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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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カラー・オブ・フェアウェル (33)

「ハラボジー、何で笑ってるのー!?」
「クっクク、いや、テギョンの顔がね・・・」
ミニョとテギョンを見送ったギョンセは、リンを抱いて部屋に戻った。
「アッパのかおー!?変だったー!?」
「いや、ははっ、リンを置いて帰るのは良いんだけど、何か頼まれただろう!?」
リンの問いかけに訳知り顔で質問を返したギョンセは、顔を覗きこんでいる。
「あっはっ、ばれてるー」
「ふふ、君を睨んで帰ったんだよ、クック、その顔が可笑しくてね」
リンを床に下ろしたギョンセは、背中を押してソファに促した。
「あんにょん、ヒジュンハラボジー、ユンギヒョン」
「あんにょん」
「やぁ、今日は、お泊りなの!?」
ソファによじ登って座ったリンは、チョコンと頭を下げて挨拶をしている。
「おいっ、ギョンセ、頼まれたって何だ!?」
冷蔵庫を開けているギョンセに声を掛けたヒジュンが、リンを見つめ、にっこり笑ったリンは、肩から鞄を外した。
「テギョンがリンに何かを頼んだんだよ・・・多分ミニョに話したのと同じ内容だと思うけどな」
ボトルとグラスをお盆に乗せて運んできたギョンセは、リンの前に置いて座っている。
「アッパがねー、『約束』以外の譜面の練習をしてるかーって皆に聞いたのー」
「ん!?」
「してるーって皆も言ったよー」
「してるって・・・これの事か!?」
ギョンセが差し出したグラスを受け取ったリンは、テーブルに置かれた譜面から一枚を取り出し一番上に置いたヒジュンに頷いた。
「あ、それ・・・」
「うん、これ!僕はハラボジに貰った譜面の中にあったから練習してたのっ、ジュノヒョンとユソンヒョンもしてるでしょう」
ギョンセの手からユンギの前に譜面が置かれ、手に取ったユンギは見入っている。
「ああ、叩かせてる」
「あいっつ、これの練習をしてたのか・・・」
グラスに注がれたジュースを飲み干したリンは、ギョンセを見上げた。
「ねー、ハラボジー、僕たちが演るんでしょう!?」
「そうだよ、折角のコンサートで、一曲だけじゃぁつまらないだろう!?」
「えへっ、アッパがね、僕の曲をアレンジしてくれたから、二曲出来るんだよー、でも、これで、三曲だねー」
グラスを受け取って次を注いでいるギョンセに向かってリンは二本指を立てている。
「これも演奏だけだけどね」
「それでも良いもん!一杯出演(で)れるー」
「わたしのライトハンド(注;英語版右腕です。頼りになる人という意味で使われる)も出演してくれる事になったから、明日、一緒にご飯を食べようね」
「わーい、明日は、ハラボジのコンサートー」
ニンマリ喜ぶリンの頭の上でギョンセとヒジュンが顔を見合わせ、顔をあげたユンギが口を開いた。
「ソンベ、これって、アボジの譜面なんですか!?」
テーブルに譜面を置いて指を指している。
「ん、ああ・・・そうだ、お前の親父が学生時代に書いた最後の譜面だ」
「最後・・・」
「さっき話をしただろう、これを演(や)りたい理由、俺達が、お前と演奏をしたい理由をな」
「それは聞きました、けど、アボジの譜面って・・・あの人が音楽なんて初耳です!?」
ユンギの問いに少しだけ目を瞠ったヒジュンは、ソファに背中を沈め、ギョンセから受け取ったグラスを煽った。
「会社を興すまでは、音楽家だったぞ」
「わたしのライバルだったんだよ」
「え!?」
水を注いだグラスをユンギに渡したギョンセは、きょとんと見上げているリンに微笑み、その髪を撫でている。
「本当は、テギョンにも一緒に聞いて貰おうと思っていたんだけど、ミニョと帰ってしまったからね、あの子には、明日話をするとしよう」
「そうだな、代わりにリンが聞くか!?」
頷いたリンを膝に抱き直したギョンセは、ヒジュンと笑みを交わした。
「どこから、どう、話せば良いのか・・・俺達は、仲間だったんだ」

