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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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カラー・オブ・フェアウェル (6)

テギョンとミニョ・・・見えなくても繋がってる?
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「うっ・・・・・・」
玄関で荷物を受け取って、廊下をパタパタと小走りで駆け、突然立ち止まって、肩を竦ませ振り返ったミニョは、交差した腕で自分を抱き締め左右を見回した。
「寒・・・い!?」
玄関を見つめて腕を擦っているミニョは、指先に当たったレースに視線を落として、また首を振っている。
「い、いえ、いえ、寒い訳無いです!今は、夏です!」
ぷるぷる首を振ったミニョは、拳を作って頷き、それでもそーっと後ろを振り向いた。
「は、ははははは・・・オッパは、まだ仕事で・・・す」
「オンマー!だぁれー!?」
リビングから顔を出したリンに震わせた肩をゆっくり下げ、正面を向いたミニョに首を傾けて近づいてきたリンが、不思議な顔で見上げ、口角を上げたミニョは、腕に抱えた箱を振っている。
「航空便です」
「えー、ハラボジからー!?」
「ふふ、そうみたいです」
貼り付いた伝票と文字を読むミニョにリンが、催促しながら両手を上げた。
「わーい、開けて!オンマ、早く開けてよー」
「ふふ、少し待っててね」
手を繋いでリビングに戻り、テーブルに箱を置いたミニョは、飾り棚へ向かい、リンは、箱を持ち上げて、耳元で振っている。
「何だろー!?」
「何でしょうねー、先程のメールの中身だと思いますけど、早いですねー」
「CD!?」
「ええ、多分、リンの為にって書いてありましたからね」
鋏を持って戻ったミニョが、箱を開け、テーブルに手をついているリンは、ピョンピョン両足で跳ねた。
「はい!ん、CD・・・じゃなくて、DVD・・・ですか・・・ね」
「本当!見たーい」
ミニョから受け取ったプラスチックケースを小さな手に乗せ、蓋を開けたリンは、黒い縁取りのされたシルバーディスクを持ち上げている。
「良いですよ!でも、お買いものに行ってからね」
箱を小さく畳んで、ゴミ箱に入れたミニョが、振り返って腰に手を当て、前屈みになった。
「え、う・・・う、う・・・ん・・・良いよ・・・」
「ご不満ですか!?」
ディスクを見つめて、覗き込むミニョに少しだけ唇を突き出したリンは、ムニッと唇を動かして上目遣いで見上げている。
「ちっ、違うもん!」
「ふふ、今日は、本当、拗ねたり、むくれたり、リンは、怒りんぼうさんですね」
「そんなことないもーん!」
慌てて首を振るリンにクスクス笑ったミニョは、口元を隠しながらダイニングに向かった。
「ふふ、オンマは嬉しいですよー!素直なばかりじゃ良い子に育ちません!」
「僕は、いつでも、良い子だもーん!アッパじゃないもーん」
「アッパとは違うのね!?」
冷蔵庫を開けているミニョの姿にピョンピョンと二度跳ねたリンは、タタタと駆けるとダイニングテーブルに手を乗せ椅子によじ登っている。
「アッパと・・・う、うーん・・・アッパはぁ・・・」
立ち上がった椅子の上で腕を組み、突き出した唇を益々前に出し、バンとテーブルに手を置いて、片手をあげた。
「アッパみたいになりたーい!」
「はははは、アッパに良く似ているから大丈夫ですよー!リンも良いナムジャ(男)になれます」
パタンと閉めた冷蔵庫の前で、指を立て振り向いたミニョは、片目を閉じ、ダイニングテーブルをぐるり回ってリンに腕を伸ばしている。
「じゃぁ、お買い物!?」
「行くー!!」
ぴょんと椅子から飛び降りて両手を上げたリンは、リビングを出て行くミニョの背中を追っていったのだった。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「チッ!!ナニヲイオウトシテルンダ・・・」
握り締めた携帯をじっと見つめているテギョンは、コ・ミニョと書かれたナンバーに指先を伸ばしては、引っ込め、伸ばして、触れる手前で指を引いた。
「あー、もう!!あいつは、ガキだ!!俺の子供だ!ったく、似なくて良い所ばかり似やがって!何で、あんなにミニョが、好きなんだ!!!」
「そんなのヒョンの影響に決まってんじゃん」
「っ!!!!!!」
ひょっこり顔を出してニヤついているミナムの顔に眉間に皺を寄せたテギョンは、片側の頬を引き攣らせた。
「いっ、いつからそこに居た!?」
ドアを背にしてソファにどっかり座っているテギョンは、振り向く事無く寄せた瞳でミナムを見ている。
「えー、ヒョンが、一人で、部屋を出て行ってー、難しいを顔をしてー、携帯眺めてー、百面相してる時!!から!?」
くるり、ドアに背を向けたミナムは、自分の携帯をポケットから取り出し、画面を見つめた。
「最初からじゃないか!!!」
「だって、面白いじゃん」
「見るな!!!」
立ち上がったテギョンに携帯の画面を見せつけニヤニヤ笑っているミナムは、奥歯を鳴らしたテギョンの表情にピョンと後ろに飛び跳ね、空振りしたテギョンの体がバランスを崩している。
「いやー、我が妹殿は、そんなに愛されて幸せだよなぁ、兄として嬉しいよ!」
「うっ、煩い!!どこかに行け!!!」
縺れた足を踏ん張って、息を吐き出すテギョンは、唇を突き出し背中を向けた。
「えー、行って良いのー!?ギョンセssiから航空便があるんだけどー」
「!?あ!?」
ニンマリ笑顔のミナムは、携帯をポケットに仕舞いこんで、反対の手に持っていた箱を肩の上で振っている。
「ふ、ぅん、いらないのかぁ・・・社長が持ってきたんだけど・・・まぁ、良いかぁ・・・俺達宛てだし・・・ヒョーン!ジェルミー!」
箱を見つめてくるりと振り返ったミナムにゆっくりドアの方を向いたテギョンは、首を傾けて瞳を寄せ、スタスタ歩き始めたミナムに腕を伸ばした。
「おっ、おい!!待て!!!俺達!?・・・って、A.N.Jellって事か・・・」
「そうだよ、宛名は、事務所になってるー」
足早に廊下に出たミナムを追いかけ廊下に出たテギョンは、隣の部屋から顔を出したシヌとジェルミに視線を送り、ミナムの肩を掴んでいる。
「何なんだよ、全く、こっちも良く解らないのに・・・」
ミナムから箱を奪い、航空便の伝票を見つめて、出てきた部屋に置いたままの封筒を睨んでいるテギョンであった。





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