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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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カラー・オブ・フェアウェル (4)


(決まったぞ)
─────決めたぞ!─────
ほぼ、同時刻、PCに届いたメールと着信を知らせた通話に同じタイミングで同じ内容の知らせを受けたユンギは、しかめっ面をしながら、ヒジュンに答えていた。
「ありがと、うございます・・・と言いたいですが・・・」
(言って良いぞ!この前の放送も良い出来だったな)
棘のある返答をものともせず、豪快に笑って答えるヒジュンにユンギの表情は、益々曇って、机に突っ伏し、息を呑んで黙り込み頭を抱えている。
「大丈夫ですか!?」
(大丈夫か!?)
パチンと開いた瞳で目の前に立つヒジュンを見たユンギは、ジロリ上目遣いの目線で、腕の隙間から視線を併せ、椅子を回転させて携帯を持ち替えた。
「同じ名前で同じ台詞を吐かれると、どうにも対処に困る・・・」
「は!?」
(それは、先人に分が、あるだろう)
高層階のガラス張りの窓辺で、吸い込まれそうな灰色の地面の上を行き交う車がユンギの瞳に映り、激しく首を振ったユンギは、またくるんと椅子を回している。
「ヒジュンソンベ!」
(何だ!?)
名前に反応する目の前のヒジュンを面白そうに見つめて、苦い表情をしたヒジュンにジェスチャーで、コーヒーを要求したユンギは、片頬をあげたヒジュンを手で追い払った。
「テギョンからも連絡を貰いました・・・たった今です!!けど・・・」
パタンと扉が閉まるのを確認したユンギは、スッと表情を固くしている。
「これは、一体どういうことです!」
カチリとマウスを動かしてテギョンのメールを開いたユンギは、ヒジュンを問い質した。
(どうって!?・・・・・・おい、イ・ユンギ!俺は、お化けじゃないぞ)
「・・・・・・あまり、変わりませんよ」
(超能力も持ち合わせて無いぞ)
「・・・・・・テギョンのメールにね、こう書いてあります」
メールの内容を膨れて読み上げるユンギに黙って聞いていたヒジュンは、狙いが正確であったかの様にククククと喉で笑っている。
(ああ、あぁ、それか)
「ソンベ、次は、何を計画しているのですか!?」
(ふ、ははははは、楽しい事さ)
「俺を巻き込みましたよね!このメール、テギョンの奴、明らかに俺が、ソンベと組んで、何かやってると思っているじゃないですかっ」
(はは、怒るな、怒るな!あながち、間違ってはいないだろう!?)
「一緒にしないで下さい・・・俺は、どちらかというとソンベに嵌めれました」
(ふ、折角の才能が、三世代も揃っているのに勿体無いからな)
「さ・・・!?ん世代!?って!?」
問い返すのと同時に息を呑んだヒジュンが、ウィンドウを開ける音が響き、慌ただしく携帯を切られてしまったユンギは、耳から外した黒いパネルが、白い筋を左右に散らせて消え行く様を見つめて呆然とした。
「チッ!何なんだ!」
「何だったんですか!?」
音もさせず、毛並みの揃ったカーペットの上をゆったり、一流ホテルのウェイター並に片手にお盆、腕に白いクロスを提げたヒジュンが、ユンギの机に優雅にコーヒーを置いている。
「お待たせいたしました」
ヒジュンを見上げるユンギは、ソーサーの隣に置かれた小さな器を持ち上げた。
「何だ!?」
「角砂糖です・・・少し糖分がいるのかなと思って」
「俺に甘さが、無いという事か・・・」
「いえ、その形の様になったら良いんじゃないですか!?」
「は!?こんな形になったら、ソンベと同じだろう」
「まぁ、いずれは、角が無くなりますね」
砂糖を一つ持ち上げてカップへ落としニヤリと片頬あげて笑ったヒジュンに首を振ったユンギは、ソーサーを持ち上げて背中を向けている。
「ソンベからのお電話ですか」
「ああ、コ・ミニョssiのアルバムのリードが、俺の曲に決まった・・・」
「・・・嬉しそうじゃありませんね」
「そうか!?そうでもないぞ、少なくともテギョンが自分の曲を使わず、俺を選んだ、気分は悪く無い!出来も悪くなかったし、自信もあった」
振り返って、ニヤリとカップ越しに笑うユンギの顔にヒジュンは、瞳を細めた。
「悪い顔をしてますよ」
「してないよ!いつもの顔だろ」
「では、いつも、悪い事を考えていらっしゃるんですか」
「っ!おい!ヒジュン!!」
飲み干したカップをデスクに置いたユンギに腕に掛けていたクロスを来客用のソファに放り投げたヒジュンは、手帳を持ち上げて声音を変えている。
「社長・・・今日の予定が詰っています・・・会合に行かれないならお断りの連絡を・・・」
パラパラとページを捲り、見るとも無しに見ているヒジュンに溜息を吐いたユンギは、ポールハンガーからジャケットを手に取った。
「チッ!行くよ!行って、見合いをすれば良いんだろう!」
