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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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Snack time(スナック・タイム)!?

おやつの時間
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「どっちー!?」
「どっちが、良いのですかぁ!?」
キッチンで、冷蔵庫とシンクを行ったり来たりしているミニョの背中を追いかけて、冷蔵庫から取り出した牛乳パックをふたつ、手に持ったまま、うろうろしているリンは、ピタリと立ち止まると右手と左手を交互に見つめて首を傾げ、暫くそうして、じっーとしていたが、決心がつかないのか、それを持ったまま、ミニョの後ろを通り抜け、うーと唇を尖らせて呻りながら、ダイニングテーブルにそれを置いて、椅子を引いて、よじ登っている。
「うーん・・・どっちも好き!なーのー」
テーブルにふたつを並べて、覗き込む様にパッケージに描かれたフルーツを見ては、どちらも美味しいとミニョを見た。
「どちらも美味しいですけどね、どっちか一つ、ですよ」
「オンマは、どっちが良いの!?」
「オンマですかぁ!?」
シンクから持ち上げたボールの中に小麦粉を適当に入れたミニョは、リンの置いたパックの横にトンと大きめの牛乳パックを置いてダイニングテーブルで苦悩している顔を見ている。
「そうですねー、オンマは・・・」
リンの顔を見て、指を一本立てて唇にあて、微笑んだミニョは、けれど、応える事はせず、背中を向けてしまうと食器棚の引き出しを開けた。
「どっちでも!良いです」
泡だて器を取り出して、顔の横に翳し、クスクス笑って、振り返り、そんなミニョの楽しげな姿に瞳を動かしたリンが、不満そうにテーブルに顎を乗せ唇を突き出している。
「何でー、どっちか、選んでよー」
「でも、食べたいって言ったのは、リンですからね!オンマは、作りますけど、味は、どちらでも良いです」
「うーーー、どっちもーーー!!食べたーーい」
「どちらか、一つ!です!」
指を立てて、片目を閉じてみせるミニョに更に不満そうに膨れたリンは、唇を目一杯尖らせた。
「何でー」
「だって、リンが、そう言ったのですよ!明日のおやつも一緒に作りますから、どちらかに決めてください」
「だってー、明日は、プリンだもん!今日は、クレープなのー!冷たくなったら美味しくないもん」
「そう、ですねー」
牛乳パックとにらめっこを続けているリンに笑顔を零しながら、冷蔵庫を開けたミニョは、蒼い水のボトルと柑橘系のフルーツを幾つか取り出してシンクに置いている。
「!?オンマーそれ、は!?」
「アッパのおやつですよ!スタジオに篭りっきりですから、アッパにもあげないとね」
「ふーん・・・あっ!じゃぁ、アッパは、どっちがいいかなぁ」
「アッパ、ですかぁ」
ひらめいた様にカタンと立ち上がったリンは、のんびり応えているミニョが、顔をあげる間に椅子を飛び降りてリビングを出て行ってしまい、その後姿を見たミニョは、呆気に取られて、口を開け、暫くするとお腹を抑えてクスクスと笑っていたのだった。

