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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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砂漠の導火線23~キスへの道程~

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

秘密はいつまでも続かない。
綻びは徐々に。
相手の事を考えれば考えるほど機微は思いもかけない方向にも進むのだ。
その人に会ったのは、勉学の合間に息抜きと称して庭の散策をしている時で散策といえば聞こえは良いが要は遊びに出るための口実を時間など気にするでもなく誰かが呼びに来るまであちこち走り回り入ってはいけないというところまで入り込んだりして怒られることも間々にまだ楽しいだけの日々を送っていた頃だった。
決まった時間に決まった場所で。
空を眺めて帰って行くただそれだけの人は、白髪で車椅子を操っていて。
宮殿の奥の奥。
入れるものは限られて誰かの侍従であろうとそう思っていただけの人とある日目が合った。
手招きされて近づけば、その人の片足が無い事を知り、近くで見た顔は異国の人であると判別出来て君は誰と聞かれた事に驚いた。
「俺を知らないの!?」
「ぁああごめん・・・僕はここから出ることはないから世情は知っても人まではね」
知らないと言われたことになぜか嬉しくなっていた。
ただ謝られた事を申し訳なく思い入ってはいけないと言われた場所にいる自分を恥じて素直に謝り返していた。
「ここに入ってはいけないと言われているということは表の子なんだね」
表と裏とその意味は解らなかったが、その場所が廟というか墓に近く神職が暮らす宮であることは知っていてそれを表と裏と表現しているのだと思ってすぐに頷いた。
「ここに入れるって事はそれなりの身分でもあるよね」
「どうして!?」
あそこが見えるかと少し眇めた目で腰布にナイフを刺した警護を指さされた。
よくよく見れば庭をグルリと囲う様に大きな通路の前にはそんな人達が背を向けて立っていて。
「あれを掻い潜って来たって事だろう・・・つまり君はどこか植物の間でも抜けてきたか・・・小さい体だからそれも出来たんだろうけど」
慌てて車椅子の陰にしゃがみこんでいた。
「俺、コウケイシャって奴の侍従になったんだ」
何度目かの遭遇の後自分の立場を打ち明けた。
「無口っていうか・・・どういったら良いか今一良く判んない奴でさぁ年下なんだけど・・・勉強は物凄い出来るみたいなんだよね・・・そいつ調べ物が好きでさぁ・・・」
愚痴を零せる相手になっていた。
頼まれごとをしたのはそんな話の合間で子供の自分にそんなことが出来るのかと思っていると。
「その彼にも手伝ってもらったら良い・・・彼なら禁止区域にも入れるだろうから」
それから間もなくそれは現実になった。
そして見つけた二つのカメラ。
ひとつは原型など判らない程拉げて、もう一つはガラスケースに入れらていたのかという程綺麗な状態だった。
そのどちらもから取り出したフイルム。
現像の仕方を教えてもらい彼が指定した人物像だけを返した。
そして静かに泣くのを────見たのだ。
「貴女の父親は生きています」
口を開いたのはアシムだ。
「ハリス殿が幽閉されるであろう場所・・・神職の暮す宮ですが・・・その場所に入るということは二度とそこから出ることを由とされない・・・療養所も兼ねているからでハリス殿が入る理由は・・・貴女既にご存知ですよね」
ソヨンは頷いて今一度の驚かされる事実に膝から崩れ落ちていたのだった。


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