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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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Labour of Love(レイバー・オブ・ラブ)!?

愛の労働
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「絶ー対嫌です!!」
「何故!!」
「オッパのお願いは、ぜーーったい!何か裏があるでしょ!!」
「疑うのか!?」
「そんな事言ってないじゃありませんか!!」
「じゃぁ、引き受けてもいいだろ!!」
「い・や・で・す!!」
お皿にのせられた野菜をつつくようにフォークで突き刺しているミニョは、不服そうに下を向いて、頬を膨らませていた。
冷蔵庫の前に立っているテギョンは、手にしたボトルの口を開けたり閉めたりしながらこちらも不満そうに唇を尖らせて左右に動かしている。
「一度だけだって言ってるだろ!!」
「それでも嫌なのです!!」
ミニョの隣に座って朝食を食べていたリンは、大きなカップを手にするとそこに顔を入れて言い争いを続ける二人を視線を左右に動かしながら窺うように黙って見ている。 
「だったら、モデルさんでも頼めばいいじゃないですか!!」
「俺が、そいつとくっついても良いというのか!!!」
話がおかしな方向へ逸れ始め、ミニョがヒクッと喉を鳴らして哀しそうに俯いてしまった。
その表情にしまったという顔をしたテギョンは、片目を瞑るように顔を歪めると、すぐにすまないと言った。
「それは・・・オッパのお仕事ですから仕方がないと思っています!もう、何年もずっとそうしてきました!!だから、見ないように聞かないようにしてるじゃありませんか!でも・・・そんな事、今、言わなくてもいいじゃありませんか!!」
「いや・・・そうなんだが・・・」
昨夜からこうしてミニョと対峙しているテギョンは、中々うんと言ってくれないミニョに困り果てて口篭ってしまうとはぁーと大きく溜息を付いた。
「お前が良いんだ・・・」
悩ましそうな声を出し、寂しそうな顔で切実に呟いている。
「何故わたしなのですか!?もう引退しているのですからお仕事はしません!!」
それでも強いミニョの意思表示に、テギョンは何かを思案するように俯いて視線を意地悪そうに動かすと口元に手のひらを当て見えない様にニヤッと笑った。
「新作のワンピース!!コート!!化粧品!香水!靴!アクセサリー!!」
テギョンが単語を並べていくと、チラッとそちらを見たミニョが、上目遣いでテギョンを見つめ始めその頬が心なしか緩んでいる。
「あと・・・何があったかな・・・」
テギョンは考え込むように唇に指を当てるとリビングに向かって歩いて行く。
その姿を追っていくミニョは、隣に座るリンと目が合ってニコッと笑った。
リンはまだカップに顔を突っ込んで、目だけを出していたが、ミニョと目が合うと、ゆっくりと視線を動かしてテギョンを見た。
ミニョの体も、いつの間にかリビングに向いている。
ソファに座ったテギョンは、そうだなと言いながら考え込むと後ろの視線を感じてニヤニヤしていた。
「それから・・・何が欲しい!!?」
まるでモノで釣るようにソファに足を乗せて後ろを振り返り、ミニョを見ている。
「べっ・・・別に・・・欲しいものなど・・・」
ミニョが慌てた様に赤くなって振り返ろうとしたがテギョンが先に声をかけた。
「新作ばかりだし、綺麗な格好が出来るぞ!!」
ミニョの女心をくすぐるようにテギョンがニヤッとしながら提案する。
「その手には乗りません!!」
緩んだ頬を引き締めるように頬を膨らませたミニョが答えた。
「そうだなー・・・じゃぁ全部買い取ってやる!!」
