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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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レインボー・アクロス・ザ・スカイ(19)


「ね、ヒョン!何するのさー」
「ミナムとあいつに会いに行くんだよ」
「へ!?あいつって、キム・ソンジュンssi!?」
「ああ、毎日、毎朝、ご苦労な事だ!家の前に居やがって邪魔なんだよ」
苦苦しい顔で、唇を突き出すテギョンに呆れ顔で両腕を上げたミナムときょとんとした顔のジェルミが、互いの顔を見合わせる、その脇で、リンにスウェットの裾を引っ張られたミニョは、ちらりと三人を見て、リンを連れて壁際に駈け寄った。
「ね、オンマ、あれ、アッパが、オンマに買ってきたやつでしょう」
「ん、そうです・・・けど、多分、覚えていないのでしょうね」
「良いの!?」
「うーん・・・良いというか・・・ミナムオッパが、着てしまったら、伸び伸びですねー」
しゃがみ込んで腿に肘を乗せ、頬の両側に拳を押し付けたミニョは、首を傾げて、リンと顔を見合わせ、暫く見詰め合っていたが、ガクンと首を下げている。
「でもねー!?あれ、付いてなかったよー」
「えっ!?本当!?」
慰める様に肩に手を乗せたリンにパッと顔を上げたミニョは、閉じていた目を開け、大きな瞳でリンを見た。
「うん・・・後ろ見たけどね、無かったー」
「嘘・・・どこにいったのでしょうか」
リンの体に腕を伸ばし、肩に乗ったリンの手をカモフラージュにして、チラリと三人の方を見たミニョは、ミナムをじっと見ている。
「アッパが、取ったんじゃないの!?」
「そ・・・そうでしょうか」
「うん、アッパなら、そうすると思うよ・・・オンマの悲しい顔は、見たくないと思うもん」
「ふふ、リンは、良い子ですねー」
「えへ、僕も見たくないもーん!」
こそこそと顔を付き合わせて話をしていたリンの髪を撫でたミニョは、ひしっと抱き合った。
「えへ、僕、良い子ー、アッパよりも好きでしょう!?」
「ええ!勿論です!」
ミニョの背中に腕を回しているリンは、ニヤリと笑い、肩越しに大きく舌を出している。
「やったー!!!!!」
「何が、やっただ!ふざけるな!お前も!どさくさ紛れに返事をするなっ!」
リンが、ミニョの首に回していた腕を万歳させると膨れたテギョンが、その手を掴み、持ち上げられるままリンの体が宙に浮いた。
「ふざけてないもーん!それよりアッパ!あれ!どうしたの!」
「何の事だ」
「あの服に付いてたでしょう!オンマのお気に入り!」
「あ!?」
テギョンの手首を掴みながら、宙に浮いた状態で、ぶらぶら足を揺らして、ふざけ、トンと床に降りたリンは、楽しそうな笑顔を零している。
「うさぎのお耳ー」
「ああ、これの事か」
頭に手のひらをくっつけて、うさぎの耳を真似て何度も前に倒してみせるリンにポケットを漁ったテギョンは、手の平を見せた。
「あっ!そ、そうです!それっ!!」
しゃがみ込んで、前から消えたリンを見上げていたミニョは、テギョンの差し出した手を掴み、まじまじ見ている。
「ふん、お前が気に入っているのは、服じゃなくて、これだろう」
「そ、そうですけどっ」
テギョンの手の中から丸い円の中に星の飾られた金具を持ち上げたミニョは、目の高さまで掲げた。
「ふん、こんな安物、幾らでも他のを買ってやるのに」
「だって、これ、オッパが、慌てて買ったって聞いたから」
「・・・だ・・・シ、ヌか・・・シヌの奴だな・・・」
ぎょっとした顔で、ミニョを見下ろしたテギョンは、装飾品越しに合わせた目で、ミニョを睨んでいる。
「シヌオッパは、優しいですから」
掲げた星の刳(えぐ)り抜かれた隙間からテギョンの驚いて、悔しがっている顔を覗いたミニョは、テギョンには興味無さそうに難しい顔をしながら首を傾げ淡白な返事をした。
「ね、オッパ、ひとつ!?」
「あ!?」
「もう一つは!?」

目に星の飾りを当てたまま手を差し出したミニョにテギョンが、恍けた顔で横を向いた。
「さぁな、星は、一つあれば十分だろ」
「えー、駄目ですぅ、あの服、ふたつ付いていましたー」
ミナムを指差して、テギョンの袖を引いたミニョにミナムとジェルミが、不思議な表情を見合わせ、ミナムの周りを何気無く見たジェルミは、首の後ろから背中に垂らされているホルターネックの紐を引っ張っている。
「うさぎのお耳、もう出来ないねー」
きゃーと叫んだリンが、ミナムに駈け寄ると腕を伸ばしたミナムがリンを抱えて、肩に乗せて、肩車をされたリンは、ミナムの頭に両手を置いた。
「なぁ、この服に何か付いてたのか!?」
「うん!紐の下に星が二つ付いてたー」
上目遣いのミナムの額に掛かる髪を掻き分けて遊ぶリンにされるがままのミナムは、首を跨ぐリンの足を掴んで、後ろに倒れて起き上がり、そんなアトラクション感覚にリンが喜んでいる。
「この服ってさ、確かツアーの時にヒョンが、ホテルで買ってたやつだよね」
「そうなのか!?」
ミナムの着用している服のホルターの先端を摘んだジェルミが呟き、その先端の穴をミナムが見つめた。
「どこで買ったかは知らなーい、でもね、シヌヒョンが、アッパの忘れ物だって持ってきたんだよ・・・その時にオンマが何か聞いて、喜んでたの!それからお気に入りなのー」
「へー・・・シヌヒョンに聞けば解るか」
「聞くなっ!!!」
ミニョの肩を抱いて戻って来たテギョンをニヤついたミナムが、見つめ、俯いたまま、まだ手の中を見ていたミニョが、驚いた顔でムッとしたテギョンを見ている。
「星のお土産でミニョを懐柔しようとしたんだよ」
「あ、ヒョン」
「シヌヒョン」
「前の国内ツアーの時にね、ミニョとファランssiの事で喧嘩してそのまま出かけたんだよね、けど、帰って来たらミニョは、喧嘩の事をすっかり忘れてて、渡す事も出来なくてさ、暫く事務所に放置してたんだ」
クスクスと笑い出したシヌをムスッとしたテギョンが、睨みつけているが、シヌは、何処吹く風で、完全に無視を決め込み、ミナムの首に手を伸ばした。
「ミニョが、偶々事務所に来た時ね、ずっと放置してあったし、テギョンは、忘れているんだなと思ったから、渡しただけ」
「それが、余計だと・・・」
シヌの計算された行為に面白くないと唇を動かすテギョンは、まんまとその計算に嵌った過去を悔しがっている。
「でも、家に帰って喜んだんだろう」
「そっ・・・ふん・・・知るかっ」
薄い笑みのシヌは皮肉の篭った眼差しで、赤くなった顔を隠すテギョンは、横を向き、ミニョは、不思議な顔でテギョンを見上げていたのだった。


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