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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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Musician and jealousy(シング・ア・ソング・オブ・ジェラシー)!?


「で、どうしてこうなったって!?」
ダイニングで料理を作るミニョの隣で、酒の準備をしているテギョンは、剥れながら首を傾げ、ミニョの背中を睨みつけていた。
困り顔で料理をしているミニョは、知らない振りを決め込んでいる。
「まったく、あいつは、何でこうもミナムと気が合うんだよ!」
「伯父さんだし似ているからじゃないですかぁ」
あまり気にしている風でも無いミニョが答えた。
「だいたい、病院にいるから早く迎えに来いって言ったんだぞ!あいつ」
「それは、オッパもちゃんと話を聞かなかったからでしょう」
一瞬、言葉に詰まったテギョンは、ミニョを更に睨みつけた。
「俺は、お前が大事なんだよ」
さりげなく告白めいて自覚の無いテギョンに鈍感なミニョも気づかない。
リンの予防注射の為に訪れた病院で、てっきりミニョに何かあったと勘違いしたテギョンは、ロビーを汗だくで探し回り、後から聞いた話では、リンが、テギョンに早く帰って欲しいが為だったと発覚したが、それが、今日のパーティにも繋がっていた。
「けど、交換条件がコレとはな・・・」
お手軽な交換条件だとテギョンは、ミニョの肩に顎を乗せて後ろから抱きしめた。
「あん、アッパ、危ないです」
「ふふ、美味そうだな」
口を開けるテギョンにミニョが、切ったばかりの春巻きを放り込んだ。
「美味しいですか!?」
残りを切りながらミニョはテギョンに聞いた。
「ああ、たまには良いな」
お皿に並べられる料理を眺めるテギョンは、ミニョの頬にキスをした。
「そろそろあいつらも来る頃だな」
「ええ、何だか私が緊張します・・・」
「ふ、今更何を!散々俺達と歌っていただろう」
「そうですけど、今日は・・・」
リビングで楽しそうにピアノを弾いているリンを見たミニョは、気弱な顔をして言葉を詰まらせ、玄関で鳴ったチャイムの音にいち早く振り向いたリンは、椅子から飛び降りて駆けていく。
「ミナムー!!」
ダイニングからそれを見ていたテギョンとミニョは、顔を見合わせてミニョの腰から手を離したテギョンが、リンを追いかけて行った。
「だから、何で、ミナムなんだよっ」
「ミナムオッパに嫉妬してるみたい・・・」
扉から見えなくなるテギョンの背中にそう呟いたミニョは、並べた大皿を持ってテラスへ運んでいく。
既に幾つかの料理が封をして並べてあるテーブルにそれも置いた。
「あ、あと、お酒も!持ってこないと・・・」
リビングへ戻るミニョの前には、A.N.Jellとユ・ヘイ親子もいた。
「あれ、ヘイ・オンニ!来て下さったのですか!?」
「こんばんわミニョ!仕事が早く終わったからね!ミナムと一緒に来ちゃった」
双子のひとりを抱いたヘイは、ミニョに顔を見せた。
「わー、かわいい!大きくなりましたね」
笑う顔に手を伸ばしたミニョは、もう一人を捜すとジェルミの腕にウォンがいる。
「ふふ、ジェルミはウォンのお気に入りですね」
ジェルミの顔を手で弄っているウォンは、きゃっきゃと笑っている。
「えー、俺、ミニョのお気に入りになりたい!」
ふざけるジェルミにすかさずテギョンの睨みが飛び、一番後ろにいたシヌが後を続けた。
「俺もなりたいな」
「ふふ、皆さん大好きです!大丈夫です!」
「あら、大変!テギョンもその他大勢なのね!」
