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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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秘書室長のとある一日!?

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A.N.entertainmentの看板スターは、言わずと知れたA.N.Jellと申しまして、ファン・テギョンをリーダーにカン・シヌ、イ・ジェルミ、コ・ミナムという4人グループで活動を行っております。
近頃は、アルバムを中心としたコンサートやライブ活動を不定期に行ってはおりますが、4人が揃っているのを見るのは珍しく、バンドの練習もこの事務所のスタジオではなくテギョンの家で行っている様で、私としては、少し寂しく、そうなった経緯というのは、ファン・テギョンの結婚と子供の誕生といつの間にかアイドルと呼ばれていた彼らも男として立身出世をし、これはとても嬉しいことでございました。
『アジョシー、あんよーん』
はてさて、今日は、小さなお客様がいらっしゃいたようでございますな。
『やぁ、リン君、久しぶり、ひとりなの!?』
口が達者なお子様は、まだおしめが取れていない様で大きなお尻を振り、ヨタッヨタッとしながらもしっかり歩いてくる様が、とても愛らしく、ズボンを引っ張った小さな手に抱き上げてくれと要求されると私もついつい手が伸びます。
『まだ誰もいないかったー!アッパもスタジオ行っちゃったもーん』
『そうですか・・・では』
抱き上げた体は、とても柔らかく、壊してしまいそうな危うさを秘めておりますが、しなやかに私に巻き付いて笑う顔は、テギョンの満足そうな顔に似て、こちらの方は厄介な癖が無い分、遠慮なく抱きしめ返せます。
『アジョシー何してたのー!?』
壁に貼ったポスターの角を止めて、ガラスケースの扉を閉め、リン君を抱いたまま部屋に戻る事にいたしますと子供を抱いてる私とすれ違う社員が会釈をしながら不思議そうに振り返り、すぐにテギョンの子供と気付く様で、羨ましそうに去っていく者もおりますな。
こういう時は、少しだけ、ほんの少しだけですが、この仕事をしていて、ここに勤めていて良かったと思うようなこともありまして、誇らしくもあります。
とはいえ、このお子様は、誰に対してもそうなので、事務所は、すっかり遊び場であって知らぬ人はいないくらいの有名人でもあり、そもそも子役でもない限り芸能事務所に出入りする子供もいないのですから、A.N.entertainmentの練習生達も子供というより青年に近い年齢の者ばかりですし、珍しいのも確かですかな。
お喋りをしながら部屋に戻りますとこちらに気付いた社員達が私の周りに集まって参りました。
『あれー、リン君じゃないですかー』
『室長、どこで拾って来たのですかぁ』
『今日は、ここで遊ぶの!?』
『あ、なら、俺、テギョンから荷物預かって来る』
『おやつあるよー、何食べるー!?』
『ジュースあったかなぁ・・・・・・買ってくるけど、皆はどうする!?』
矢継ぎ早にリン君と私に声をかけながら、冷蔵庫や引き出しを開け始めた社員達を一喝して来客用のソファに下ろすとあっという間にテーブルにお菓子の山と玩具が置かれまして、まるで、動物園の見世物ですな。
『ヌナー、ヒョーンありがとう』
ちょこんと頭を下げて笑ったリン君にほわんと擽られたような顔をした社員達は、頷いて席に戻って行きましたが、まぁ、こんなのが日常茶飯事になったのは、いつ頃からでしたかな。
『ねぇーアジョシーさっき貼ってたポスター新しいのー!?』
『ああ、音楽祭用のポスター・・・ミナムが司会だからA.N.Jellが、シークレットゲストだよ』
『アッパが歌うのー!?』
『そう、ステージは、久しぶりだからね、今日来たのも打ち合わせでしょう!?』
