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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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カラー・オブ・フェアウェル (12)

切断した携帯を見つめたテギョンは、リーフレットを置いたテーブルを見ていた。
「・・・あいつなら、それとなく聞いて来るだろう・・・来るよな・・・事故・・・いいや、あれも才能の内だ
・・・良い方に転んで来いっ!」
期待と不安の混じった独り言を拳を握って呟き、リーフレットをケースに戻して、自嘲的に笑ったが、ビクリと大仰に肩を震わせたテギョンは、振り返っている。
「すごい賭けに出たねー」
全身で振り返ろうとしたテギョンの背中から、肩に腕をのせたユンギは、素早くテギョンが向きを変える方向と反対に回り込み、空いている手で椅子を引いた。
「俺のテレビ出演で、心配になった!?」
素早く座り込んだ椅子に浅く腰かけテーブルに両肘を置いたユンギは、指先に顎を乗せてニヤつきながら首を傾げている。
「な、おっ、ま・・・イ・ユンギ!貴様っ、何故ここにいるっ・・・」
「はは、神出鬼没!?」
ニヤリと更に口角をあげて斜めに座り直したユンギにテギョンは、痛そうに首を動かしながら指を向けた。
「十分そうだろっ!!化け物かっ!」
「お化けは、酷いなぁ・・・・・・テギョンの知りたい事を教えに来てあげたのに」
「ぁ、ん!?」
不愉快そうに首を擦っているテギョンに足を組んだユンギは、背もたれの無い背中を逸らし、テーブルと椅子にそれぞれ肘を置いている。
「今、ミニョssiに頼んでいた事さぁ・・・・・・俺、知ってる」
「ぁ゛!?」
「ファン・ギョンセssiの帰国は、週末の予定!その三日後から公演が・・・」
指を折って数を数えているユンギをポケットに手を入れたテギョンは、訝しげに眺め、片手で数が足りなくなったユンギに慌てている。
「ちょ・・・ちょっと待て!お前、どこでそれを・・・」
「どこって、ソンベの所にギョンセssiの公演用のパンフが、刷り上がってた!」
にっこり笑うユンギを睨んだテギョンは、渋面を更に渋くした。
「それにしてもさ、多いね・・・サロン周りでもやるのかなぁ」
「よ、く、は、見てないんだな」
ユンギが、広げて見せた両手に唇を尖らせたテギョンは、腕を組んで呆れた表情で、舌を出しているユンギは、片目を閉じてテギョンを凝視した。
「何だよっ!」
「テギョンさぁ・・・コンサートの構成が、納得いってないんだって!?手直しをしては、長ーい事、頭を抱えて考え事をしてるってシヌが言ってたけど!?」
「それがどうしたっ!」
ムッと突き出した口の端をヒクリと動かして背中を向けたテギョンにユンギは、ゆるりと口角をあげてニンマリしている。
「それってさ、ソンベの為に一曲開けてるから、流れを掴めないんだろう!?」
唇を一撫で指で辿り、ニヤリと笑い直したユンギにテギョンは背中を向けたまま大きな舌打ちをして振り返った。
「ふ、ん、まぁな・・・ソンベにオファーを出したのは、社長だけど、俺も少しは楽しみなんだが、何を演るかをまだ教えてくれないんだ・・・それに、このコンサートは、A.N.Jellにとっても復帰だ・・・・・・
グループ活動を前面にする為に宣伝もいつもより多くしてる・・・子供達の事がある・・・会場から人から動く人も金も多い、確かにソンベの事は解らない事もある・・・アボジも・・・だ、が、それより・・・」
大仰に溜息を吐いたテギョンにユンギも前のめりになった。
「コ・ミニョとファン・リンだ!揃いも揃って俺の寿命を縮めたいとしか思えない・・・」
淡々と真顔で広げた手のひらに拳をぶつけたテギョンは、舌打ちをして、ユンギは考え込む表情で、暫く黙りこんだ。
「ハプニングは、それなりに楽しいけど、完璧なモノを届けたいテギョンとしては、心配で頭が痛いって事!?・・・邪魔をされて・・・」
「お前もそのうちの一人だろうっ!!!」
開かれた唇にひとさし指を突きつけたテギョンにユンギは、驚いた表情で目を細めて指先を見つめている。
「は、はは、ミアン・・・お礼と言っては何だけど・・・」
「礼!?」
テギョンの指をそれとなく払いのけて立ち上がったユンギは、スーツの襟を両手で正した。
「そう、礼をね、言いに来たんだよ」
「お前が素直なのも気持ちが悪い・・・が、歌の件なら俺も礼を言ってやる」
「えっ!?そうなの!?」
同じタイミングで差し出された右手を握った二人は、照れた笑みを浮かべたユンギとニヤリと笑うテギョンと俯き、顎をあげ対照的なポーズをしている。
「お前に感謝されても気持ち悪いだけだしな」
「ふーん、そうなんだ、じゃぁ、今の取り下げようか」
「そこは、しておけ!」
「どっちだよ!」
離れた手のひらをそれぞれポケットに入れた二人は、時計を見たユンギが、ドアに促した。
「ふん、俺はな、今、とてつもなく悔しい思いをした後なんだ!お前に勝つことしか考えていない」
「はぁ!?それって、ミニョssiの曲の事!?テギョンが自分で選んだんだろう」
「ああ、あんなモノを作られたら、俺はそれ以上のモノを作らないとイ・ユンギssiに失礼だろう」
廊下を歩き、階段の踊り場で待っていたヒジュンに手をあげたユンギは、差し出された籠を受け取っている。
「ふ、ははははは、良いよ!それって、ミニョssiのアルバムに入るって事!?」
「ああ、そのつもりだ・・・」
「コンセプトは、決まってるの!?」
「ああ、お前の曲で決めた!”さよなら”だ」
ユンギの手からビニールに包まれた籠を受け取ったテギョンは、籠を覗いて笑みを零した。
「テギョンが、別れの曲を作るの!?」
「さぁな、お前にそこまで話すつもりは無い」
「チッ!まぁ、良いよ!楽しみに・・・・・・」
テギョンに手を振って背中を向けたユンギは、階段を降りながら、ボソリと小声で呟きを漏らし、テギョンは、首を傾げている。
「何のことだっ!」
「さぁねー!!明後日、遅れないで来てよー」
大きく手を振ったユンギが、ロビーから去るのを見送っていたテギョンは、携帯を取り出して、スケジュールを確認していたのだった。