョンの腕で遊んでいるリンが、ドアの方を眺めた。
「ほら見ろっ!一番しでかしそうなのは、あいつ等だっ」
テギョンもドアを見つめ眉間を寄せるとすかさずミナムが全開にして仁王立ちになった。
「そんな事するかよー」
「そうだよ!ヒョン!俺達を何だと思ってんのさー」
シヌと顔を見合わせたテギョンは、大きく溜息を吐いている。
「会議にも参加せず、内容も知らないメンバー」
「マンネの役割はチビ共の世話と盛り上げる事だけだと思っているメンバー!?」
シヌの援護射撃にぎょっとした顔をしたミナムとジェルミは、顔を見合わせて抱き合い、勘違いにさめざめと愚痴を零していたとある日の練習前の一幕だった。



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