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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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For example, this time(フォァイグザンプルディスタイム)!?

例えばこんな時間

このお話『Spring cleaning(スプリング・クリーニング)!? (一)』の続き㌥(*゚ー゚)ゞ
リンを引っ張りだせなくなった話!楽しんで頂けたら嬉しいでし!



★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


冷え込む空気に吹きかけた息で手のひらを温め、屋上に突き出たペントハウスの扉を開けたテギョンは、暖房器具のスイッチを入れて、ニンマリ笑って部屋を見回し部屋を後にした。
残った仕事を片付けに地下に向かい作曲を続け、暫くそうしてヘッドホンから聞こえる音楽に耳を傾けながらアレンジをしていたが、ピアノの上に置いていた時計を見つめて唇をなぞった。
「そろそろ好いか!?」
誰へともなくそう呟いて地下室を後にしたのだった。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


地下から真っ直ぐに寝室に向かったテギョンは、フッと微笑みその扉を薄く開けた。
部屋の中に細い明かりが差し込み、テギョンの為に設置されたベッド下のライトが、僅かに反応を見せながら、一つ、二つと点灯している。
リンを抱き込んで、ベッドに横になっていたミニョは、まだ眠りには落ちていなかった様で、細めた目と共に上半身を起こしてテギョンの姿をその目で捉えている。
指を曲げたテギョンが、ミニョを呼んだ。
スヤスヤと寝息をたてているリンを確認したミニョは、音を立てないようにその体をベッドから抜くとリンに布団を掛け直してテギョンに近づいてきた。
廊下に出ると、静かに扉を閉め直したテギョンを目を擦りながら見つめて首を傾げている。
「オッパ・・・お仕事終ったのですか!?」
「ああ、ちょっと付き合えよ」
眠そうな目を擦るミニョの手を引いたテギョンは、その頭にチョコンと乗っているテジトッキのフードを被せ直した。
「ミナムもたまには、良いことするよな」
ミニョの頭をスッポリ覆う着ぐるみのフードを見下ろしてそう言ったテギョンは、嬉しそうな顔をして
その造形を眺め、ミニョを階段に促した。
「写真を見て作ったそうですけど・・・」
寝ぼけた声で、テギョンに答えるミニョは、そのフードに触れて、垂れ下がるうさぎの耳を引っ張っている。
「リンに作ったぬいぐるみも思い出させてくれたけどな」
テギョンの言葉に不思議な顔をしたミニョは、引かれる手に一瞬目を閉じ、何処に行くのかと聞いた。
「星を見よう!」
「星ですか!?」
「ああ、空気が冷えてるからな、星も月も綺麗に見えるぞ!」
「わっ、本当ですか!?オッパと見るの久しぶりです!」
テギョンの言葉に一瞬で目が覚めたような顔をしたミニョが、小躍りしそうなほど喜んでいる。
ペントハウスの扉を開けたテギョンは、暖まった空気に満足そうに微笑み、ミニョを先に中に入れると電気を点けようとしたミニョを制した。
「灯りは辞めろ!折角の星が見えないだろ」
「でも、オッパ、見えないですよね」
ミニョが首を傾げてテギョンを振り返っている。
「お前が連れて行け」
手を差し出したテギョンは、ミニョの手を握るとそこだと窓際に座る為に用意していた毛布を指差している。
「オッパが用意したのですか!?」
「そうだ・・・」
照れた低い声にミニョが笑い、ふたりで、窓際に座ると大きな月が目に映る。
「わぁ、月が綺麗ですね・・・」
冬の高い位置にある月は、満月前で、それほど大きく見えない為、星を見るのにもあまり邪魔にはならない様だ。
「月が輝きすぎて星が見えないな」
それでもテギョンは、月が邪魔だと言う。
「オッパには、最初から星は見えてないじゃないですか」
皮肉を込めたミニョが、外を覗きながら言った。
「ふん!お前のおかげで大分見える様になったぞ」
唇を尖らせるテギョンは、毛布に手をついて体を後ろに逸らしている。
「リンのおかげで大分野菜も食べてますからね」
前屈みに手を付いたミニョは、窓に近寄った。
「開けたら寒いですよね・・・」
息が掛かるほど窓に近寄るミニョの吐き出す息でそこが僅かに白くなった。
「そうだな」
外気の冷たさを思いやってテギョンが答える。
「でも綺麗に見えますね」
窓辺に顔を寄せて、空を見上げたミニョは、嬉しそうに笑っていて、その顔にこちらも満足そうに笑ったテギョンが、床を摩る様にミニョに近づき、背中に乗せていた毛布ごとミニョの背中に覆い被さる様に抱きしめた。
「こうしたら寒くないよな」
背中越しにくっ付いてギュッと腕の中に閉じ込める。
「ええ、暖かいです」
パジャマの裾を引っ張って服を調整したミニョは、まだもぞもぞ動いている。
「何してるんだ!?」
テギョンがミニョの肩越しに聞くと、
