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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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御伽噺────花は盛りの月は隈(くま)41────

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『カン・シヌと会った事を覚えているか!?』
『え!?』
『シヌと主が会うのは、どうやらこれが初めてではないらしい』
『な、んの事です・・・!?』
促され腰を下ろした長椅子からミニョはテギョンを見上げていた。
その瞳が細められるのを見て記憶を手繰る様に目を閉じ考え込んだ、が、どこをどう探してもそこには行きつかない。
つい最近の出来事だとテギョンを見上げ思い出そうとするミニョに心当たりは無い。
振られた首にテギョンも首を振り返し、やがて向きを変えた体は消えて行った。
『なっ・・・行き成り来て行き成り消えるのかっ!どういうつもりだっ』
『ちょ、テギョンssiっ!どういうことですかぁ!?』
『あ!?どういうことかなんて俺が知りたいっ!』
『むむー、自分の事でしょう!テギョンssiじゃないですかぁ!』
『だーかーらーっあれは、俺じゃないと言ってるだろう!化け物相手に何をしろと言うんだっ』
『化け物化け物って!だからっわたしもお化けですかっ』
『違うって言ってるだろう!湖っ・・・・・・・・・』
先程と同じ会話を繰り返していた。
互いの顔を見合わせ、どちらともなく視線を外し、戸惑いを隠しながら椅子に座ったテギョンの横でミニョも逡巡を隠して横にずれていた。
『ったく、なーんでお前と俺っていっつもいつもこう飽きもせず・・・』
『テギョンssiが意地っ張りだからです・・・』
『はぁ!?俺のどこがっ、お前だろう!俺の事を好きで好きで夜も寝れない癖にっ』
『はぁ!?それこそ貴方でしょう!わたしはいつでもちゃんと眠れてますっ』
『そんな訳あるかっ夜中にこっそり起きて俺の胸に耳を当ててやがるだろう』
『貴方だってわたしの夜着をこっそり引っ張って胸を触ってるじゃないですかぁ』
ミニョが隠した胸の上にテギョンの視線が落ちていた。
顔を上げてそれを見たミニョは、ゆっくり背中を向け様としたが、テギョンの手が肩を引いた。
『さっき言いかけた事を聞かせろ・・・ミナムにも同じ痣があると言ったな・・・』
『え・・・あ・・・』
『ミナムにも痣があるのか!?』
テギョンの手がミニョの肌を滑っていた。
撫でられ、授受される熱。
持ち上げられた乳房の上にくっきり浮かんでいる痣。
『ぅん・・・ミナムオッパ・・・のは・・・見えないのです・・・よいつも・・・は・・・』
『見えない!?』
『ええ・・・湯船に入ったりとか・・・興奮したりとか・・・ぁたしも数える程し・・・か・・・』
『お前と同じ場所か!?』
『ぅん、同じぃっ・・・同じ場所に・・・花が咲く・・・っ』
『ふぅん・・・』
ミニョの胸の痣。
突きつけた切先。
躊躇い等無かった。
覚悟を見せ付けられたから。
覚悟。
あの覚悟は、何だったのか。
自決はだめだと言ったミニョ。
死ぬなら一緒だとそれもまた自決では無かったのか。
テギョンの頭の中でもうひとつ、声が響いている。
それは、他でも無い、墓地にいるテギョンだ。
額縁の前で、肖像を見上げて、そこに描かれたミニョを見上げて泣いている。
涙は、無い。
ただ、黙ってミニョの姿を見上げて、そこに顔を近づけて抱きしめる様に腕を開いて泣いている。
会いたい。
会いたいお前は、どこにいる。
ただ、お前に会いたいだけだ。
コ・ミニョという記憶をもつ存在ではなく、俺は、お前に。
お前に会いたいのだ。
運命は、間違いなくお前が居る事を明かしてくれるのに。
運命は、俺とお前の繋がりは切れていないと伝えてくれるのに。
何故。
何故、お前は、ここにはいない。
目の奥で、目の奥に拡がる顔は、目の前のミニョでは無い。
もっと大人びて、もっと冷たそうで、その冷たさは、虚勢だった。
肩肘張って、号令を掛けて細腕あげて、笑えば、笑えば幼くなる顔をいつでも引き締めて、寝所でもそれは、変わらなかった。
啼いたのは、泣かせたのは、どちらも褥。
『ファン・テギョン!?』
『あ!?ん・・・・・・』
振り返ったミニョの体が、テギョンに伸し上がっていた。
狭い長椅子の上で、頬を撫で、押し倒されたテギョンは、髪を掻き揚げるミニョを見つめた。
細い指がミニョの額から首筋の髪を掻き揚げるのを見上げていた。
だが、その顔は。
『なっ・・・』
笑っている口元にミニョの腕に込めた指先の力が次第に抜けていたテギョンだった。





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