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

一目散に、地下のスタジオに降りたリンは、ドアに手を掛けたけれど、そこが開かない事に首を傾げ、横に数歩ずれると大きなガラス窓のへりに手を掛けた。
「アッパー!?」
聞こえない事を承知でテギョンを呼び、中を覗きこんだリンは、床に散らばる白い紙を見ながら奥に視線を動かして、ぱぁっと顔を輝かせている。
「なーにー、あれ!!」
キラキラと瞳を輝かせて、テギョンが見ているパネルを見つけたリンは、笑っているらしいテギョンの背中を見て、また首を傾げると、トンと少し強めにガラスを叩き、それに気付いたテギョンが、リンを振り返ると、目を丸くして、ひとりかと口をパクパク動かした。
「ひとりだよー」
階段を見たリンは、また振り返って、大きく頷くと、チッと舌打をしたテギョンが、溜息を吐きながら、しかめっ面で、ドアに近づき、鍵を開けると、人差し指を口にあてて、リンの腕を取り、抱き上げて、静かに扉を閉めている。
「何でー!?」
テギョンの行動に足元に散らばる薄い包装紙を見下ろしたリンは、疑問を口にしながら、それを除けて歩くテギョンの腕の中で首を傾け、リンの顔を見たテギョンは、元の位置に戻ると、座っていたベンチ風の長椅子にリンを座らせた。
「何でって・・・ミニョに見つかるだろう」
「えー、だって、いつもここに飾ってあるよー」
音響装置が並ぶ壁際のその上を指差したリンは、今もそこに飾られているミニョのサヂン(写真)を見ている。
「そうだけど、ミニョは、知らないんだよ」
不思議な顔でテギョンを見上げたリンに小さな溜息を吐いたテギョンは、髪をかきあげた。
「ここにある写真が、変わっている事をあいつは、知らないんだ」
「えっ!?でも、アッパー、良く変えてるよねー」
「ああ、あいつはなぁ、俺の写真が変わったのは、気付いてるけど、自分の写真が変わっている事には気付いていないんだ!だから、お前も黙ってろ!」
溜息を零して、しかし、ニヤッっとほくそ笑んだテギョンにリンは、すこーしムッとした表情で、つまらなそうに頷いている。
「それより、何か、用事か!?」
「あっ、うん!あのね!もうすぐ、おやつの時間なの!それでね、アッパに聞きに来たの」
大きなジェスチャーでにっこり笑ったリンに拡げていたパネルを片付け始めたテギョンは、不思議な顔で振り向いた。
「俺に・・・って、お前のおやつは、どうせ、甘いものだろう」
「そうだよーけどね、どっちか選んでって、オンマが言うんだもん」
「お前が、何か言ったからだろう」
「明日は、プリンが、食べたいって言っただけだもん」
「本当にそれだけか!?」
「今日はね、クレープなのー!でもね、苺と、メロンとどっちも選べなくて、オンマにどっちか一つって、言われたから、アッパは!?コーヒーでしょう」
「ん、あ、ああ、そ、うだな・・・ミニョのクレープならコーヒーが、良いかな」
「そしたら、明日のプリンもコーヒーでしょう」
眉間に皺を寄せたテギョンは、訝りながらリンを見たが、そうだなと同意をして、また写真のパネルを手に取った。
「ね、アッパ!そのサヂン!いつの!?」
「ん、ああ、これか、確か・・・ミニョが、デビューして・・・一年目、くらいかな・・・」
「それ、飾るの!?」
「ああ、どれにしようか考えたんだけど、これが、季節的にも良い感じだろう」
「ねぇ、それって、本物ー!?」
写真の中のミニョの周りにある苺を指差したリンは、ミニョの顔ほどもありそうな苺に瞳をきらきらさせている。
「本物の訳が、無いだろう、本物ならこんなに大きくは、ならないぞ」
大きな苺に涎でも垂らしそうに見入っているリンにテギョンは、クスッと笑うと、リンの頭に手を置いた。
「そうなのー!?」
「ふ、冷蔵庫に入っていただろう」
「食べちゃったもーん」
テギョンの手に手を重ねて、ゆっくり口角をあげたリンは、嬉しそうに笑うとテギョンが、少し驚いている。
「食・・・いつの間に」
「昨日ー、アッパがいない時に食べたよー」
「ふ、そうか、美味かったか」
「うん!美味しかったー」
「お前もミニョと同じだな!食い物には目がない」
「アッパが、一杯買ってくるからだもーん」
「ふ、そうか、じゃぁ、これからは、買ってくるのを止めようか」 
悪戯な笑みを浮かべて、要らないのかとリンに訊ねるテギョンは、答えの解りきった顔で、笑いながら、パネルを持って、音響装置に近づき、そこに掛けられている写真と入れ替えた。
「だめー!もっと食べたいもーん」