「仕事ですから、お見合いは、関係ないですね」
「その割に最近、娘が秘書見習いですって、何件あったっけ!?」
「さぁ、覚えてませんね・・・秘書としてご紹介頂いただけですから」
ツカツカとドアに向かうユンギの後ろを歩いているヒジュンは、音をさせて手帳を閉じ、廊下に出たユンギからカバンを受け取っている。
「お祝いでもするかなぁ!?」
「場所は、どうされます!?」
ジャケットに腕を通し、すかさず、携帯と手帳を手にスケジュールを確認したヒジュンにクククと笑ったユンギは、エレベーターホールへ歩き出した。
「どこかレストランを予約してくれ・・・どうせ、俺のパーティも、もうすぐだし・・・」
「誕生日ですね」
「オモニは、俺の見合いが目的みたいだけど・・・」
「A.N.Jellの皆さんもいらしゃいますよ」
エレベーターを待つ間、僅かに眉根を寄せたユンギは、振り返っている。
「ソンベも来るよな」
「勿論、お呼びしています」
「その方面も来る!?」
「音楽関係の方々ですか・・・会社としての行事ですから・・・」
険しい表情のユンギに首を傾げたヒジュンは、きょとんとした表情で、到着したエレベーターにユンギを促しボタンを押した。
「ヒジュン・・・ちょっと、調べて欲しい事が、あるんだけど・・・」
「仕事でしたら、幾らでも」
「・・・・仕事じゃないけど・・・頼む」
「はいはい、ヒョンに逆らえるほど、俺は角を持ち合わせてないのでやりますよ」
「角って・・・お前、ソンベは、そんなに丸くなってないと思うぞ」
「だから、お調べになるんですか!?」
コロコロと表情を変えるヒジュンに舌打ちをしたユンギであった。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「ユソン!何をやっているんだ!?」
家の庭先で、駐車された車の前に飛びだしてきた犬とユソンに驚いて携帯を切ったヒジュンは、胸を抑えて車から降りた。
「あっ!ハラボジー!お帰りなさい!ハルモニから伝言がありますよー」
「出かけたのか!?」
ホース片手に泡のついたスポンジを持って、自身と同じくらいの大きさの犬に水を掛けているユソンは、舌を出して近寄ってきた大型犬に水を飲ませている。
「ええ、暫くの間、避暑に行きますとの事です」
「暫く・・・・・・お前は!?一緒にと言われなかったのか!?」
車が数台止められた庭先をユソンを促して歩き始めたヒジュンは、途中で蛇口を捻り、後ろを振り返って僅かに泡の残っている飼い犬を見つめた。
「誘われましたけど、今は、バンドの練習をしたいです」
「ふ、そうか、じゃぁ、暫く、男だけの生活だな」
クゥンと鼻を鳴らして近づいてきた飼い犬に庭のベンチに置かれたタオルを被せたヒジュンは、濡れて肌が透けているユソンのシャツを引っ張っている。
「テギョンssiに会ったのですか!?」
「ああ、コ・ミニョのリードが決まった・・・それにお前達の出るステージの構成も聞いてきたぞ」
引っ張られたシャツを更に引っ張って、タオルの様に絞っているユソンは、ボタボタ落ちた水滴に笑顔を零して、シャツを脱ぎ始めた。
「ハラボジも出るのですか!?」
「ああ、出演する・・・まぁ、その為にもう一度、曲の練り直しだな」
「ふーん・・・じゃぁ、あれ、ハルモニが渡してと言っていました」
離れたテーブルに置かれた金装飾の分厚い冊子を指差したユソンにヒジュンの目が細くなっている。
「アルバムか!?」
「はい!アッパのアルバムです」
にこりと笑ったユソンの笑顔にヒジュンは真顔になった。
「見たのか!?」
「ええ、アッパもオンマも沢山写っていました!僕も・・・・・・」
泣き出しそうな笑顔で、でも、声を出して笑うユソンの髪を撫でたヒジュンは、テーブルに近づいて手に取っている。
「そう、か・・・これを見れる様になったのか」
「はい・・・僕には、居ないけど、リンを見ていて・・・僕にも居たから、僕にも・・・見えないけど近くに居るから、僕がここに居るんだと・・・」
僅かに色褪せた表紙を懐かしそうに見つめ、一枚、また、一枚と捲ったヒジュンは、はにかんで笑うユソンに腕を伸ばした。
「アメリカに行って良かったか」
「はい!リンのハラボジに感謝します!」
ポタポタ落ちる水滴のついたシャツを片手に手を握ったユソンは、ヒジュンの顔を見上げている。
「礼なら本人に言え!来週、帰国するからな」
「そうなのですか!?」
「ああ、楽しいコンサートになりそうだ」
笑いながら、ユソンを連れてバスルームに向かったヒジュンであった。

 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

ああ、また、今日もどうでも良いヒジュンの日常になってしまった・・・(^^ゞ
テギョミニョリンは、どこへ行くんだろう・・・・・・なあぞ・・・・(;'∀')






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