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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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カラー・オブ・フェアウェル (45)

「おはようございます」
「お疲れ様です」
「もう少し右に」
「音響ですが・・・」
「セットの転換ですが・・・」
IDカードを受け取って、リンの首に掛けたミニョは、手を引いて、会場を見渡し、早朝から働いているであろう人達と挨拶を交わしながらステージに向かってゆっくり歩いていた。
「おはようございます、ミニョssi」
背中に掛けられた声に振り返っている。
「あ、ジョンアssi、おはようございます」
「リン君も!おはよう」
「おはよう、ヒョンニム!」
ミニョの前で頭を下げたジョンアは、しゃがみこんでリンの頭を撫で両腕を伸ばした。
「こら、ヌナって呼んでって言ったわ」
「えー、どれでも良いもん!オンニはぁ!?」
ジョンアに抱き上げられたリンは、テギョンを見つけて駆け出したミニョを指さしている。
「結婚してるなら、別に構わないわよー・・・どれでもね」
「ケッコンするの!?」
「しようと思えば出来るわよ」
「どっちとするの!?」
「リン君がしてくれる!?」
「やだっ!僕、オンマとするんだもん」
「は、はは、大きくなったらね・・・」
ステージ前に辿り着いたジョンアは、困った様に笑い、振り返ったテギョンが、ミニョの肩を抱いて片頬をあげた。
「俺としてるから無理だな」
「そんなの知ってるもん!オンマみたいな人見つけるもん!でもそれまでは、僕のケッコン相手は、オンマなんだもんっ!オンマも良いって言ったもん!」
一息にまくしたてたリンににこにこ顔のミニョを見下ろしたテギョンは、唇を尖らせている。
「ふ、お前に見つけられるか!?こんな女、他にはいないぞ」
「アッパより好い男になれば、見つかるもん」
「オンマより好い女って言わないところが凄いと思わないか」
「オンマより、好い女に会ったことがないんだってさ」
「あん、ああー、ガキだからなー」
首を傾げたミニョが、テギョンに向き合い口を開くと同時にステージ上からミナムとジェルミが、歩み寄り顔を見合わせた。
「来たか」
数歩遅れて近づいたシヌにテギョンが手を挙げている。
「ああ、何からやるんだ!?」
「適当に音合わせをしててくれ、音響確認をして、今日は、こいつらがメインだ」
ジョンアの腕から下りたリンが、テギョンに駆け寄り、お腹にくっついた。
「ガキのお守りはまだまだ続くのねー」
「お前たちのお守りもな」
「室内演奏は完璧だったけど・・・これだけの会場だ、パフォーマンスも考えているのか!?」
周りを見回したシヌは、ストラップを肩にかけ、ギターを背中にして、ステージに向かって腕を伸ばしたリンを抱え上げている。
「そうだな・・・好きに演らせてみて決めるさ」
「リーン、わかっていると思いますがぁ・・・」
縁に腰を下ろしたリンに駆け寄ったミニョが顔を覗き込んだ。
「アッパの真似はしなーい」
「そうです、今日、真似したらアッパにくろーい尻尾が生えますからねー」
「角じゃないのー!?」
「角は、いつも生えてます」
両手をあげたリンに首を傾げたミニョは、頭の上に指を二本立てている。
「おいっ!お前、お前も意見出来る立場じゃないからなっ!」
「ふぇ、は、はいっ!ヒョンニム!!!」
舌打ちに続いた声に背筋を伸ばしたミニョは、振り返って小さく舌を出しリンに向き直った。
「オンマも怒られちゃったねー」
「アッパは、何よりステージが大事なのです・・・こんなの序の口ですよー」
顔に手を当てて小声で答えたミニョは、座ったままのリンに抱きつかれている。
「ペンの為!?」