「けど、昨日、食べたなら、本物は、無いんだろう!?苺とメロン・・・って、何だ!?」
「牛乳ー、オンマが、ミルクの変わりに入れて作ってくれるの」
「そうなのか・・・なら・・・苺が良いんじゃないか」
「何でー!?」
「何でって、お前、メロンって、あのメロン牛乳の事だろう・・・甘い・・・にも程があるぞ・・・つまり、どちらかを今日のクレープに入れて、もう一つで、プリンを作るって事だろう」
「そうだよー」
「なら、今日は、苺だ!プリンは、メロンで作ってもらえ」
「解ったー!」
テギョンの一言に椅子を降りようとしたリンだが、写真のパネルを包んでいた包装紙が散らばっているのを見て、テギョンを振り返って、腕を伸ばしている。
「何だよ」
「アッパが連れて来たんだから連れて帰って」
椅子の上で、膝立ちになったリンは、振り返って扉を指差した。
「連れっててくれないとオンマに言うよー!」
「何をだ」
椅子の周りの包装紙を拾い上げているテギョンは、中腰のままリンの方に顔を向けるとヒクッと唇の端をあげて固まっている。
「アッパが、一人で笑ってたって」
「なっ、お前・・・それは脅迫だろう・・・」
「じゃぁ、連れってってー」
もう一度、手を伸ばして催促をしたリンに溜息を吐いたテギョンは、首を振るとリンを抱き上げて扉に向かった。
「ったく、お前、良いか!勝手な事を言うなよ!ミニョには、内緒だか・・・・・・コ・ミニョ・・・」
「あー、オンマー」
リンを抱いて、扉を開けようとしたテギョンは、しかし、ガラス越しにミニョと目が合って、スタジオの中を見て、驚愕しているミニョの立ち尽くしている姿に首を傾げながら、扉を開けている。
「おやつなら、苺に・・・」
「オッパ!!!!何事ですか!!」
興奮気味にテギョンのシャツを掴んだミニョは、スタジオの雰囲気に驚いている様で、テギョンの額に手を当てると熱を測る様に自分の額にも手を当てた。
「何だよ」
「ね、熱は、無いのですね」
「はぁ!?熱なんかある訳無いだろう」
リンを床に下ろして、怪訝な顔をしているテギョンにミニョも怪訝な顔をしていて、ゆっくり指が上がるとスタジオの中を指差している。
「オ、オッパが散らかしてるなんて!熱でも・・・」
「無い!ったく、お前、早とちりもいいとこだ!俺だって散らかす事もある」
「あっ、そうなのですか・・・」
胸を撫で下ろすように息を吐き出したミニョにリンが、エプロンを引っ張ると、中腰になったミニョは、リンの顔を覗きこんだ。
「どっちか、決まりましたか!?」
「うん!苺にするー!」
「解りました!では、苺クレープを作ってあげます」
「やったー!早くー」
ミニョの手を取って、階段に促したリンは、どうして苺に決めたのかと聞かれて、後ろを振り返ったが、テギョンが、唇を尖らせて、首を振ったのを見ると、笑いながらアッパが決めたとミニョに伝え、その答えにミニョは不思議な顔をしている。
「アッパがね、オンマの苺が、好きなんだってー」
「そうなのですか」
「うん!オンマの苺ね、とっても可愛いの」
「へっ!?」
「ピンクのクレープ作ってくれるでしょー」
「はは、そうですね!そうしたら、明日は、緑のプリンですね」
「うん!」
頷いたリンとキッチンに戻ったミニョは、おやつのクレープとプリンを作り、地下のスタジオで、壁の写真を入れ替えていたテギョンは、苺模様の帽子を被って、雪の中で微笑んでいるミニョの年若い顔にほくそ笑み、その向かいで、ミニョに雪だまを投げた自分を思い返して笑っていたのだが、これは、リンのまだ知らないエピソードで、飾った写真にひとり満足そうに微笑んだテギョンは、苺ねと呟いているのだった。



よろぶん☆あんにょん☆

寒い日が続いておりますね、爆弾低気圧で、先週末は全国的に雪でしたが❄
体調など崩されません様に(^^)
今週もまだまだ寒くなるらしいので、お気をつけ下さい(^_^)
今週末は、大学入試センター試験ですね、受験生は、暖かくして臨んでくださいね!

で、このお話、プリンとクレープ☆をね、久しぶりに作ったのね(笑)
でも、牛乳無くて、あまりの寒さに買いに行くのも・・・((+_+))
で、時々、こんな風に乳製品を代用して作ってしまいます(^_^)
コーヒーも生地に流し込んじゃうんだけどねww
ほんのり味がついて、美味しいので、皆様も機会があったら、お試しあれ(*^▽^*)
リンゴの季節が終るともうすぐ苺が恋しくなる季節なんだよねー(^^♪


この流れ、次は、リンに『苺の帽子』かなぁ(^Ⅲ^)どうだろう( ´艸`)