先行解禁歌詞はこちらから(^^♪
『淡い雪のように』の詞を見て聞いた結果のとある一日です(^^♪
が、
内容は全く関係ない(笑)ファン一家( *´艸`)
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
ふと見上げた空は、どんより雲に覆われ、暫くそうして見上げていたら、埃の様な塊が、ゆらゆら落ちてきた。
軽そうに見えたそれは、次第に大きな塊となって、それでも掌で溶けていく。
『ゆ・・・きか』
昨晩の天気予報は当たっていたなとブーツに収まった足元を見つめ、背中のフードを頭に乗せた。
★★★★★☆☆☆★★★★★
『オッパ!絶対ブーツです!車も運転したらダメっ!』
バタバタと下駄箱を開けて、腕に乗せたダウンをどこかに引っかけたらしいミニョは、クローゼットから出てきたリンに謝りながら笑っていた。
『は、は、ミアネ、リン』
『オンマー、もう少し落ち着いた方が良いよー』
子供に諭され、恥ずかしそうに笑っていたミニョは、僅かに腹もたったらしい。
『そ、そうですけどー、リンも行っちゃうのですかぁ』
『行っちゃうよー、僕もアッパと泊まるんだもん』
『オンマ一人ですかぁ』
『オンマも来れば良いもん』
リビングに戻ってきたふたりの会話は相変わらずで、久しぶりに帰ってきた我が家で、どっちが先に折れるのかを楽しんでいたら、ミニョの視線が俺に向けられた。
『なんだよ』
黙ったまま、俺を見ているミニョは、思案している様が可笑しくて、きっと行っても
良いかと行ったら邪魔じゃないかと考えているに決まっている。
『アッパ、オンマも行って良いでしょう』
リンの方が素直でストレートだ。
『ああ、ホテルで待っていれば良いんじゃないか』
テーブルに置いた携帯が震えるのを見つけ、マ・室長が迎えに来たことを知った俺は、リンを促して、玄関に向かい、ミニョの言う通り、下駄箱からブーツをふたつ取り出した。
『教会の用事が終わったら連絡を寄越せ』
ミニョからダウンジャケットを受け取りながらそう答えれば、先程まで少し暗かった顔が、パッと花を咲かせた。
『はいっ!』
現金な声に苦笑がこみ上げ、いつだって考えてることは、俺と同じなんだよと胸の内で呟き、振り返って手を振るリンと手を繋いで家を後にした昼時だった。
★★★★★☆☆☆★★★★★
『だってねー、オンマは、アッパが好きでしょう!?』
『そうですねー』
『アッパもオンマが好きでしょう!?』
『そうだと良いですねー』
『好きだもんっっっ』
『えっ、あ、そ、そうですよーっっっ』
『オンマ、アッパのことうたがってるのー!?』
『え、ちっ、違いますよー、ただ、アッパは、やっぱり星だなぁって・・・』
『やっぱり、うたがってるんだー』
『疑っているのとは違いますよー、ただ最近、お仕事で遠くに行くことが多いから・・・』
『オンマも僕みたいに連れてって言えば良いもーん』
『アッパの邪魔はしたくないのですよねー、オンマもお仕事がありますし・・・』
授賞式の行われたホテルの中庭で遊んでいるふたりの会話は、近づいていく俺の耳にも届く。
『星は、単独で輝けますからねー』
地面にしゃがみこんで見上げている空に星は、探せないだろうに指さして笑ったミニョは、背中から腕を回したリンを負ぶって立ち上がった。
『雪ですねー』
ほわほわ落ちてくる白い塊に腕を伸ばし、くるんと回るその様は、まるで深まる雪に融けてしまいそうで、思わず駆け寄っていた。
『あ・・・オッパ!?』
頬に落ちた雪が、俺の指先で溶けて消え、拭いきれない涙を掬って抱きしめ、互いの距離を
測れなかった時代の切なさが胸を過ぎっていた。
『オッパ!?』
『ん、ああ、冷えるだろう・・・風邪をひくぞ』
ミニョの頭に降り積もった雪を手で払い、背中に回っている手をそっと握れば、冷たい掌。
その手を温めたくなった。
『オ・・・』
『少し黙れ』
一歩。
縮めた距離で、白い息を全て奪って、離れる瞬間に茹で上がった蛸みたいな頬にもう一つ。
『あ・・・』
リンを片手で支えながら顔に充てた手は赤いけど、きっと頬を冷ますには丁度良い。
『も、オッパ、こんなところで』
きょろきょろ周りを気にして、昔もよくこんなやり取りをした。
『オッパ、何を笑っているのですかぁ』
『ぅん!?記者にサービスだな』
『へっ!?』
後ろに並んでいる記者達は、今日と明日の授賞式を取材に来た連中で、俺にとっては五月蠅い奴らでしかなかったが、思わぬところで役に立つものだ。
『え、あ、カメラがこっち向いてます』
『知ってる』
だから、大人しくしててくれ、お前の反対の頬と額とあとひとつ。
『あー、アッパ、ずるーい』
『チッ!ずれたか・・・』
仰け反ったミニョの顎にぶつかった唇が、自然と突き出してしまう。
『オンマのこと好きじゃないくせにー』
『ぁあん!?おいっ、ファン・リン』
『なぁにぃ』
『俺が、ミニョを好きじゃないかもなんてのは、こいつの妄想だっ!知ってるくせに大人をからかうんじゃないっ』
『だって、オンマもアッパも寂しそうなんだもん』
『えっ!?』
『アッパも寂しいんでしょう!?』
『ああ、コ・ミニョが、変なところで意固地だからな』
『一緒に来てってアッパが言わないからでしょう!?』
『俺が入れた仕事だ!すっぽかさせる訳にいかないだろう』
『授賞式がなかったら一緒に行くつもりだった癖にー』
『ふ、ん、お前はこっちが良かったんだろう』
『だって、美味しいものがいっぱい食べれるもん』
『食い意地ばかり張りやがって』
『でも、オンマも来たでしょう』
『あのー、オッパ』
肩ごしの会話にきょとんとしたままのミニョが、俺を見上げていた。
『なんだ!?』
『オッパも寂しいのですか!?』
『当り前だろう、お前、何日離れていたと思ってる!顔は見れても触れなかったんだぞ』
『え・・・ああ・・・えっと』
『なんだよ』
『えっと、その』
小さく振り返って、いまさら聞かれたくないとか多分そんな事を考えているんだろうけど、後ろのリンは、俺を見てミニョの背中に顔を埋めた。
『甘いものをくれれば後は好きにして良いって言ったよな』
『うん!』
『だ、そうだ、部屋は最上級スイートだしな』
『へ!?』
リンの頭にフードを被せ、ミニョの手を引いてホテルに戻る。
仲が良いですねと声を掛けてきた記者に極上の笑顔もプレゼントして。
そんな俺のとある日の出来事だった。
Translate
Table of contents
Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可
loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧
Hope to see someday"You're Beautiful" of After that.
Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑)
交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^)
コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。
『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。
長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^)
ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。
尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
Follow @suktkam 
にほんブログ村