揄うヘイに凄んでいるテギョンは、シヌ、ヘイと睨んで、ミニョの横に並ぶと憚らず肩を抱き寄せた。
「いい加減にしろっ!俺のだ!!」
そんな態度は、もういい加減見慣れているとメンバー達も呆れ気味にクスクス笑っているが、リンが、一番前にトコトコ出てきてテギョンを指差した。
「アッパのじゃないもん!オンマは、僕の!!」
テギョンに張り合うリンにミニョがクスっと笑って抱き上げた。
「そうですねー、リンは、オンマのですよ!」
「うん!」
嬉しそうなリンは、ミニョの頬を小さな手で包んで頬をくっつけ、首を傾げたテギョンもクスッと笑った。
「あぁ、それじゃあ、ミニョが色々用意したんだ!パーティを始めるぞ!」
「イェース!待ってましたぁ!」
先陣を切るジェルミは、いそいそテラスに出て行き、ウォンを受け取ったミナムが、ヘイからスヨンも
受け取って双子を膝に抱いて座った。
用意してきた酒をテーブルに並べるシヌは、料理を見回してミニョに終わりかと聞いた。
「他にもあるの!?」
「あー、あと、ビールが冷蔵庫に」
リンを抱えたミニョは、どうしようと外と中と視線を迷わせ、リンを無理やり引き剥がすテギョンが、持って来いと顎で促した。
「あっ、じゃぁ、シヌオッパお願いします」
テギョンに二つ折りにされて腰をもたれているリンは、ぷっくり膨らました頬で面白くなさそうにテギョンを下から見た。
横目で見ているミナムだけがクスクス笑っている。
ビールを持ってシヌと戻ってきたミニョは、テーブルに並べてテギョンの横に立ち、グラスを持ち上げたテギョンは、全員を見回して声を掛けた。
「お前は、飲むな!」
ミニョにしっかり釘を刺して皆が持ち上げるグラスに指揮をとった。
「判ってます」
むっとしたミニョは、リンと同じ液体の入ったグラスに口をつけ、座った。
A.N.Jellとファン一家・ミナム一家のパーティが始まり、相変わらず話題の中心は、リンとミニョの交換条件とテギョンの行動だった。
「素早かったよなぁヒョン!」
「ああ、電話切った途端だもんな」
「青褪めてたでしょう!?」
ジェルミ、ミナム、シヌが、次々酒を空けながら車中の話を始めた。
「ミニョに今日は、早く帰るって電話するつもりだったんだよね」
「そうそう、そうしたら、リンが出たものだから!」
その当時、隣に座っていたというミナムが、ゲラゲラ笑いだした。
「うるさい!」
「電話切った途端に行先変えろ!だもん」
テギョンのグラスにビールを注ぐミニョは、リンのスプーンにおかずを乗せて忙しく左右を見ている。
「なーんか、勘違いしてるよなぁって思ってたんだ!俺!」
スヨンとウォンに食事を与えているヘイが、口を開けたミナムにもスプーンを運んでいる。
「運転手さんめちゃくちゃビックリしてたよな!」
「あの迫力は、凄かったな」
「「「あはははははは」」」
大きな笑い声が重なり、テギョンを見ていたミニョは、ポカンと膝を叩いた。
「もー、オッパそんな事をしたのですか!?」
「そうそう、リンの電話の声、結構デカかったんだぜ!俺にも聞こえてたんだから!いつもの元気な感じなのに慌ててるヒョンってば、可笑しくってさぁ!!」
「ジェルミも慌ててたよな」
シヌが、意地悪くジェルミに聞いた。
「それは、ヒョンの姿見てたら、只事じゃないっていうかさぁ・・・」
真っ赤なジェルミは、恥ずかしそうに笑っている。
ジュースを飲んでいたリンがミニョの袖を引っ張って、立ち上がったミニョは、リンを抱きかかえてリビングへ向かい、それを見ていたジェルミが、テギョンに聞いた。
「ね、ね、ヒョン!ミニョが歌ってくれるってどういうことなの!?」
「あ!?」
グラスを煽っていたテギョンは、椅子に凭れながら後ろのリビングを僅かに振り返った。
ピアノに向かうリンが、何やら指ならしをし始めている。
