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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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カラー・オブ・フェアウェル (51)


「病院!?」
と言われてハタとリンを見るミニョは、慌ててあちこち触り始めたが、額をくっつけられたリンは、上目で見上げて首を振った。
「僕じゃないーい」
「へっ!?じゃぁ・・・」
ジュンシンとユソンを見るミニョは、どちらにも首を振られ、どちらにも首を傾げられている。
「あっち!」
指差す方向は、ステージで、当然そこにいるひとりに向かっていた。
「元気そう・・・ですけど・・・」
「アッパ何も言わないだけだもん!」
「本当に!?」
「本当だもん」
さぁーと顔色を変えたミニョは、一目散に走り出している。
「なんだー!?ソンセンニム病気なのかぁ!?」
「元気そうですけど」
「熱があるみたい、ご飯もあんまり食べてなかったんだぁ」
ミニョの背中を見つめながら並んだ三人は、リンの手の中を覗いた。
「イヤモニ!僕達のだよー!名前も書いてある!」
それぞれに名札の付いたイヤーモニターを手にしている。
「オッパ!!!」
ステージ下で、見上げたミニョは、マイクに手を掛け歌っている最中(さなか)のテギョンに大きく手を振ったが、チラリとそれを見ただけのテギョンは、パフォーマンスをしながら前面にいるスタッフに手で合図を送っていて、止まらない演奏に困り顔のミニョは、結局一曲終了するまで待ち、階段を物凄い勢いで駆け昇った。
「オッパ!」
「何だよ・・・」
ミニョの勢いに気圧されるテギョンは、近づくミニョから逃げる様に後ずさりしている。
「止まってください!」
ミニョを怪訝に見下ろすテギョンは、肩を掴まれて前のめりに倒された。
「なっ・・・」
ピッタリひっつく額にミニョの目が、徐々に見開かれている。
「何をするんだ」
「本当に熱がある・・・」
「あ!?ああ・・・そうだな」
額を離して手を当てたミニョは、テギョンを凝視した。
「いつもより少し高い位だな、けど、そんなに心配いらないぞ」
あっけらかんと返事をするテギョンをミニョは、ジットリ見つめている。
「本当に!?」
「別にこれくらいいつもの事だ!問題ない」
演奏に戻ろうと振り返ったテギョンは、シヌと目を合わせた。
「ミニョ!それ、リンに言われたの!?」
大きく頷いたミニョにテギョンを見ていたシヌは、ギターを下ろしている。
「ふぅん・・・子供に気付かれるって事は、結構マズイのかもな」
怪訝なテギョンのギターネックに手を掛けた。
「ミニョ!こいつ連れてって良いよ!しっかり診てもらって来てよ」
「なっ!?」
ストラップの留金を引っ張ったシヌはスルリとそれを抜き、ギターを奪って、テギョンの背中を押している。
「そいついなくてもリハ出来るから、むしろ倒れられる方が困る」
「えっ・・・良いのですか・・・」
「なっ、おいっカン・シヌ!勝手に決めるな!俺はなんとも」
「何ともないってのは、お前のいつもを知ってるから解ってるよ!でもな、リンに気にされるって事は、お前いつもとどこか違うんだ!思ってる以上に神経使って疲れてるんだと思うぞ!これは、悪いがサブリーダーとしてのお願いだ!」
ウィンクをしたシヌは、あっちに行けとばかりに手を振って、テギョンの腕を掴んでいるミニョは、見下ろされて首を振っている。
「チッ!事故多発地帯」
「わたしのせいじゃないですっ」
「コンサート終わったら病院行くって約束しただろう」
「でも、リンが、熱があるって言うんですもの・・・本当にあるし・・・」
「ああ、ああ、もう、さっさと病院行って来い!今日は、戻って来なくて良い」
「ぁああ!?」
「ファン・テギョンが居なくても出来る事をやっておくから、さっさと消えろ」
小声で話をしているテギョンとミニョを横目に辛辣な言葉と裏腹のシヌは、笑いながら定位置に戻った。
「お前に倒れられるのが一番困るって、いつも言ってるよな!それにファンの前で倒れたくないだろう!明日は、どうせ、またもっと胃が痛くなるんだろうから、今の内に点滴でもなんでも受けて来い」
「ヒョーン、俺達大丈夫だからー」
「しっかり、リハーサルするぜー」
「子供達もちゃんと見るよ」
次々かかる声にテギョンが、ぎょっとして振り返っている。
「子供ってのは、何かにつけて敏感だからなぁ、お前が平気だと思っててもリンには、そう見えない・・・だったら、大人の経験値よりガキの勘に頼る!特にあいつは勘が鋭い!このコンサート失敗する訳にいかないんでね」
ニヤリと笑ってこちらを向いたシヌに尖らせた唇を動かしたテギョンは、舌打ちをした。
「俺がリーダーだぞ」
「そんなの解ってるよ、でも、リーダーだからってその負荷をひとりで受け過ぎ、お前の悪い癖だ!ミニョが心配してる事が現実になる前に病院行って来い」
次の曲をマイクを通してスタッフに指示するシヌにテギョンは、腕を掴むミニョの手を引き剥がしている。
「チッ!どいつもこいつもリンを優先しやがって」
「オッパ・・・」
肩を抱かれたミニョの心配そうに見上げる瞳を見たテギョンは、フッと笑った。
「判ったよ!先週行ったばかりだけどもう一度行ってやる」
「オッパ!!!」
ステージから降りて来たテギョンは、ミニョを連れてリンの前に立っている。
「アッパ、びょういん行くのー!?」
「お前のせいだろう!ったく、どこで見ていたんだ!?」
「オンマに見つからない様に車の中でお薬飲んでたもん」
「こいつの心配性は過剰なんだ!かと思えば、薄情だし、どっちにしても俺が一番だからそうなるんだけどな」
ふふふんとリンに向かって笑ったテギョンは、その頭に手を乗せた。
「まぁ、良い、確かにちょっと熱はあるんだ・・・リハは、2日あるからな!俺が居なくてもさぼるなよ!それに!お前達シヌの怖さを思い知れ!」
リンの不満そうな顔に捨て台詞を残すテギョンは、リハーサル会場を後にしたのだった。



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