『知らなーい、今日は、オンマが忙しいからアッパと待っててねって言われたのー』
『コ・ミニョも元気でしょうかね』
テギョンの妻であり、コ・ミナムの妹で、リン君の母親でもあるコ・ミニョもやはりここ最近は、見かけることが無くなっておりますが、今日はもしかしたら、があるかもしれませんな。
『元気だけど今日は、びょういんなんだってー、ていきへんしんとかって言ってたー』
A.N.Jellのぬいぐるみで遊び始めたリン君は、暫くそうして大人しくひとり遊びをしておりましたが気になるものを見つけたらしく、女性社員に声を掛けております。
『ねぇ、ヌナー、それ、アッパのー!?』
『ええ、新車のポスターよ。来週からCMが流れる予定だけど広告用のギャリープルーフ(校正紙;業界用語でゲラ刷りと呼ばれるもの;この言葉が変化した日本語と云われる)が、今日届いたの。欲しい!?』
『欲しいー、アッパじゃなかった、オンマの携帯に送ってー』
『了解、別な角度のやつも送っておいてあげるね』
『ありがとー』
にこにこ嬉しそうに笑う顔は、両親が好きな事が窺えて微笑ましいですが、どうやら今日の目的はそれだった様ですな。
にっこりしながらニンマリするのは、ミナムが悪戯を考えている時と似ておりますぞ。
『リン君、今日は、それが目的だね。先週の撮影に付いて行ったのかな!?』
『うん、アッパが来ても良いって言ったから一緒に行った―。オンマも一緒に行ったよー』
『ああ、そういえば、ミニョssiの写真も実はあるけど、そっちはどうする!?』
『本当!?』
『うん、リン君も一緒に写ってるから事務所で全部回収したのよ。そうですよね室長』
おやおや、そんな事を言えば、欲しがるのを知っている癖に困った人達だ。
私としては、別な目的があるのですが、期待した目で見つめられては無いとも言えませんな。
『あるよ。そっちは、テギョンの携帯が良いのかな!?』
『うん!オンマに送ると消されちゃう』
『じゃぁ、ファイルA以外を送ってやりなさい』
『解りました。Aは、どうしますか!?加工してから社長に送りますか!?』
『そうですね・・・ページの更新をする予定ですから、仕上げてから送ってください』
ひとり遊びに戻ったリン君は、大人しく座って邪魔をすることもありませんので、私達も黙々と自分の仕事へ戻って参ります。
そうこうしている内に時間も過ぎて参りまして、そろそろノックがする頃ですかな。
『ペク室長、リン君がいるのか!?』
おや、期待した方とは違う人物が参りましたね。
『あー、しゃとーだー』
『やぁ、リンssi!コ・ミニョが迎えに来ているぞ』
アン社長とコ・ミニョが、やって参りまして、私共に挨拶をしながらリン君を連れて行きました。
これから家族でディナーの時間ですかな。
『相変わらず綺麗ですねー』
『とても子供を産んだとは思えないですよね』
『引退しなくても良かったんじゃないですかねー、テギョンってば、独り占めなんて憎いなぁ』
好き勝手を言う社員もそろそろ今日の仕事が終わりで、報告書を受け取って帰宅する者を見送った私が、社長室へ続くドアを開けるとアンがひとりで笑っておりまして、この男はまた何か思いついたのかとちょっと引いてしまいますぞ。
『やぁ、今日もご苦労さま』
『不気味ですね、何か良い事でもありましたか』
『ああ、いや、テギョンにミニョの引退を撤回しろと言ったらまた断られた』
『リン君も狙ってる癖に、そっちは話さなかったのですか!?』
『まだ、早いからな・・・でも流石にふたりの子供だけあって度胸はあるだろう』
『こんな場所で遊んでいれば放っておいてもこちら側に興味を持つでしょう』
『さぁな、お前のとこでも遊んでるくらいだから裏方かもしれないだろう。俺は、表に出したいんだ!』
派手なパフォーマンスで笑うアンのそれは、アイドルをやってた頃に場を盛り上げようと培った癖で、裏方に引っ込んだ私とは違い直ることはないのでしょうな。
さ、私も帰る事にいたしましょう。
『あ、なぁ、ところでペク、今夜、暇か!?』
グラスの形を作って、飲み行かないかと誘うアンに頷いた一日の終わりでございます。