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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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マイ・レストア・ドリーミン!?

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


それは、夢のお話。
夢。
夢だったのはどこまで。
夢。
目覚めたらそこは・・・。



★★★★★☆☆☆★★★★★


「ぁ、っごめんなさい・・・」
白壁の長い廊下ですれ違った女性は、軽いカールのついた頭を下げていた。
ぶつかったというよりも触れたという程度の接触で、ただ、持っていた花瓶に活けられたヒマワリが激しく揺れていたからそう思ったのだろう。
あまりに恐縮されて、つむじしか見えない彼女に声を掛けようとして失敗していた。
「え・・・あ・・・すっ、すみませんっ」
何に対して謝っているのか、更に腰が低くなって折り曲げられた背中から白い肌が僅かに見えた。
詰まる息に言葉をそれ以上紡げなくて、何も言わない俺に困った様子で駆け出した彼女をそれ以上追いかけることも出来なかった。


★★★★★☆☆☆★★★★★


「テギョン!どこにいたんだ!?」
部屋に戻ると見慣れた顔がふたつ、花と菓子を抱えて立っていた。
見舞いだと差し出されたそれらに苦笑を漏らしつつ礼を言えば、近況を聞かされた。
「犯人は逮捕されたそうだ・・・事務所を荒らしたのも宿舎に入ってお前の写真を切りつけた奴も同じらしい・・・とりあえずは、安心出来そうだ」
「そうか・・・逃げる為とはいえ、こんな場所に閉じ込められて退屈だったんだ・・・良いのはセキュリティだけだからな・・・」
「はは、俺達もホテルに缶詰めで警備つけられて大変だったぞ・・・で、こっちは土産だ」
胸ポケットから出したCDをシヌがPCにセットした。
「社長が是非お前に聞かせて来いってさ・・・どこかのバーで歌ってた双子らしいけど・・・」
酷く、小うるさい独特の空気の中から一際高い声が紡ぎ出され、それと共に息を呑む観衆の雰囲気と社長の慌てて録音したらしい感激の声が入っていた。
「この子達をスカウトしたいらしいんだけど、店に居なくてさ・・・捜したらどうやら兄貴の方が怪我でここに入院しているらしい」
「へぇー・・・双子のデュオか・・・好いんじゃないか・・・」
「男の方は、A.N.Jellに入れたいらしいよ!ヒョンは、どう思うの!?」
開けた窓に座り込んでいたジェルミにそう聞かれた。
それに返事を返そうと口を開いた時、窓から聞こえて来た声に三人で顔を見合わせた。



★★★★★☆☆☆★★★★★



「だーかーらー、そこが違うのー」
「ぅーん・・・じゃぁ・・・こうですかぁ!?」
高く澄んだ声が、のびやかに風を纏って運ばれ、その上に別な声が重なっていった。
ふたつは、例えるならまるで螺旋を描く様に重なり、時に離れて、また絡まり、独特のデュオが、耳に心地よく響いていた。
「あっは、今っすっごく気持ちよかった!」
「本当!?オンマもとっても気持ち良かったです!」
クスクス笑うふたつの声がまた折り重なっている。
そちらに目を向ければ、酷く好い女が、子供を膝に抱えて俺を見ていた。
「あっ!オッパ!気が付かれました!?」
「アッパ!!大丈夫!」
手を伸ばす子供を俺に渡して看護師を呼んだ女にクリアになっていく頭でミニョと呼べば、途端に嬉しそうな笑顔と唇が降ってきた。
「良かったー!倒れられたのです!覚えていますか!?」
「ん・・・ぁああ、お前達は!?大丈夫か!?」
「ええ、オッパが守ってくれましたから、リンも私も怪我は無いです」
「そ、うか・・・なら・・・良かった・・・」
俺の顔を摩っているリンに笑顔を向ければ柔らかい体でぎゅっと抱きついてきた。
「なんだよ、どうした!?」
「ぅうん・・・アッパが起きて良かったのー・・・」
くっついた頬にクスクス笑い乍ら何度もキスをしてくるリンは、俺から離れようとせず、やがてやってきた医師と看護師に揶揄われた。
「アッパが大好きだもん!僕のアッパは世界一カッコ好いんだからっ!」
「はは、またすぐにカッコ好い姿が見られるよ」
「問題ないですか!?」
「ええ、ペン(ファン)に押された時に胸を強く打ち付けた様ですが、検査の結果は大丈夫です」
「サセン(過激なファン)じゃなくて良かったですね・・・とはいえコルスペン(熱狂的なファン=骨の髄までファン)にも注意は必要ですよ」
「そうそう、昔みたいに二か月も閉じ込められたくは無いでしょう・・・今回は、犯人も比較的良い人だったと聞いてますけどね・・・」
馴染みの医師と看護師に礼を言って送り出した俺を拗ねた顔して見つめるミニョと目が合った。
「なんだよ」
「ぅん・・・庇ってくれたのは嬉しかったですけど・・・心配したのですから・・・」
「ああ、悪かった・・・俺じゃなくてお前のペンだっただろう!?」
「ええ、デビューの時から知ってる人でした・・・ミナムオッパが警察でお話を聞いてくれて・・・」
それによると私生活が上手く行かなくて、たまたま見かけた俺達家族の幸せそうな姿に嫉妬をし、軽く押すだけのつもりが、偶々俺が立っていた位置が階段だった事で大事になったらしく、勝手な言い分に頭に血が昇ったミナムは、そいつに殴り掛かったそうで、しかし一緒にシヌが居たおかげで何事も無かったとの事だった。
「八つ当たりか!?」
「そうらしいです・・・私の復帰を応援したかったそうですけどそれが出来なかったとかで・・・」
「完全な自己中だな・・・」
ミニョと話をしながら医師が言った当時の事を思い返していた。
あの時のペンは、過激すぎるくらいのまして女と別れた男で、こういう仕事をしていればそういうこともあると二ヶ月病院へ逃げ込んで、住んでいたマンションも引き払う破目になり、A.N.Jellの結束を高める為に同じ場所が都合が良いと宿舎を作った頃だった。
「そういえば、お前、リンと歌ってたやつ・・・」
「ああ、昔の流行歌です・・・この病院、昔、オッパが入院していたので・・・」
その頃の思い出話を聞きながら、あの時出会った女と聞こえてきた歌い手の正体がミニョである事を確信していた。
「ふ、たまには夢をみるのも悪く無いな」
「なんですか!?」
「アッパ、夢見てたの!?どんなのー!?」
果物を剥いてくれるミニョの傍らで興味津々のリンの額を小突きながら秘密だと答えていたそんな一時だった。