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季節の移り変わりは、あっという間で、テギョンとミニョの再会から既に三月が経っていた。
慌ただしかった記者会見やマスメディアへのその後の対応は、全てアン社長が引き受け、
テギョンも真摯に対応した事で、スキャンダルは終息を向かえていた。
★゚・:,。゚・:,・:,。゚・:,。・:,。゚・:,。☆
『だーかーらっ!!!何でお前が、そんな場所にいるかと聞いているんだろっ!』
(だから、さっきから言ってるじゃありませんか・・・)
助手席の小さな箱の中で、瞬時にしょぼくれたミニョの顔は、段々面白くないといった具合にぷんすか膨れ、テギョンも怒りの形相で怒鳴り散らしていた。
『今からそこに行くから少し待ってろっ!』
(だから、間に合いませんってば・・・もう搭乗時間になります)
ハンドルを握る手に力が加わり、アクセルを一際強く踏まれた車は、アウトバーンを高速で駆け抜け、抜き去った車を次々後方へ追いやっている。
『とっ、じっ、時間なんか関係ないっ!お前、俺の許可も無く勝手にっ!』
(許可っていうか、これ、社長に頼まれたのです・・・それに独りじゃないです・・・)
『社長なんか関係ないっ!お前は、A.N.entertainmentの社員でも何でもないんだぞっ!』
(そうですけど・・・アン社長には、とっーてもお世話になっっているので、出来る事でお返ししたいのですっ)
『だからって、そんな事をお前が引き受ける必要がどこにあるっ!』
急ブレーキ音と共に空港前に横付けされた車からは、白い靄(もや)が上がり、一斉に注目の的になったテギョンは、舌打ちと共にイヤホンを引き抜き、シートベルトを慌ただしく外して、携帯を耳に充てた。
『いいかっ!俺も空港だっ!どこにいるっ!!!!』
(どこって・・・)
ミニョが返事をする間に外に出たテギョンは、引き攣った頬と肩に怒りを残しながら、一呼吸の間に相好(そうごう)を崩して、観衆に軽く頭を下げロビーに歩き出した。
『まだ時間はある筈だっ!出発ロビーかっ!』
(ええ、えっと、ここはですね・・・♪▲☆=¥!>♂×&◎♯♪)
『えっ、あ、おいっ、ミニョっ!』
携帯を耳に充てたまま走り出したテギョンは、暫くしてポケットにそれを仕舞い、代わりにサングラスを取り出して、キョロキョロしながら全速力で観衆の注目を浴びていたのだった。
テギョンも真摯に対応した事で、スキャンダルは終息を向かえていた。
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『だーかーらっ!!!何でお前が、そんな場所にいるかと聞いているんだろっ!』
(だから、さっきから言ってるじゃありませんか・・・)
助手席の小さな箱の中で、瞬時にしょぼくれたミニョの顔は、段々面白くないといった具合にぷんすか膨れ、テギョンも怒りの形相で怒鳴り散らしていた。
『今からそこに行くから少し待ってろっ!』
(だから、間に合いませんってば・・・もう搭乗時間になります)
ハンドルを握る手に力が加わり、アクセルを一際強く踏まれた車は、アウトバーンを高速で駆け抜け、抜き去った車を次々後方へ追いやっている。
『とっ、じっ、時間なんか関係ないっ!お前、俺の許可も無く勝手にっ!』
(許可っていうか、これ、社長に頼まれたのです・・・それに独りじゃないです・・・)
『社長なんか関係ないっ!お前は、A.N.entertainmentの社員でも何でもないんだぞっ!』
(そうですけど・・・アン社長には、とっーてもお世話になっっているので、出来る事でお返ししたいのですっ)
『だからって、そんな事をお前が引き受ける必要がどこにあるっ!』
急ブレーキ音と共に空港前に横付けされた車からは、白い靄(もや)が上がり、一斉に注目の的になったテギョンは、舌打ちと共にイヤホンを引き抜き、シートベルトを慌ただしく外して、携帯を耳に充てた。
『いいかっ!俺も空港だっ!どこにいるっ!!!!』
(どこって・・・)
ミニョが返事をする間に外に出たテギョンは、引き攣った頬と肩に怒りを残しながら、一呼吸の間に相好(そうごう)を崩して、観衆に軽く頭を下げロビーに歩き出した。
『まだ時間はある筈だっ!出発ロビーかっ!』
(ええ、えっと、ここはですね・・・♪▲☆=¥!>♂×&◎♯♪)
『えっ、あ、おいっ、ミニョっ!』
携帯を耳に充てたまま走り出したテギョンは、暫くしてポケットにそれを仕舞い、代わりにサングラスを取り出して、キョロキョロしながら全速力で観衆の注目を浴びていたのだった。
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