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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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Happy dining table!?

2016年2月8日。旧正月ですね。
「ソルラル(韓国語)」。「チャイニーズニューイヤー(英語)」。「春節(中国)」。
久しぶりにあまり意味の無いリンのとある一日をどうぞ(^^)/
待っててくれた読者様楽しんで頂けることを願う(笑)

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


「オンマー・・・零しちゃたのー」
「えっ!?」
洗濯物を干していたミニョは、リンの大きな呼び声とぼそぼそした声に振り返り、慌てて庭を走って来た。
「零したって・・・何!?」
尋ねながら手を繋いでダイニングを回り、キッチンに足を踏み入れている。
「わっ・・・」
床にオレンジの液体が零れ、入っていたであろうガラス瓶と破片が転がっていた。
「派手にやりましたねー」
「っご、めんなさぃい・・・滑っちゃった、の・・・」
とんがり唇で、ミニョの服を鷲掴んだリンは、しゃがみ込んでいる。
「ん、触ったらダメですよ」
ミニョもしゃがみ込んでリンの腕を取り顔を覗き込んでいた。
「怪我はしてないですか!?痛い所、ありませんか!?」
リンの服を引っ張ったミニョは、飛び散った破片が無いか確認している。
「大丈夫!どこも痛くないの」
万歳をさせられたリンは、にっこり笑った。
「そうですか・・・では、片づけをしましょうね」
「どうすれば善いのー!?」
腕を引かれたリンは、そのままリビングを出て行くミニョに不思議な顔をしている。
「お掃除をしなくてはいけないですが、まずは、大きなタオルを取りに行きます」
「タオルで何するのー!?」
「ジュース零しちゃってますからねー、それにガラスも転がってるし・・・」
クローゼットに向かったミニョは、引き出しの一番下から大きなタオルを取り出してリンに渡した。
「あ、とは・・・」
「オンマー、これで零しちゃったの拭いて良いのー!?」
「ぅうーん・・・ちょっと待っててくださいねー、そのままじゃ危ないので・・・」
テギョンの衣装箪笥を漁り始めたミニョは、次々に開けては閉めてを繰り返している。
「あれー、確か・・・この辺に・・・」
「オンマーアッパの箪笥開けると怒られちゃうよー!?」
「ぅん、大丈夫です!アッパは、リンに甘いので、オンマのせいじゃなければ怒りませんっ」
「ふーん・・・・・・そうなのー!?」
「さぁ、な・・・ミニョの荒らし方によるよな・・・」
トーンの上がった声と低い声に振り返ったミニョは、欠伸をしながらリンを抱き上げるテギョンを見つめた。
「朝っぱらから何やってるんだ!?」
「オ、ッパ・・・」
「タオルなんか何するんだよ!?」
眠そうな顔のテギョンは、リンの持つタオルを持ち上げている。
「ジュース零しちゃったからお掃除するのー」
「掃除!?」
タオルを引っ張り返したリンは、テギョンの顔に擦り付けた。
「ええ、ガラスも散らばっていて危ないのでオッパも少しそこで待っててください」
「掃除機を掛ければ良いじゃないか」
「宿舎の掃除機と違うので液体吸わせたら壊れちゃいますっお、あった」
引き出しから手袋を見つけ出したミニョは、リンに手を差し出している。
「てぶくろー!?」
「はい!危ないのでこれを付けて掃除しましょうね」
リンの手に手袋を被せるミニョをテギョンが訝しそうに見つめた。
「リンにさせるのか!?」
「そうですよ・・・だって、リンが零したのですから・・・これもお勉強です」
奥から掃除機を持って来たミニョは、テギョンの前に置いてリンに腕を伸ばしている。
「お前が掃除をしてやれば良いじゃないか」
「オッパは、リンに甘すぎです!なーんにも出来ない子になっちゃたらどうするのですかぁ!?」
「ッ、チ・・・スパルタママかよ・・・男なんだから出来なくても・・・」
背伸びしたミニョの近づいた顔に舌打ちをしたテギョンは、すかさずキスを落した。
「あ・・・んもっ・・・」
ツンと下唇を突き出したミニョは、リンを床に下ろしてリビングへ向かっている。
「オッパ、掃除機持って来て下さいねー」
ニンマリした顔でリンの背中を押した。
「わーい、掃除、掃除ー」
「早く片付けないと朝ご飯食べれなくなっちゃいますよー」
掃除機を見つめたテギョンは、また欠伸をしている。
「ったく、朝っぱらから俺をこき使いやがって・・・昨夜の礼も貰ってないってのに・・・」
リンとミニョを追いかけてテギョンもリビングに向かった。
「冷蔵庫の下に向かってゆっくり押してね」
「はーい」
リンと床を拭き始めたミニョは、大きなガラスを一纏めにしている。
「あとは、掃除機で大丈夫です」
ゴミ袋にタオルを入れたリンの後ろでスイッチを入れたテギョンが掃除機をかけ始めた。
「アッパがするのー!?」
「ああ、けど、終わったらシャワーだな・・・お前も一緒に来い」
キッチンからダイニング、リビングまで掃除機をかけ始めたテギョンにミニョが渋い顔をしている。
「ついでだ・・・お前の掃除の時間が減って助かるだろう」
「そ、れは、助かりますけど・・・」
「ね、アッパ、あれ!言わないのー!?」
素知らぬ顔をしたミニョと顔を見合わせにっこり笑ったリンが、リビングに飾られた写真を指差した。
「あれ!?」
スイッチを切りながら真新しい写真を見たテギョンは、首を傾げている。
「「これが本来の俺だ!!」」
声を揃えたリンとミニョにぎょっとしたテギョンは、振り返ってふたりを睨みつけた。
「昨日、帰ってきて自慢してたもーん」
「褒めたのに怒ってましたよね」
「うん!機嫌悪かったのー」
尖らせた唇を動かしたテギョンは、溜息を吐いている。
「おっ前らなー、朝から俺の親切を何だと思ってやがるんだ!?」
「とーっても助かります」
「アッパありがとう」
大小ふたつの腰が半分に折れた。
「ったく、俺は、風呂に入って来るからな・・・コ・ミニョ・・・飯の準備をしてくれ」
「僕も行くー」
掃除機を端に置いたテギョンは、リンを抱き上げている。
「それからな!昨夜の事を覚えているなら、お前俺との約束を破った事も覚えてるよな!今夜は覚悟しておけよ!」
「へっ!?」
テギョンの一言にミニョは、きょとんとした。
「アッパ、何か約束してたの!?」
「ああ、オンマは忘れっぽいからな・・・昨夜は先に寝ちまいやがったんだ」
リンに説明しながらテギョンはリビングを出て行き、頭を抱えたミニョは、何を約束したのかと呆然とし、結局風呂上がりのテギョンに耳元で囁かれるまで、思い出せなかったファン家のとある朝の始まりだった。