唇に指を当てて左右に擦っているテギョンは、下から覗き込むように色っぽい視線をミニョに送った。
「えっ!?」
「今回の衣装は少なく見ても30点以上はある!それを全部買い取りだ!」
どうだと言っているテギョンは、片側だけ唇が上がっている。
「だっ・・・ダメです!!そんな・・・もったいない・・・」
ミニョがフルフルと首を振ると手も一緒につけてとにかく無理ですと言いながら、くるっと椅子ごとカウンターに向き直った。
リンは、そんなミニョの様子を先程とまったく同じ姿で見ている。
「どうかしましたか!?」
ミニョが、リンの視線に気付いて首を傾げて横を見るとようやくカップから顔を出したリンが、カウンターにそれを置いてミニョを見上げながら聞いた。
「オンマ、お仕事するの!?」
「いいえ!しません!!」
にっこりと笑顔で否定している。
「顔は出さない!!これは最低限の条件だ!ミナムにも納得させてる!!」
テギョンが、ミニョの背中に情けないような声を出しながら告げた。
「オッパが、何で私を引っ張りだしたいのかまったく判りませんし、何故、テギョンssiがそれを引き受けていらっしゃるのかも判りません!!オッパに弱みでも握られたのですか!?」
ミニョのその言葉にテギョンがギクッとして息を飲むとくるっと後ろを向いて小さく拳を握っている。
「わたしではなくても女性なら誰でもいいじゃありませんか!!」
「だから、お前は俺が他の奴と顔を突き合わせているのを見たいのかと言ってるだろ!!」
「だから、嫌だと言ってます!!」
泣きそうな声を出すミニョは、実際瞳が潤み始めていて、僅かに目頭を押さえている。
それを横から見ていたリンは、あーーーっと大きな声を出した。
「アッパ!!!!オンマを虐めちゃダメーーー!!」
ギロッとテギョンを指差して睨んでいる。
「なっ・・・!!」
慌てたテギョンが、額に手を置くと、ゆったり立ち上がって、ダイニングに戻って来た。
ミニョの背中に右手を置くと、その顎に左手を添えてそっと自身の方へ向けさせる。
「悪かったミニョ」
沈んだ声を発したテギョンは、潤むミニョの瞳に唇を寄せていく。
「「アッパ!!!」」
ミニョが大きく目を開けて叫ぶのとリンがカウンターに手をついて身を乗り出して叫んだのは同時だった。
「ずるーい!!」
リンが不満そうにテギョンを睨むとテギョンの腰の辺りで俯いたミニョは、口元に手を当てて赤くなり、テギョンは、ふふんとリンに笑っている。
「アッパが泣かせたのにー!!」
悔しそうなリンは、地団駄でも踏みそうな勢いでテギョンを指差しているが、ギロッと鋭い睨みが飛んできた事にキュッと唇を結ぶと黙ってしまった。
「なぁ・・・ミニョ・・・頼む、考えてくれ・・・」
テギョンが、ミニョの首に手を添えると腰を低くして片膝をつきながらミニョの前にしゃがみ込んで見上げた。
「俺達の記念のアルバムなんだ・・・他の誰でもない・・・お前に協力して欲しい・・・」
テギョンは、ミニョの目を見ると解るだろと言った。
「お前が、ミナムとして俺の前に現れたから、今の俺達があるんだ!!そこに、お前にいて欲しいんだよ!!」
考えてくれとその真剣な眼差しにミニョは、硬い意思を曲げるとは言わなかったが、結局、考えさせて下さいと返事をした。
「そうか!!」
ミニョの言葉に何故か勝ち誇ったようなテギョンは、顎をあげて立ち上がった。
その前で、ミニョの背中を見つめながら首を傾げていたリンは、
見上げた視線の先でテギョンと目が合うと不思議な顔をしたが、テギョンが片目を閉じてウインクした事ににっこりと微笑んでいた。

★★★★★☆☆☆★★★★★

後日、結局、この話を引き受けたミニョは、リンと共に撮影に加わって、かつ、テギョンの提案通に全ての衣装を買い取ってもらったのだが、一人微笑むミニョにテギョンが、苦苦しい顔をしながら生意気になったなと言ったのはいうまでもない事だった。