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Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可
loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧
Hope to see someday"You're Beautiful" of After that.
Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑)
交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^)
コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。
『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。
長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^)
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Endlessly(エンドレス)!?
「はぁはぁはぁ・・・ッあっ」
何もない地面で転びそうになるミニョは、肩で息をしながら曲げた膝に両手を置いて荒い息を吐きながら止まった。
両足を動かし続けながらその場で止まるテギョンは、くるっと振り返って、勝ち誇った顔をした。
「降参するか!?」
汗の飛び散る額を拭っている。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・っま、まだっ、しませっん!!」
肩で息を継ぐミニョは、テギョンを睨むと唾を飲みこんだ。
「ふっ、そうか!じゃぁ、しっかりついて来い!」
テギョンは、ミニョを置いて走り始め、先を行ってしまう背中を見ながら息を吐いているミニョは、腰に手を当てるとよろよろ歩き出した。
「ちょ、っと待って、くれても・・・はぁ、良いのに・・・」
胸を抑えて呼吸を整えながら後を追っていく。
「はぁはぁはぁはぁ・・・」
公園の遊歩道は、ぐるっと一周出来る造りで、散歩やジョギングをしている人も沢山いて、テギョンは、良くここを走っているせいか行き交う人と軽い会釈で挨拶をしていた。
「ふっ、あいつ、遅すぎだろう」
足踏みで止まって振り向いて、後ろを歩く様に何とか走っているミニョを愛おしそうに眺めた。
「ふ、なんだ・・・あの恰好・・・」
ヨタヨタ腰に手を当てるミニョは、膝が曲がって、おばあさんの様だ。
「俺相手に無謀な挑戦をするからだ!」
ミニョの疲れ切った様子を眺めながらもまた走り始めたテギョンは、スタートした公園のベンチまで戻ってくると足を止めた。
柵を使って軽いストレッチを始め、ヨタヨタ向かってくるミニョを見ている。
「はぁはぁ・・・・・・」
テギョンの傍らまで戻ってきたミニョは、膝に手を当て、その場に座り込んだ。
「オッ、オッパ・・・酷いです!」
「何が!?」
「ちょ、ちょっと、待ってくれても・・・」
「はぁ!?それじゃトレーニングにならないだろう!?」
何を言っているんだと腕を組んだテギョンはミニョを見下ろした。
「さっさと降参すれば良いじゃないか!」
「はぁ、はぁ、嫌です!」
テギョンを見上げるミニョは、水の入ったボトルを差し出され、ゴクゴクおいしそうに口をつけて、にっこり笑顔になった。
「はー、おいしー」
「お前が先に言いだしたんだろう」
ミニョの背中に手を伸ばすテギョンは、ゴソゴソ背負われたリュックを漁りタオルを取り出した。
「ん・・・沢山入れ過ぎです!」
背中のリュックをテギョンに見せるミニョは、膨れている。
「タオルと水だけだろう」
ミニョの手からボトルを取り上げたテギョンは、それに口をつけている。
「え、あっ!?」
ボトルを口に含む顔を見上げるミニョは、とても驚いていて、視線を下げたテギョンが首を傾げた。
「どうかしたか!?」
「えっ、いえ、大丈夫です・・・か!?」
ミニョのボトルに注がれる視線で心配を汲みとったテギョンは、ああと頷いた。
「別にお前のだからな」
ほら、とキャップを閉めたボトルをミニョに渡した。
「そうですか」
嬉しそうに受け取ったミニョは、リュックを降ろして中に入れた。
「はあぁ、絶対勝てると思ったんだけどな・・・」
ガクンと首を下げたミニョは、肩も落としてぐったりしている。
その様子を見ながらテギョンは、口角をあげてミニョを覗き込んだ。
「お前、覚えていないのか!?」
「なんです!?」
「俺は、トラックを追いかけた事があるんだぞ」
誰かさんの為にとテギョンが恩に着せた。
「ああ、そういえば・・・」
ミニョが思い出したと言いながらすぐにニンマリした。
「でも、私だってオッパを捜したんですからね!」
「あんな整備された山道じゃ、捜したって言わないだろ!」
「でも、捜したんです!重かったんですから!」
「俺の為だろ!」
「えっ!?」
「俺の事考えて、どんどん荷物が多くなったんだろう!?」
「えっ!?えーと・・・」
ググっとミニョに近づいて聞いているテギョンは、面白がっていて、恥ずかしそうなミニョは、テギョンを見上げる視線を逸らした。
「ふふん、荷物の重さは、お前がそれだけ、俺の事を考えてたって事だからな!」
「そっ、それは・・・その・・・」
俯いたミニョは、真っ赤な顔だ。
「そんなに俺が好きか!?」
テギョンは、嬉しそうに解りきった事を聞く。
「・・・好き・・・です」
ミニョも真っ直ぐ答えている。
「そうか」
ニヤリと笑ったテギョンは、ミニョの腕を引いて立ち上がらせた。
「さーて、罰ゲームだな!何をしてもらうかなぁ」
テギョンに肩を抱かれたミニョは、ハラハラしながら歩き出した。
「で、出来る事にしてくださいね!」
「お前が出来る事って何があるんだ!?」
恍けるテギョンは、ミニョのリュックを受け取って肩に掛けた。
「ありきたりな事をして貰ってもなぁ・・・」
考えながら歩くテギョンの隣で、不安そうなミニョは、ゆっくり歩いてくれるテギョンに腕を絡めて笑った。
「オッパのいう事ならやりますっ!」
腕に絡まる嬉しそうなミニョを見たテギョンは、ミニョの手を包み込んだ。
「ああ、良い事思いついた!」
「何ですか!?」
「汗だくだからな!一緒に入ろう!」
「へっ!?」
「一緒に風呂に入るんだよっ!」
「えっ!?えっ!?えええええええ」
ミニョの叫びなど予想の範疇なテギョンは、包んだ手を離さない様にミニョを引きずりながら家路を辿り、思いがけず手に入れた幸運に一緒のジョギングもたまには悪くないと思っていたとある日の出来事だった。