 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「おいっ、いい加減に拗ねるのを止めろよ・・・」
「別にっ!拗ねてませんっ」
プインと横を向いて窓の外を眺めているミニョの前に鼻で笑ったテギョンが映り、振り向いたミニョは、ハンドルを回したテギョンの横顔を眺めている。
「リンを置いて来るなんて聞いていないのですっ」
「・・・アボジも独りより楽しいだろう」
テギョンの勝手な都合に膨らむミニョは、エンジンを切ってドアを開けようとした背中にしがみ付いた。
「だーかーらー、アボニムは、明日がコンサートなのですよー、お忙しいのですっ」
「明日会えるから良いじゃないか」
「そういう事を言ってるんじゃっ・・・」
ゆっくり振り返ったテギョンの腕がミニョの肩を抱いている。
「うるさい口だな・・・塞いで欲しいか!?」
「・・・・・・塞いでから言わないでください・・・」
唇に指を当てたミニョは、ドアを開けたテギョンを見上げ、慌ててドアを開けた。
「リンにはリンの用事があるんだ・・・お前も・・・ステージの話をしたいんだが、あいつがいると進まないだろう」
車の外で腕を拡げたテギョンに駆け寄ったミニョは、肩を預けている。
「今朝のお話ならアボニムにちゃんと聞いてきましたよー」
「ああ、それを聞かせろ・・・それから、ユンギのアボジの話も出ただろう」
「あ・・・はい・・・でも、詳しい事は、オッパが来たらって言われていたのですが・・・」
「ふ・・・ん、そうか、明日アボジから直接聞くか」
唇を動かしているテギョンを見上げたミニョは玄関の鍵を開けて振り返った。
「オッパ・・・」
「なんだよ」
「何が食べたいですか!?」
首を傾げたミニョを見下ろしたテギョンは、口角をめいいっぱいあげて笑っている。
「お前」
「へ!?」
「美味い食事にありつけそうだな」
肩を抱かれたミニョは、恥かしそうに笑った。

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「シヌヒョン、何してるの!?」
濡れ髪をタオルで拭いながらリビングに降りて来たジェルミは、ギターを抱えてソファで難しい顔をしているシヌに声を掛けた。
「ん・・・ああ、コンサートの進行をな・・・」
「頭に入れてるのー!?」
「お前は!?入れないのか!?」
ダイニングで冷蔵庫を開けたジェルミの背中に声を掛けたシヌは、ギターを置いて立ちあがっている。
「俺!?俺は、しないよー、ヒョン達に任せておけば何とかなるもん」
「はは、他力本願だな」
「でも、一度も失敗はないでしょう」
つまみの皿と缶ビールをテーブルに並べたジェルミにシヌもグラスをふたつ取り出した。
「そうだな・・・お前は、そういうところちゃっかりしてるからな」
「なに、それー、どういう意味ー!?」
「本番に強いって事だろう、ステージに飛び出しても何とか対処するのがお前らしい」
「それなら俺よりミナムだよー、この間なんてさー」
ふたつのグラスが音を出している。

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「ふぇっっ・・・くっしっ・・・」
ベッドに座っていたミナムは、鏡に向かって首を傾げたヘイの背中を見つめて鼻を擦った。
「ちょっ、やだ、ミナム、風邪なら一緒に寝ないわよー」
髪を梳かしながら鏡越しにミナムの顔を見たヘイは、ティッシュの箱を後ろへ投げている。
「っくっし・・いや、違う・・・」
鼻をかんだミナムは、ベッドサイドに箱を置いて、顔を擦りながら仰向けに寝転がった。
「誰かが俺の噂をしてるんだ・・・ほら、俺って好い男だから」
「莫迦な事を言っているんじゃないわっ」
ベッドカバーを捲り上げたヘイは、ミナムの顔に掛けている。
「好感度No1だったんだぞー、好い男って証拠だろうが!」
「好い父親像No1でしょ!私だって母親像No1だったわよ」
うつ伏せたヘイの背中にカバーをかけ直したミナムは、そのまま抱きしめた。
「嘘つき妖精なのにな」
「コー・ミーナームー!?」
「わっ、嘘っ怒るなよっ、好い母と父って事は、夫婦像もNo1だろう!?」
「そうよ、理想の夫婦像No1ですって」
背中にくっ付いたミナムは、ルームライトに伸びたヘイの腕を引っ張っている。
「ヒョンじゃなかったな」
「ふふ、ファン・テギョンは、あまり結婚をしてるイメージが無いんじゃない!?ミニョは仕事をしていないし、リンも表に出さないし、業界じゃ愛妻家で有名だけど世間にはそう映らないっていうか・・・」
「まぁ、そうだな、イメージなんて勝手なもんだし、俺達は、一緒に番組もやってるからな」
灯りを消したヘイは、ゴソゴソ潜ったミナムに布団を掛けた。
「そこが認められたって事だし、若手じゃ私達だけだったから!良かったわね」
「ああ、プモニム(両親)も喜んでくれたし、お前と結婚して良かったなぁ、本当に」
「でもさぁ、うかうかしてられなくない!?ミニョは復帰をしたし、リンも・・・正式に決まったんでしょう!?コンサート」
身を捩るヘイは、布団から顔を出したミナムを見下ろしている。
「ああ、けど、あいつどっちで出るかまだ決まってないみたいだぞー」
「どっちって何よ!?」
「いや、そんな話はもういいよ、ヘイちゃん明日戻るんだろう、俺との時をもっと有効に使おうぜー」
ヘイの手を持ち上げたミナムは、指を絡ませ枕に押し付けた。
「え、あ、ミッナ・・・・・・・・・」
それぞれの夜が更け始めたのでした。




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