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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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To the shining stars from the little angel!?

幾つくらいのリンだろう........
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

眠っているのかと揺り動かした肩に寝ぼけた声で空を切った手が涎を垂らしたニヤケ顔を擦りあげ、ピアノの脚にしがみついていた。
「チッ・・・どんな夢を見てやがる」
傍らに置いていた紙袋を手にして、どうすると考えながら、あまりに気持ちよさそうに眠っている顔に起こすのも気がひけていた。
けれど、ふわりと舞い降りた空気の揺れにこのままじゃ風邪を引くと思い直してもう一度肩を揺すった。
「おい!リン!起きろっ」
ミニョはと思いながら辺りを見回したが、帰って来た時同様、静かな部屋は、天井から降るエアコンの音が耳を掠めるだけだった。
「ぅ・・・ん・・・んぁ・・・ッパ!?」
寝ぼけた顔が、眠そうな眼を半分開けて俺を見上げた。
「ああ、こんなところで寝ていたら風邪をひく」
ベッドに行けとリンの体を起こしてやれば、その体の下に何やら白い紙が見えた。
なんだろうと思っていると項垂れる様に頷いたリンが、突然大きな声で俺を突き飛ばしていた。
「あ、ああああああああああああ、アッパ!!!!!!!!!!!!!」
「なっ、なんっ」
突き飛ばされた勢いで、思わず尻餅をついた俺の心臓は、かなり早鐘を鳴らしていて、止まった思考が動き出すまでの数秒、向かい合ったまま微動だにしない俺にリンが近づいてきた。
「あ、ああー、ミッ、ミアネー、アッパ!ケンチャナ!?」
大丈夫かと覗き込んできた瞳は、まん丸く、まるでミニョの寝起きと同様で、慌てた様子もそっくりなリンに思わず苦笑が漏れた。
「だっ、大丈夫!?アッパ!?怪我とかしなかった!?」
手を採るリンは、何も言わない俺に心配そうに声をかけ、体をペタペタ触り始めた。
「ああ、大丈夫だ・・・手を貸せ」
差し出された手を握って立ち上がれば、俺より少しだけ背の低いリンと目があった。
「なんだ!?」
「え、あ、いや、アッパ・・・早いね・・・」
まるでミニョがそうするように俺がジャケットを脱ぐのを瞳が催促していて、気恥ずかしい様なくすぐったい気分に込み上げた笑みを隠しながら、肩から半分下ろしていたジャケットを渡した。
「ミニョは!?」
買い物かと聞きながらキッチンに向かえば、カサリと紙の音がして背中を向けたリンが、ジャケットの内ポケットに先程の紙を押し込んでいた。
なんだと思いながらも気が付かない振りで、素知らぬ顔を決め込むことにした俺に返ってきた言葉は、意外なものだった。
「オンマは散歩に行ったんだ・・・アッパ迎えに行ってよ」
「は!?散歩!?・・・こんな時間にか!?」
時計を見れば、夕方の6時、陽が高いとはいえ、一人で外出するには遅い時間だ。
昼過ぎに何度かメールのやり取りをしていたが、そんな事一言も言わなかったとリンに話せば、ジャケットを差し出した顔がニンマリ笑っていた。
「はい!必要なものは入れといたから!」
「必要な物!?さっきの紙か!?」
「あ!やっぱり解ってたんだ!まぁ、アッパだからね・・・・・・」
隠し事は難しいとボソリと付け足したリンに睨みを利かせれば、あははと笑いやがった。
「お前は、隠し事が上手いだろう!俺に隠れてこそこそと・・・」
「あ、あああー、お説教なら、帰って来てから聞くよ!それより早く行って!」
「行くって・・・」
何処にと聞く間に玄関まで背中を押された俺は、靴を履くのもそこそこに外に追いやられてしまった。
「チッ!なんだ・・・・・・」
手にしたジャケットからカサリと聞こえた音にそれを拡げた。
「・・・・・・・・・そういう事か」