「ああ、俺がいない時間にミニョと良く歌っているらしいんだが・・・リンの練習曲は、俺の曲ばかりだからな・・・」
向きを変えたテギョンは、リビングに優しい眼差しを向けている。
「ミニョによると俺が早く帰ってきたら、リンの伴奏で俺も居る前で歌ってやっても良いと言ったそうだ」
「えっ!?」
「それが、交換条件だったのか!?」
「交換条件ぽくないよな!けど、注射を相当嫌がっていたらしいから、気を逸らすために咄嗟に思いついて、まぁ、前から強請られていたんだろうな」
無関心な言い方のテギョンは、グラスに口をつけた。
「ヒョンに聞いて欲しいって事!?」
「一応、俺のだからな」
「聞いてやらないのか!?」
シヌが不思議な顔で聞いた。
「ミニョの本域の歌付は無いな・・・あいつも嫌がるし」
背もたれに肘を乗せたテギョンは、窓越しにミニョと顔を見合わせ、リンの頭を撫でたミニョが、笑って両手を併せて外に声を掛けた。
「皆さん!良ければ、中へどうぞ!リンのミニコンサート始めまーす」
明るいミニョの声に次々席を立ち、リビングへ戻ると思い思いに立ったり座ったりピアノを囲んだ。
「えっと、ちょっと緊張しますね・・・皆さんの前で歌うの久しぶりなので・・・」
「オンマー早くー」
照れてるミニョの緊張などお構いなしのリンは、袖を引いて催促した。
「あは、ごめんね!それじゃぁ」
ミニョの指揮にリンが、鍵盤に指を置き、メロディーが流れ始めた。
「ふ、『言葉もなく』か」
ふわりと笑うテギョンの前で、ミニョが真っ直ぐテギョンを見ていた。
「・・・なぜ、遠ざかって行くの~♪・・・・」
透き通る高い声が、リビングに響き始め、移動中の音源を様々な形で確保しているテギョンにとっては、生歌を聞く機会も度々あるが、今は、閉じた目でミニョの声に耳を傾ける。
メンバーも目を閉じていた。
時折、スヨンとウォンが、リンのピアノに合わせて手を叩き、床を叩いたが、ミナムが、止めていた。
一曲が終わるまでの僅かな時間、それぞれの胸で思い出が去来していた。
「・・・きっと、忘れられないよ♪」
ミニョの声が途切れ、リンのピアノだけになった。
アレンジを加えているらしいそのフレーズに目を開けたテギョンが、じっとリンを見つめると満足そうに笑ったリンが、最後の一音を叩いた。
拍手が起こる。
「すっごいよー!リン、上手だなぁ」
「ミニョの歌も久しぶりに聞いたな」
「あの時よりも色っぽいんじゃない!?」
「もう一回差し替えるか!?」
口々に皆好き勝手な感想を漏らした。
「ふっ、良いな」
ソファからテギョンがそう言うと駆けてきて隣に座ったミニョが、寄り添った。
「本当ですか!やっぱり、アッパの子ですよね!最後のところ少し変えてるだけなのに違って聞こえますもの!!」
手放しで喜ぶミニョにテギョンの眉が寄った。
「ああ、だが、最後から4小節目!狂っただろう!」
リンを見る目が鋭く光り、言い当てられて不満そうなリンは、唇を尖らせた。
「もっと練習すれば良いもん!」
椅子を降りて来たリンは、ミニョの前に立った。
「アッパより上手になるもん」
「ええ、リンは、アッパより上手になれますよ」
にこにこ顔のミニョに頭を撫でられくすぐったそうなリンは、テギョンを見た。
得意満面のニンマリ笑顔に怪訝な表情のテギョンは、腕を組み、ミナムがひとりクスリとほくそ笑みむ脇腹をヘイが、肘で突いた。
いつでもこんなリンの表情を目にするミナムは、その理由も知っていて、陰でアドバイスをしているからリンが懐くのだが、それは、テギョンもミニョも知らない事だ。
この日、結局リンのピアノを聞きながらのパーティは、夜中まで続き、騒ぎに騒いで皆ファン家にお泊りしていった。
翌朝、少し、寝坊したテギョンが、リビングの様子に絶句して皆を叩き起こし慌てて仕事に向かって行ったとある日の出来事だった。