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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ひと夏の・・・!?(A flower basket for you)

ひと夏の恋。
良く聞く言葉だ。
夏の暑さ、日々の忙しさに疲れ、開放感を求めて外に出て、天気の好さに後押しされ、いつもなら見ない場所まで見てしまう、見えてしまう。
「ちょっと!何やってる!そっちじゃないっ」
良く通る高い声は、かなり遠くにいた俺の耳にも入って来た。
「早くしなさい!時間がない」
怒鳴っている訳でなく静かな掛け声だったが、戦々恐々とさせるには十分な声音で、返事をした男の子の声があまりにか細くて、君は、手荷物を取り上げていた。
「重いなら、重いと言いなさい!間に合わせるのが大事よ」
謝っている男の子は、ほっとした顔で頷き、君の顔も綻んでいた。
「お手伝いをして貰って申し訳ないけど、ただ、立っていれば良いというものじゃないわ!気持ち良くお客様をお迎えして、タレントにも気持ち良くパフォーマンスをして貰う!その為の準備なの・・・時間も迫っているし、一人で無理なら手伝ってと言いなさいね」
テーブルに荷物を置いた君は、男の子の肩を叩いて送り出し、帽子をとった彼は、頭を下げて走って行った。
「・・・・・・タレントも時間厳守でお願いしたいですよね」
見送ったままの背中でそう声をかけられて、気づいていたんだと思った。
「開演まで10分あるからね・・・息抜きさ」
こちらを振り向かない君は、携帯でどこかへ連絡を取っていた。
「間に合いました・・・開演してください」
君達が何の仕事をしているかは解らなかったけれど俺達のスタッフの一人だという事は、知った。
「5分も切りましたよ・・・出番を待っている方達が大勢いるのですから早く行ってください」
時計を見れば、きっかり5分前で、会場から沸き上がった歓声が、俺達のステージに灯が燈った事を教えてくれた。
「ああ、時間だね・・・」
「素敵な時を期待しています」
緩やかに駆け出した俺の背中にこちらを振り向いた君は、笑顔で声をかけてくれた。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「何してるの!?」
立ち止まって、ふと目についた空のバケツを見つめていた俺に声をかけてきた君は、するりと腕を取って寄り添ってくれた。
「ああ、懐かしいなと思ってね」
「バケツが!?」
どこにでもありそうなバケツの中に僅かに残った水と花びらが数枚浮いていた。
「花を入れてたバケツだよ・・・ロビーに飾ってあるだろう・・・フラワースタンドの飾りつけ前の入れ物」
驚いた顔を不思議そうに変えた君の組まれた腕を促して歩き出せば、忙しなく動き回るスタッフ達の怒声と和んだ声が入り混じり、開演前のいつもの光景が目の前に拡がっていた。
「花屋さんの事!?懐かしいって!?何があったの!?」
興味を惹かれたらしい君の俺を掴んだ腕が強くなっていた。
「ちょっとした思い出だよ」
個別に用意された楽屋のドアを開ければ、テーブルに置かれた花籠とメッセージカードが目についた。
「わっ、凄いお花ね・・・これじゃ、私の持ってきた方は霞んじゃうわ」
左手に持っていた籠を持ち上げた君からそれを奪って、特別なお礼を贈った。
「んん、こういう処がプレイボーイなのよ」
「今は、君だけだ」
貰った籠をテーブルに置けば、確かに少し見劣りはするけど、俺には君が持ってきてくれた方が大事で、カードを捲る俺に後ろから抱きつく君が好きだ。
「ファンレター!?」
「そうだよ、コンサートの時に届く・・・ね」
一際大きな花籠に差し込まれたメッセージカードを手にした君の声をあの夏の声と重ねてた。
「息抜きは開演15分前までに!?何これ!?」
ひらひらと伸ばした腕の先で揺れるカードから漂う香水に花の香りとは違う夏の匂いがした。
「そのままだよ、息抜き・・・させてくれる!?」
「え!?何!?ぁ・・・」
抱きしめ返して、驚いた顔にキスをして、開演前の時間を過ごす。
あの夏の日、自分が恋をしたんだと後になって気づいた。
あれから、毎年届く花籠は、同じメッセージが添えられ夏が終わる事を教えてくれる。
「リーダーに見られたら怒られるわよ」
「あいつは、俺を怒らないよ・・・怒れない・・・あいつが部屋を別にしたんだから」
「どうして!?」
「皆と一緒じゃ息が詰まるって話だけど・・・真相は・・・違うだろうな」
「そうなの!?ふふ、可愛いわね」
君の興味が、バケツから移った事にどこか安堵しながら、答えられない恋を思い返し、でも、話したい衝動に駆られて、ギターを抱えて椅子に座った。
「練習するのね」
「最高のパフォーマンスを届けるのが仕事だからね、ファンの為に君の為に・・・」
色づく頬に笑顔を浮かべる君の顔は、あの夏の日の君と似ている。
毎年、俺達のコンサートに花をくれる君が俺のファンだと知ったのも後からだ。
今年もきっとこの花をここに置いて、君はまた忙しく誰かを叱っているんだろう。
「ロビーの花に当ててる照明が気に入らないと始まる直前にあいつが言ったんだよ・・・そんなものを見ているなんて、細かい事を気にしているなと思ったよ・・・」
君に話す夏の恋。
コンサート直前に出会った君のバケツを取り上げた姿に惹かれたひと夏の恋だ。


★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


あんにょん(^^)/9月も始まり、一週間。
秋なの、残暑なの、はたまた・・・まだ夏!?
天災も続いておりますれば、テング熱も拡大している様で、
出来る事を最大限に気を付けましょうねね(^^♪

さて、ここまで読んで頂いてありがとうございます。

誰のお話か解ったかな(´艸`*)
主な登場人物は4人・・・・・・5人か(笑)ビミョー|д゚)
『君』を多用しているので、
違いに気づいて貰えると嬉しいな(*^▽^*)
恋の相手は今も近くに居るという誰かさんの二重苦!?三重苦!?
もう苦しくは無いだろうけど(笑)
この方のファンの皆様にはごめんね(;'∀')

『百年の花嫁』を見すぎて出来た一本でした。
楽しんで頂けると嬉しいです。