★★★★★☆☆☆★★★★★

「月までは遠いですねー・・・星は・・・」
公園で待ってってよとリンに言われたのは、夕方の事だった。
公園で何があるのと聞き返せば、悪戯な顔が近づいてきて、私よりも大分背の高くなったあの子が、肩に手を置いて笑った。
トクントクンと鳴った心臓が、ドックンと聞こえて、その顔の中に昔のオッパを見つけて、片側だけ上がった頬に息が止まるかと思った。
「七夕ですねー」
どこからか聞こえる安らかな音楽が耳に心地よく、ぞくっとして、手にした傘を拡げてみた。
「涙は落ちて来ないみたい・・・」
「じゃぁ、会えなかったかもな・・・」
ジャリっと後ろから聞こえた音と声に振り返れば、そこに愛人が立っていた。
「こんな時間に旅に出たんだって!?」
「こんな時間にお迎えをありがとうございます」
お仕事帰りの衣装そのままに私の前に立ったオッパは両腕を拡げたから、その腕に迷わず飛び込めば、額にそっと降りてきた唇にくすぐったい気分になった。
「あいつ・・・どうしたんだ!?」
「ん!?リンですか!?」
ああ、と頷いたオッパが、ベンチに誘ってくれた。
雨上がりの少し濡れたベンチにそっと紙を敷いて、膝に乗れと言われた。
「こんな物を寄越したぞ」
膝に乗ったわたしの胸を掠めた手が胸ポケットから五線紙を取り出して、音符と歌詞の書かれた紙を見せてくれた。
「七夕だからね・・・だと」
リンの作ったメロディーを口ずさむオッパは、ククッと喉の奥で笑った。
「織女と牽牛は、川の真ん中にある橋の上で一年に一度会うだけで、子供はいなかったのかなぁって言ってました」
「子供がいたら、その子供が、例えば、母親の元に一年、父親の元に一年か・・・」
「ええ、そうして過ごしてたら、淋しくないのにねって」
上向いたオッパの顔を覗きこんでいると下から唇を啄まれた。
「そうしたら、いつか俺達みたいに子供が助けてくれるのにって・・・」
にっこり笑った顔が、唇が、また、近づいてきた。
さっきよりも深いキス。
触れるだけで終われないキス。
開いてしまった唇にオッパの開いた唇からぬめりが潜り込んできた。
「んっ・・・」
音を立てない様に静かに貪られるキスに体の芯が痺れていた。
髪を掻き上げられて、触れる指先が冷たくて気持ちよくて、引き寄せられた後頭部を抑えたオッパの指の一本一本からも愛を貰って、首に回した腕でオッパを抱き寄せれば、曲げられた唇が、軽い音を立てて離れた。
「積極的だなっ」
ニヤリとしたオッパの顔に熱くなっている自分の顔に更に体温が上昇した。
「恋人の時間は30分だけ、だそうだ」
「む、何ですか、それ」
紙を持ち上げたオッパにそれを覗き込めば、リンの字で、追伸と書かれていた。
「追伸!?」
「ああ、織女と牽牛は、本当は、星の数ほど子供がいるのに見る事も叶わなくて、毎年その子供たちが、ふたりが出会う橋を作っていることも知らないんだそうだ・・・」
リンの書いた紙を読んでいるオッパは、クスクス笑っていて、物語だなと言った。
「オンマとアッパには、僕がいるから、僕がいつでも助けてあげるからね・・・だとさ」
「む・・・これはリンの計画ですか・・・」
「まぁ、そうだな・・・お子様の計画だ」
「何で、30分なのですか!?」
「あ!?ああ太陽が隠れるから月も星も見える時間だろう・・・今日は天気も悪くないし・・・けど・・・」
けどと聞き返した私の体を抱き上げて立ち上がったオッパは、地面に下ろしてくれた。
「リンのお腹が空きすぎて、我慢出来ないから、すぐ帰って来いとさ」
ひらひらと紙を振りかざしたオッパは、大きな声で笑って肩を抱いてくれた。
家路を辿るほんの数分、オッパと並んで外を歩くのは久しぶりかもと思いながら、見上げたオッパの顔に家にいるリンに早く会いたいなと思っていた。

★★★★★☆☆☆★★★★★

一番星が輝いたその時間、窓を閉めて夕飯の準備をしているミニョの傍らへ駆け寄ったリンは、テキパキと火を消して、並べられたお皿にラップをかけていた。
「ね、オンマ!散歩に行って来て」
「へ!?何!?」
「何でもー!ね、後でアッパを迎えに行かせるから!公園!公園で良いよ!」
ショールと傘を持たせて、疑問を口にするミニョを玄関から追い出した夕方、ピアノの下に潜り込んだリンは、五線紙を拡げて鉛筆の先を見つめた。
「いつまでも恋人な二人だけど、最近アッパの帰りが遅いからなぁ」
1から10まで書かれた数字の横は、黒く埋め尽くされ、その紙の上にコテンと頭を下げたリンはそのまま大きな欠伸をした。
「ん・・・でも、今日は帰ってくるね・・・・・・」
メールの着信を知らせた画面を笑顔で見たリンは、ピアノの脚に腕を伸ばし、コテンと寝入ってしまったとある七夕の日の出来事だった。


 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
あんにょん(^^)/七夕☆彡
未来Version思い付き、ダダ流し(^▽^;)
書き方変わっちゃった(;'∀')テギョン目線......楽しんで貰えればよいなぁ(;^ω^)
最後までお付き合いありがとうございました(^^)/

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