Translate

Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可

loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
 にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

悪女3─satisfaction(3)─

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

着陸体制に入る飛行機の中で、乗務員にシートベルトをと揺り動かされていた。
いつの間にか眠ってしまったらしく、いつものフライトならすっきり目覚めている筈の身体が妙に重く、気怠く感じていた。
『大丈夫ですか!?』
隣に座っている女性にも声をかけられ、それさえも煩わしく思える程だ。
かといって、こんな場所で、軽くとも自棄を起こす訳にもいかないので、苦笑いで誤魔化したが、こちらを窺っているらしい視線が気になっていた。
『・・・何・・・か・・・』
『あ、いえ、その、なんというか・・・魘されていらっしゃったので・・・起こそうか迷ってしまって・・・』
『え!?』
『あ、魘されていたと言っても体調的には問題ないと思いますっ!ゆっ夢とか見られていたんじゃないかとっ!そっ、それにとっ特に何か言った訳ではっ・・・・・・・・・』
身振り手振りとその口調と徐々に焦っていくのが丸解りの顔で、すまなそうにこちらを見る女性を呆然と見つめ返していると更に動揺したのか早口で捲くし立てられた。
『えっ、えっと、その、あのわっ私、ここ、こう見えてもいいいい医師でしてっ!えっとそっ、その・・・体調は問題ないと思うんですけど・・・あの、そのなん、というか・・・』
気まずいとしたらこちらだとそう思いながら、彼女の視線の先を抑えていた。
一点を集中的に見る彼女もまた居心地が悪くなったのか、調べた方がと小声で話し、謝ってきた。
『す・・・すみません・・・突然こんなこと言うの絶対おかしいですよね・・・貴女の事情も知らないのに・・・あ、ああー、医者の性とでも思ってください・・・あ、えーと、でも、あ、わ、私、こういう所がアウト(解雇)の原因なんですよねー』
私の話をしていた筈が自己嫌悪に陥ったらしく、自分を責め始めた彼女の態度にクスリと笑みが零れていた。
行きずりでも心配をしてくれたのだとそれは、判っていたが、事情何て誰にも話せないとそう思いながら、彼女の手を取った。
『ありがとうございます。帰ったら調べてみますね』
調べなくても知ってはいたが、彼女の好意を無下にも出来なかった。
まだ、言えない。
まだ、誰にも言うつもりはない。
願いは、ひとつではないのだ。
かといって、ふたつを手に入れられるのかそれはまだ、判らない。
一度目は、手を離し、二度目は、手に入れ、三度目は。
三度目だからこそ、全てが欲しい。
欲張りですか。
欲張りでしょうか。
あなたに貴方達に更なる負担を掛けようとしています。
悪女と呼ばれ、悪女と蔑まれ、悪女は、本物の鬼になろうと思っています。
愛しています。
誰も彼も。
その命も。
この命も。


★★★★★☆☆☆★★★★★



到着アナウンスを随分前に聞いた筈が、一向に姿を現さない事に焦りを感じていた。
ひとり目の時は、誰も傍にいなかったのだからその変化というものを知る由も無くて、かといって俺が知っている事を今はまだ知られる訳にもいかなくて、あいつの話では、いつもと変わりなかったと聞かされてはいたが、高鳴っていく心臓にやけに大きく聞こえる音に嫌な感じだと思っていたところへその顔を見つけてほっとしていた。
『ミニョ!ここだ!』
『オッパ!』
俺の声に嬉しそうに崩れた顔は、やっぱりいつもと変わりなくて、ゲートのこちらと向こうと腕を拡げて抱きしめあっている間何度もシャッター音が聞こえていた。
『あは、バレ、てますね』
『ミニョが顔を隠していないからだぞ・・・』
『オッパだって、マスクなんて無駄な努力だと思いますけど・・・』
俺のサングラスをあげ、目元にキスをしてくるミニョに、また同じ音が聞こえていたけれど、俺も同じ事を返して、手を繋いだまま、ゲートを越えさせた。
『見せつけたかった!?』
『知りませんっ!シヌオッパこそ!』
大胆な癖に恥ずかしがって、照れる顔が愛しくて、もっと辱めたいと思っていた。
辱めたい。
けれど、それは、もうひとつ理由がある。
あいつに言った言葉を思い返しながら、いつもの道を辿っていた。



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村