「そうです、アッパは、ペンに喜んで貰えるようにいつも頑張っているのですから」
「お前に喜んで貰えるようにだぜ」
リンの横に腰を下ろしたミナムがポケットから飴を取り出した。
「そうそう、ファン・テギョンの一番のペンは、コ・ミニョだからね」
反対側に座ったジェルミはチョコレートを取り出し、リンは両脇を見ている。
「お前がドジ踏まないような構成になっているんだから、他所なんてそっちのけさ」
「へっ!?」
ジェルミとミナムからお菓子を貰ったリンは、ミニョの口にチョコレートを押し付けた。
「お前が出演するステージは、必ずヒョンがすぐに助けられる場所にいるんだ」
「昔からずっとな」
ギターを抱えたシヌもミナムの隣に座っている。
「俺がいなくちゃダメだとか何とか言ってさ」
「過保護なんだよな」
ミナムに手を差し出したシヌは飴を放り込み、もごもご口を動かしているミニョを見た。
「見てると胃が痛くなるらしいけど、離れてるともっと痛くなるそうだ」
「そういえば、今回も相当な胃痛だろ!?」
「今回は、ダブルだから余計にな」
「トリプルだろ!?」
「ああ!ギョンセssi!」
三人で顔を見合わせて笑っている。
「オンマー、ハラボジは!?」
「ハラボジは、明日来ますよ、今日は、スタジオで音合わせだそうです」
「ふーん・・・ユンギヒョンは!?」
「ユンギssiも、もうすぐ来ますよ、ジュノも一緒でしょう」
「お前の音合わせもあるからな」
「ちょっとー、ファン・テギョン!」
遠くから掛けられた声に顔をあげた一同は、ヘイが近づいてくるのを見つめた。
「チッ、お前も来たのか!?早いな」
「ヘイオンニ、お休みですか!?」
「仕事よ、インタビュアーに指名されたの」
パソコンを覗いていたテギョンが振り返り、ミニョがテギョンの横に並んでいる。
「打ち合わせをここでするって聞いているわよ」
サングラスを外したヘイは、ミニョに向かって両腕を開いた。
「ああ、リハーサルの取材を申し込まれてな、全部は断れないから、お前をインタビュアーに指名したんだ」
「あんたの仕業なの!?」
作業を再開したテギョンの横で、ミニョと抱き合ったヘイは、手を振ったリンに手を振り返している。
「ユンギのことを聞かれただろう」
「ええ、伝説とファン家とミステリーの取材をしてくれって」
「メインは、ユンギだろう!?」
「そうみたい、彼のインタビューと写真をとりたいんだって言われたわ」
斜に構えて腕を組んだヘイを見あげたテギョンが溜息を吐いた。
「あいつな、先週アメリカのチャートがまた上がったらしい・・・独身の実業家で、財閥の一人息子だからな・・・興味も惹かれるさ」
「あんたが、巻き込んだんでしょう」
パソコンの蓋を閉じて立ち上がったテギョンは、ヘイを睨んでいる。
「俺が!巻き込まれたんだっ!」
「仕返しにコンサート出演を決めたのあんたなんでしょう」
「まぁな、でも、偶然が重なっただけだ」
ジェルミとミナムを呼んだテギョンはステージに近づき、頬を膨らませたヘイは、ミニョに両手を広げて見せた。
「まっ、良いわ、私は、私の仕事をするだけよ、聞かれたくないこと教えてよ」
「ああ、もうすぐ本人もくるから少し待ってろ」
振り返ったテギョンは、座っていた椅子を差し示し、一歩前に出たミニョを見ている。
「オッパ、私は!?」
「お前も少し休憩してろ・・・あ、ああー、そうだ衣装に着替えてこい」
「え!?」
「こいつも一緒だ」
ステージに座るリンを抱えたテギョンは、下に降ろして背中を押した。
「衣装でやるのですか!?」
「ああ、お前は、久しぶりだからな、リンは、初めてだし、確認したい」
「わかりました」
駆け寄ったリンに腕を伸ばし、手を繋いでいる。
「始めるぞ」
テギョンの一声に、ジェルミ、ミナムシヌが、定位置に向かったのだった。



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