長く垂れ下がるうさぎの耳を引っ張ったミニョが、マフラーですと首に両耳を巻きつけて、首を隠している。
「変なところに耳が付いてるんだな」
ミニョの頭に手を乗せたテギョンは、その頭を押しやる様に着ぐるみの顔を覗き込んだ。
「ふーん・・・天辺に鼻が来てるのか・・・」
「そうですね・・・こうやって被る様になってるみたいですよ」
そう言ってミニョがフードを深く被ってテギョンに見せた。
顔をスッポリ覆うようにフードを被ったミニョは、首元に手を置いて体を左右に振っていて、手元もその手が隠れるように袖が長いのでまるで大きなテジトッキが動いている様だ。
ほんの僅かな時間、ジーッとそれを真顔で見ていたテギョンだが、グフッと詰まった様な声を出し、あはははと笑い出した。
「オッパ!?」
フードから顔を出したミニョが、テギョンを見ている。
ケタケタと普段なら決して見せないような格好で笑っているテギョンは、ミニョに視線を戻すと笑いから抜けられないのか腹を抱え始めた。
「あははは、テジトッキが、テジトッキを着るか・・・」
あまりに高らかに笑うものだからミニョの頬は赤くなり、その頬は次第に膨れている。
「オッパ!星を見るんでしょ!」
くるっと背中を向けてしまったミニョにまだ腹を抱えたテギョンは、それでも笑いを堪えるようにああと短く返事をした。
「っ、はは・・・・ふ、ププ」
ミニョの背中から腕を回して抱きしめ直したけれど、俯いてまだ笑っている。
ミニョは呆れたようにチラッと肩に乗るテギョンの頭と震えるように揺れる腕を確認して知らないとばかりに空を見上げた。
「あっ、流れ星!!!」
ミニョが嬉しそうに空を見上げて大きな声を出した。
「ふふ、きれー・・・オッパと初めて星を見た時もこんな空でしたね」
冬空に浮かぶ星は、遭難して発見して、二人で押し問答して、一休みしようと座ったベンチから見上げた秋空に良く似ている様だ。
「あの時は月しか見えなかったけどな」
笑いを抜け出したテギョンの低く落ち着いた声が、ミニョの顔のすぐ横から聞こえた。
前に回した毛布の合わせ目を直したテギョンは、グッと近づくようにミニョを更にきつく抱き込んでいる。
「テジに追いかけられたな・・・」
「トッキに噛まれた話をしてましたね」
ふたりでくっ付いて思い出語りを始めた。
「俺の嫌いなうさぎが豚の真似」
「ピンを返す為にテジトッキをくださいました」
「お前のいない時は、テジトッキがお前の代わりだった」
テギョンの言葉にミニョが僅かに首を傾げている。
「物置に戻したんでしょ!?」
首に巻きつくテギョンの腕に毛布の中で触れながらそう言った。
「シヌオッパが、教えてくれましたよ!ネックレスをつけたうさぎが、物置の住人だったって」
上目遣いに少し考え込む仕種をしたテギョンは、唇を尖らせている。
「それは、お前が戻らないって言ったからだろ」
「そうでしたね」
ケロッと答えたミニョに益々唇を歪めるテギョンは、更にミニョを抱きしめた。
「もう大丈夫です!って・・・黙って頭をさげたくせに」
「よく覚えてますね」
腕の中が居心地が良いのか嬉しそうに微笑んでいるミニョは明るく返した。
「ふん!お前の事なら何でも覚えてるぞ!事故多発地帯だからな」
「そんなに事故は起こしてません」
「俺に迷惑ばかり掛けていただろうが!」
少しだけイラついて、それでも優しく響いている声をミニョは、嬉しそうに頬を膨らませ聞いている。
「オッパが、勘違いするからでしょ」
外を見つめてまた星を眺めている。
「俺がいつしたんだよ」
「シヌヒョンの所に行け!とか、話も聞いてくれなかったじゃないですか」
「結局、俺の所に戻って来たじゃないか!」
「あの時、既にオッパが好きだって自覚していたんです!!」
ミニョの好きというフレーズにテギョンは、楽しんでいた会話に詰まってしまった。
「俺は・・・してなかった」
小さく沈んだ声が発せられる。
「そうですね・・・だから哀しかったです、気持ちを抑えなきゃって、逃げ出しそうだった」
切なく苦しそうな声を出したミニョにギョッとしたテギョンは、毛布の中から手を出して、ミニョの頬に触れた。
子供の様にじゃれあう時間が、時を緩やかに変えた。
「冷たっ・・・」
ミニョがテギョンの手に首を竦め、片目を閉じて、頬に触れる手を取った。
「もーオッパ、冷えてるじゃないですか」
ミニョの両手に包まれたテギョンの手が、そのまま毛布の中に戻り腰に回された。
「お前が暖めてくれよ」
ミニョに擦り寄って肩に顎を乗せたテギョンは、口角をあげて顔を覗き込んだ。
「何で俺達いつもこういう会話ばかりするんだろうな・・・」
肩に顎を付けるように振り替えるミニョは、首を傾けてテギョンを見つめている。
「オッパがわたしの事を好きだからですよね」
にっこり微笑む顔に近づいたテギョンが軽いキスを落として、すぐニヤついた。
「生意気だ!」
クスクス笑いながらそう言う顔に人差し指を唇に当て前を向くミニョは、視線だけ動かして聞いた。
「サランヘ(愛してますか)!?」
「サランハゴイッソヨ(愛してますよ)」
ミニョの言葉に丁寧に答えるテギョンは、クスクス笑いながらミニョをきつくきつく抱きしめ、閉じ込める腕にクスクス笑うミニョは、幸せそうな笑顔を浮かべているとある夜の出来事だった。