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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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For example, that of this night(例えばこんな夜のこと)!?



ガッと足にあたった感覚にビクンと肩を上げたテギョンは、壁に手をついたまま、そろりと床に視線を向けた。
暗闇にひっそり浮かぶ物体は、テギョンの動きを止め、ぶつかった足がゆっくり引かれ、ヒクリと上がった頬が、ピクピク痙攣している。
「っ・・・!?」
蛙がひっくり返ってもがいた様な声を漏らした口を慌てて抑え、強張った身体を前のめりに倒したテギョンは、ゴクリと何度目かの溜飲を飲みながら目を凝らしている。
途端、床の物体がごろり反転し、飛び上がりそうな勢いで仰け反ったテギョンは、壁に張り付いて、動かなくなった物体にカクン、カクンと首を傾けた。
「ぅぅん・・・・・・・・・」
「・・・・・・!?ぁ・・・ん!?え、ミニョか!?」
物体の正体がミニョだと気付いたテギョンは、素早くしゃがみ込み、壁から離れるとしかし、床に膝を付いて探る様に前に進んでいる。
「おい、ミニョ!?何をしている!?」
「ぅ・・・ん」
ミニョの身体のあちこちに触れて、ようやく顔に触れ、息を吐き出す唇を撫でたテギョンは、安堵の表情を浮かべ、その首に腕を差し込んで抱き起こした。
「コ・ミニョ!?」
むにむにミニョの頬を摘み、けれど呼んでも返事をしないミニョは、テギョンの腕の中でグッタリしている。
「!?おいっ!!ミニョ!」
ムニュニュとミニョの頬を引っ張ったテギョンは目を見張り、頭を両手で挟んでガクガクと揺すり始めた。
「ミニョ!おいっ!しっかりしろ!!何があった!!」
数回揺すられる中(うち)に薄目を開けたミニョは、小さな呻き声にも似た声を出し、テギョンの腕を掴んでいる。
「コ・ミ・・・ニョ!?」
「ん・・・っ、えっ!?・・・ぅぐ」
心配そうに声をかけたテギョンは、ミニョの頭をぎゅっと抱き寄せた。
「ああ、無事か・・・良かった」
ギュゥギュゥと力任せに抱き締めているテギョンに腕の隙間から大きな目を瞬いたミニョは、くるんくるんと瞳を回して、回りの様子を見つめている。
「は、え、ぅ!?オッパ!?っるし・・・・・・・」
ガツとテギョンの背中を叩き、抱き締められる苦しさを訴えたミニョにはっとしたテギョンは、腕を緩めた。
「あ、ああ、すまない・・・大丈夫か」
「っ、は、ぁ、ぅっふん」
大きな口を開けたミニョは、魚の様に何度も何度も口をパクパクさせ息を吸い込んだ。
「んん、苦しいですぅー!何をするのですかぁ」
「なっ、何って、お前」
頭を振ってテギョンに抗議をするミニョに回りを見回したテギョンは、目を細めている。
「何をするって、それは俺の台詞だっ!何をしている!!」
「ん!?」
「こんな真っ暗闇に倒れていたら何かあったと思うのが普通だろう!何があった!!」
腕を拡げて見せるテギョンにミニョも辺りを見回している。
「あれ、暗い・・・何で!?」
「何でじゃない!!だかーらっ!何をやってたんだっ」
「何って・・・えーっと、何でしたっけ!?」
目を瞑り、目を擦り、首を傾げるミニョにテギョンも首を傾げ、そのまま眠りそうにコクリと顎を下げたミニョの肩を掴んだ。
「おっ前なー!俺が、聞いているんだ!大体、リンは!?あいつは、どうした」
「ふぁあ、あの子なら、寝るって、寝てる筈ですよー」
大きな欠伸をしたミニョに唇を尖らせたテギョンが、大きな溜息を零している。
「コ・ミニョssi!?」
「へっ!?はぁ、何れしょうかぁ!?」
「俺が、夜盲症なのは、知ってるよなぁ」
「は・・・ぁ」
「こんな暗い家に帰ってきて、お前!携帯の明りだけを頼りにここまで辿り着いた俺の気持ちがわかるか!!」
「怖かったのですかぁ!?」
「そうだ!・・・っ、あっ、いっ、いや、ちっ、違う!!!そうじゃない!!」
のんびりした声に返した返答に慌てたテギョンは、罰が悪そうに横を向いた。
「違うと言ってるだろう!そんな目で見るな!!」
「どんな目ですかぁ!?」
ジーと見つめたミニョに心なしか赤くなったテギョンは、ムッとした表情でミニョを睨んでいる。
「どんな・・・って・・・っ、おっ前ー!面白がってるだろう!」
「あっははは、だって、オッパ!泣きそうです」
にっこり笑ったミニョに唇を動かしたテギョンは、ヒクリと左頬を上げ、やがてニヤリと笑った。
「泣いてやろうか!!」
「・・・・・・嫌です」
「ごめんなさいは!?」
ミニョの腰を引き寄せながら、額を擦り付けている。
「う、ミアネよー」
「ふ・・・ん、まぁ、良い、それより、何をしていた!?」
「う・・・ん、えっと、お風呂に入ってる間に停電があったのですけど、その後、電気は、付いたので・・・・・・おかしいですね」
部屋を見回して不思議な顔をするミニョにテギョンは廊下を振り返った。
「チッ!って事は、リンの仕業か!?玄関の電気を消しただけじゃなく、リビングの明かりも消したな・・・」
「消えていたのですか!?」
テギョンの握っているタオルケットにミニョが首を傾げている。
「ああ、点けようと思ったんだけど、スイッチが・・・!!」
受け取ったタオルケットに益々首を傾げるミニョは、廊下を見つめ、合点がいった表情をし、テギョンは、クスクス笑うミニョに渋い顔をした。
「お前に掛かってた!大体なぁ、お前!こんな処に倒れてるなよっ!!」
「ふ、わぁぁ、うん・・・オッパを待ってる間に眠ってしまったのですよー」
「ふ・・・ん、待っていたのは褒めてやる!けどな!お前、こんな処で、寝るのはどうかと思うぞ」
眠そうにとろんとした目でテギョンを見あげるミニョにドギマギした表情のテギョンは、横を向いて咳払いをしている。
「えっと、あまり良く覚えてないですけど・・・リンと話をしていたのですよー」
「リンと!?」
何度も欠伸を噛み殺すミニョに肩を落としたテギョンは、ドアを背に座りこみ、ミニョの肩を抱いた。
「ふぁい、ここと寝室のドアを開けて話をしてました」
「あっちのドアは、閉まってたぞ」
廊下を指差すミニョのハッキリしてきた声に顎を捉えたテギョンは、顔を上向かせ、トロトロしている瞼にキスを落としている。
「うん、だから、リンが自分で閉めたのだと思います!これも!良い子ですねー」
テギョンにされるがままのミニョは、瞳を閉じたまま、タオルケットを持ち上げた。
「良い子じゃない!!ったく、お前達、俺がいない間、どんな過し方をしてるんだ」
「普通れすよー」
「普通じゃないだろう!」
また、ガクンと首を垂れたミニョに舌打をしたテギョンは、肩を掴み、ゆさゆさとミニョの体を揺すっている。
「普通だよー」
ヘッドホンを首にぶら下げ、手にポータブルプレイヤーを持ったリンは、笑顔でテギョンとミニョの横を通り抜け、リビングの真ん中に座って、ふたりを振り返り、コテンとテギョンの腕の中に倒れこんだミニョを見つめて、アッパ大変だねとヘッドホンを耳にあてたとある日の出来事だった。