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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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カラー・オブ・フェアウェル (62)

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「パパ!」
三つ編みの長い髪を顔の両脇で輪っかにして纏め、被った帽子を押さえて手を振って駆けて来たユジンをギョンセが抱き止めていた。
「久しぶりだね・・・元気かな」
「ええ!この通りよ!」
両手を広げて回って見せるユジンにギョンセが微笑んでいる。
「パパは、どうなの!?講師の契約は更新しないって聞いたんだけど・・・」
肩に回されたギョンセの腕にユジンも腰を抱いて寄り添い歩き始めた。
「ああ、でも断った訳じゃぁないよ・・・後輩を紹介しただけだ」
「ふぅん、オペラハウスの専属は!?続けるんでしょう!?」
「ああ、そっちは更新したよ・・・お前も、招待をしたいんだけどね」
「あら、パパに呼ばれたらどこにでも行くわ!」
「今回は、断ったじゃないか」
「うっ、だって・・・オッパに会いたくなかったんだもの・・・」
芝生を蹴飛ばすユジンは、ふて腐れた顔で帽子を目深にしている。
「クァルトティニュンを送っておいてリーダーのお前がいないとは・・・ね」
クスリと笑ったギョンセが、片目を閉じてユジンを見下ろした。
「わたしがいなくても完璧でしょう!私の尊敬するソリストばかりよ!」
「ああ、贅沢な演奏だったよ・・・しかし、皆も良く引き受けてくれたね」
「うん!オッパの話はしていたから!アーティストとのコラボは、貴重なのよー私達を知って貰うチャンスだし!それにやっぱりパパの力は、大きいの!」
「ふ、それは、光栄だな・・・で、お前が本当に会いたくなかったのは、イ・ユンギだろう」
お腹に回ったユジンの腕に立ち止まったギョンセは、駐車場内を走ってくる車を見つめている。
「そうよ!だって、あの人って本当に何をしたいのか解んないのよー!プレゼントをくれるのは嬉しいんだけど・・・ファンの人達と変わらないというか・・・・・・でも、だからって!いきなりあんな高価な指輪を送ってくると思わなかったんだもん!」
ユジンもそちらを見つめて首を傾げ、ギョンセを見上げた。
「それで、突き返したのか」
額を小突くギョンセにユジンが舌を出している。
「ええ、わたしにだって夢があるわ・・・どうせなら顔を見て渡して欲しいわよっ」
「ふ、結婚するのは吝か(やぶさ・か=惜しむ気持ち)では無かったんだね」
肩を抱き直したギョンセに従ったユジンも歩き出した。
「だって、私ってそういう風に育ったもの・・・ママだって、そういうつもりでいなさいと言ってた・・・ファン姓なのは、あくまでパパの好意だからって・・・それに私バイオリンを捨てる気無いものっ!だったら、相手もそれなりの人じゃないとダメでしょう!?」
ユジンのウィンクにギョンセがクスクス笑っている。
「まぁね・・・君が拠点を変えられるなら別だけど・・・それは、嫌なんだろう」
「嫌よ!幾ら好きでもわたしの所に来てくれる人じゃなければ嫌っ!」
「我儘なお嬢さんだ」
会場の入り口で振り返ったギョンセは、止まった車から降りて来た小さな後ろ姿が振り返って破顔するのを見つめた。
「お爺様が甘やかしたからよ」
「ハラボジー」
鞄を肩に掛け、手を振ったリンがギョンセを見止めて駆けている。
「さて、わたしも孫を甘やかし過ぎかな」
ユジンの肩から腕を外したギョンセは、リンに向かって両腕を差し出した。
「わっ!リン君!?大っきくなったのねー」
サングラスを外し、ギョンセの腕に収まったリンを見上げたユジンは、帽子も外している。
「ハラボジーだぁれー!?」
首を傾げるリンは、ユジンを見下ろした。
「ファン・ユジンよ!よろしくね」
「ファン!?」
差し出された手を軽く握ったリンは、まだ首を傾げ、ギョンセが笑っている。
「リンの叔母さんだよ」
「テギョンオッパの妹よ」
「アッパに妹がいるのー!?」
ギョンセを見たリンは、目を見開いた。
「いるんだけどね・・・オッパは、私のことを話さないでしょう!?」
振り返ったユジンは、車からスーツケースを降ろしているテギョンを見ている。
「ハラボジとハルモニのお話もしてくれないもん」
「あー、相っ変わらず、ひとりで自分勝手に生きてるのねーオッパって・・・」
「オンマがいるもん!僕もいるー」
テギョンとミニョに大きく手を振ったユジンは、にっこり微笑んでリンを見上げた。
「ふふ、アッパは好き!?」
「うん!大好きー」
ギョンセに擦り寄ったリンは、テギョンに向かって腕を伸ばしている。
「チッ!朝から良い気分が台無しだ・・・」
「ユジンssiご無沙汰しています・・・」
眉間に皺を寄せリンを抱き上げてギョンセに挨拶をしたテギョンは、肘で突くミニョを一睨みして、舌打ちを繰り返し、ユジンを無視して歩き出し、ユジンに謝るミニョはギョンセとユジンと近況を話し乍ら2日目のリハーサルに向かっていった朝だった。






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