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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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HappyBirthday-toLittleAngel─Aから始まる物語sideB─

遅くなりました8月4日リンVr.どじょ(^^)/
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「トンネルから出てどうなったのかしらね!?」
クスクス笑いながらリンの為のケーキを作っているミニョは、ダイニングテーブルに突っ伏した頭の天辺でゆらゆら揺れるピンを見ていた。
「知らなーい、オンマは、知ってるのー!?」
「そーですねー」
キッチンに置かれた白いケーキに次々果物を飾り、上から蜂蜜を一回し掛けたミニョは、出来上がりを満足そうに見て冷蔵庫にしまっている。
「ふふ、今日は、アッパも早く帰るって仰ってましたよ」
「チンチャー(本当)!」
ガバッと起き上ったリンは、手を洗っているミニョを身を乗り出して見た。
「ええ、去年のアッパはリンに会えなくて残念がっていましたからね」
タオルで拭いた手をリンに伸ばしたミニョは、リビングへ向かっている。
「トンネルから出た先ね・・・」
「僕が生まれた時だよー」
「あの時は、オンマ、ひとりでしたからねー」
「アッパはー!?」
ソファによじ登るリンを手伝いながら横に座ったミニョは、テレビを点けた。
「アッパは、リンが生まれてからいらっしゃったのですよ」
「なんでー」
ミニョの膝に乗りかえて座り込んだリンが、リモコンを引っ張っている。
「オンマが、アッパを追い出したからですかね」
「えー」
「ふふ、ファン・テギョンssiに迷惑を掛けたくなかったの・・・もっとお忙しかったのですよ・・・」
ミニョの膝で、子供番組に焦点を合わせたリンは、バックミュージックを口ずさんで振り返った。
「聞いた事ある・・・」
「ふふ、それは・・・だってねぇ・・・・・・アッパのお歌ですもの・・・」
「えー!?」
食い入るように身を乗り出し、テーブルに手を付いたリンをミニョが支えている。
「あは、アッパのお唄は、何もA.N.Jellだけじゃぁないですからねー」
「こんなの知らなーい」
「そうでしたっけ!?」
前へ前へ行こうとするリンは、捕まえるミニョの腕から逃げることを楽しんでいて、テーブルに置かれた皿にぶつかった。
「あっ!こらっ!ご飯がこぼれちゃいますっ!」
ガチャンという音にリンを引き寄せたミニョは、片目を閉じてリンを叱っている。
「むー、オンマが引っ張るからだもーん!」
ミニョの膝で向きを変えたリンは、両腕を上げて抗議した。
「リンが逃げるからでしょう!悪戯してるとアッパに言いつけますからねー」
「オンマが悪いってアッパは言うもん!」
「オンマは、悪くないですよー」
「オンマは事故多発地帯だもんっ!」
ツンと唇を尖らせたリンは、黙ってしまったミニョを見上げて頬を膨らませている。
「オンマぁ・・・」
「あ・・・は・・・は・・・は・・・いえ・・・これは・・・その・・・あの・・・」
しどろもどろのミニョの視線を辿ったリンが、リビングの入り口に立つテギョンを見つけて破顔した。
「アッパ!」
「ったく、どっちもどっちなんだよっ!俺がいないと事故を起こしても助けてくれる奴はいないんだぞっ!」
リンを床に下ろしたミニョは、俯きながら上目でテギョンを見上げている。
「アッパーおかえりー」
駆け寄ったリンを抱き上げたテギョンは、大仰に溜息を吐きながらテレビを視界に入れ、ぎょっとして、リンの顔をそろりと見た。
「・・・・・・・・・聞いた・・・のか・・・」
「うん!」
嬉しそうに笑ったリンは、次の瞬間ニタぁリと笑っている。
「あれっ!あれ欲しいっ!頂戴!」
テギョンの前に両手を差し出した。
「チッ!ったく、あれの用意は、していない・・・」
「えー、だって、アッパの曲でしょう」
「ああ、けど、あれに譜面は無い・・・」
ミニョと入れ替わり、ソファに座ったテギョンは、リンを横に下ろしてネクタイに手を掛けた。
「なんでー!?」
「なんでって・・・それは・・・」
キッチンからケーキと飲み物を運んで来たミニョが、テーブルの脇に座っている。
「あれ、病院で録音をしたものですからねー」
「ああ、CDならあるけど・・・譜面には起こさなかった・・・」
ジャケットを脱いで、リンを抱えたテギョンは、ケーキを真ん中に引き寄せて、蝋燭を立てた。
「びょういーん!?」
「リンが生まれた時にアッパが病院で歌ってくれた歌ですよ・・・あれを聞くと喜んでくれて・・・」
火を点けるテギョンを見ていたミニョは、電気を消している。
「子守唄だったんだ・・・お前に聞かせてた」
「ふーん・・・」
膝から降ろされたリンは、ケーキの前に立たされ、バースデーソングを歌い始めたミニョとテギョンの顔を交互に見つめた。
「「ハッピーバスデートゥーユー」」
綺麗なハーモニーに合わせて息を吹きかけたリンは、火を消した途端、テギョンの指に掬われたクリームをホッペに塗られている。
「ふ、生まれてきてくれてありがとう」
「今年もね・・・元気いっぱいでいてくれてありがとう」
「アッパもオンマもありがとう!生まれ来れて嬉しい!」
テギョンに抱き付いたリンは、ミニョにも抱き付き、ホッペを指差すとミニョの唇が寄せられた。
「ふふ、ちょーっと、甘かったですかねー」
舌を出したミニョにテギョンが顔を寄せている。
「えっ!?」
「ああ、ちょっと、蜂蜜が多いな・・・」
舌なめずりをしたテギョンは、リンを抱え、ミニョに電気を点けるよう促した。
「プレゼントは、他の物を用意しているから後で開けろ・・・譜面は、また、考えてやる」
「アラッソー」
手をあげたリンの前に皿を並べ、ケーキとおかずを摘んで口に運び、さっさと食事を始めたテギョンに戻って来たミニョが、少しだけ目を細めて、ケーキをくれとリンに催促されていたとある年の夏の出来事だった。