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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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悪女3─satisfaction(14)─

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

『悪い女だと思ってはいたが、ここまでとはな・・・』
『悪い女にしただろう・・・俺達のせいだぞ・・・』
『ああ、だが、二の舞を踏むまいと思ってした契約だぞ、お前もこいつも了承しただろう・・・』
『俺は、それが最善だと思ったのさ、今更ミニョを手放すなんてましてお前だけにくれてやるなんてできる訳ないだろう・・・』
『まぁ、そうだな、お前も大概しつこい性格だもんな』
『お前に言われたくないぞ、格好ばかりつけて泣くなんて俺は御免蒙りたいだけだ』
『チッ・・・誰が泣いたんだよっ』
『お前だ。毎晩泣いてミニョを追い詰めただろ。あの頃、ミニョが良く言ってた。自分のせいだって』
『ふ、ん・・・お前に抱かれた後だぞ、俺がそうさせたにしても理性なんて保ってられるかよ・・・』
『良く我慢したもんだな』
『お前こそ、マゾヒストか!?』
『少なくともサディストではないな・・・お前も・・・だろう!?』
見合わせた顔がこちらを向くと同時に脱ぎ捨てられたシャツがふたつ、宙を舞って、近づいてくるふたりの示し合った行動に何が起きているのかと必死に考えるのに何も浮かばない頭が、ただ、そう、ただ、目の前の出来事を、そのイメージをここは、そうここは、居心地の良いリビングで、A.N.Jellのプロモーション映像を眺めながら非現実に入り込んでしまった錯覚とそんな事をぼんやり考え始めていた。
『何を笑っているコ・ミニョ!?』
『何をするか解ってないのかな!?』
怒っているようなテギョンssiの顔と対照的なシヌの手が伸びてきて、釦をひとつ外され、柔らかく優しい掌の感触に、そこがゾクゾクさせられた。
『ぁ・・・や・・・』
慌ててかき合わせたけれどシャツの隙間の指先がその下を既に外して、ギシリと重みで沈んだベッドの上には、テギョンssiがいて、あっと思う間も無くそれを剥ぎ取られていた。
『観念するんだな』
『聞きたいことがあるだけだよ』
ふたつの微笑みが何でもないと妖しく近づいて、塞がれた唇と背中から這い回る腕に再び何も考えられなくなっていた。




★★★★★☆☆☆★★★★★




そいつが何を考え思おうと、俺の考えは、ひとつで、これが独りよがりだといいや、独りよがりである筈が無いと確信めいたモノを抱えて空港に降り立ち、あの露店で楽しそうに笑ってシヌに寄り添うミニョを見た時の一瞬の躊躇(ためらい)も、その顔を見て消え去った。「幸せですか」と俺に聞いたあの、震えた指先とそんな仕種のその瞳の奥に抱えている俺への悔恨とテジュンを置き去りにした後悔とお前の中から消し去ろうとそう思っていたのに、今またお前は、同じことを考え、それももっと残酷な選択をするつもりだ。悪女だと。悪女は、聖女に為り得るだろうかと、俺にそう聞いたお前は、テジュンを抱き幸せに出来る喜びを噛み締め、これで良かったとそう言った。だから、俺は、こういうこともあり得るだろうと心のどこかでずっと考えていた。あいつは俺の子だけど、あいつがいる事でより一層シヌに対するお前の想いが強くなっている事を知っていた。どちらかを選べと言えば、お前は間違いなくシヌを選んでいただろう。それだけは許せない。お前は、俺を愛していて、俺は、お前を愛している。愛とは、時に残酷で、愛とは、情の為せる業だ。悲しみも喜びもそのひとつひとつが愛だ。だから、お前をどれだけ泣かせてもお前を手放せず、どれだけ血の涙を呑んでも俺は、もう一度手に入れたかったとそんな事を考えながら甘く薫る柔肌に歯を立てていた。



★★★★★☆☆☆★★★★★



テギョンを見つけたあの時に、俺の後ろで震えたミニョのその感情をいっそ、清々しい程テギョンに向けられた矜持を子供を抱え、それを俺に知られることを嫌い、それでも俺の手の中で笑っているお前をどんなことがあっても幸せにしたいとそう思っていた。今は話してくれなくても例えテギョンの子であっても、俺は、お前を手放す気など無いとその子がどちらの子であるか、それは、俺もテギョンも知らない。ただ、お前の子であるだけだ。そう思っていた。「DNA鑑定をした」とテギョンに告白された時、ああ、そうかと安堵を覚えると同時にお前達の間の切れない絆を羨ましく思い、俺もそれが欲しいと思った。それでも隣にいたいと言ってくれたミニョの涙ながらの告白を嘘だと思った訳でもない。でも、それでも、お前は、あいつを愛しているだろう。子供に会いたいだろう。だったら。それなら。だから、テギョンの提案を受け入れた。こいつが作ったぬいぐるみを抱いて、ぬいぐるみのどこを見ているかも分からない黒目を覗き込んで、ミニョがそこに見ている世界にテギョンの姿にそれが最善だと決断した。過去にはどうやったって戻れない。未来は、明日は、今日の上に重なるだけだ。俺達の関係を不自然だとそう傷む奴もいるが、これが、俺達の俺の最善だ。明日、お前が後悔しても俺がお前に寄り添おう。お前を壊すほど抱きしめよう。だから、お前とお前達と禁忌を犯し、泣いても笑ってもこの肌に俺の証を刻ませて、そんな事を考えながら喘ぐミニョの細脚を抱えあげていた。



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