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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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To You My Dear(40)

ではでは、ラストへ向かって!To You My Dear(16)がここに続いてまーす!
前後するのが、嫌な方はそちらを読んでからどうぞ!

 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

♫ だ・か・ら 零れ落ちた 涙~の 数だけ 

溢れ~る お~も~い~~を

 言葉~に で~きな~くて~ ♪


★★★★★☆☆☆★★★★★

「ね、アッパー、オンマのレコーディング、まだ、するぅ!?」
「ああ、あの曲以外にもアルバム用の曲を作ってあるからな」
中山聖堂の中庭で、彫刻を横目にその通路を手を繋いで歩いているテギョンとリンは、ミサを終え、院長様と話をしてくると言ったミニョを教会に残して、二人で、散歩をしていた。
「ふぅん・・・ね、ヒジュンおじいちゃんの曲は!?」
「さぁ、出来たら、まず、俺に聞かせてくれるって話だけどな」
「オンマって、お唄、上手いよね・・・」
ダビデの彫刻の前で止まったテギョンに倣(なら)う様に立ち止まったリンは、それを懐かしそうに見て笑っているテギョンを見上げて、手を離すと彫刻の後ろに回って、お尻を眺めている。
「何を・・・今更・・・俺が、惚れた声だぞ」
「へへ、僕も上手い!?」
綺麗だよと言いながら、彫刻に隠れた体を横に出したリンは、そうかと笑っているテギョンに駆け寄り、また手を繋いだ。
「何だ!?突然・・・」
「あのね・・・僕が、歌っても良い!?」
「!?何の事だ・・・」
「夏のコンサート!出してくれるでしょー」
「歌いたいのか!?」
テギョンを見上げて隣を歩くリンに腕を振られ、一緒に腕を大きく振っているテギョンは、薄く笑みを浮かべている。
「うん・・・あのね・・・オンマとアッパと一緒のステージに立てるだけで良いって思ってたんだけど、歌えるなら歌いたい」
一緒に腕を振ってくれるテギョンに嬉しそうに笑ったリンは、あそことベンチを指差して、テギョンの腕を離して走り出し、ベンチによじ登って、テギョンを呼んだ。
「お前が・・・ね」
「うん・・・3人でお話もしたよ!僕でも良いって言ってくれたのー」
ベンチに立っているリンを座らせて隣に腰を降ろしたテギョンは、足を組むと、リンの方に体を向けて、良い天気だなと空を見上げている。
「・・・まぁ、アン社長は、元々そういうつもりだったみたいだけどな・・・俺が、反対すると思っていたから・・・それに、お前が、選んだんだろ・・・選りによって関係者の身内ばかり・・・どういう訳か・・・」
「だって、一番上手だったもん」
リンの頭に手を乗せて、その髪に指を通しながら、頭を撫でたテギョンに擽ったそうに首を竦めているリンは、そうでしょと首を傾けた。
「まぁ、そう、だな・・・上手いな、ふたりとも」
「うん!」
「お前がね・・・」
足を組み替えて人差し指で唇を辿るテギョンは、教会の入り口で手を振っているミニョを見つけて微笑むと軽く手を上げていて、それに気付いたリンが、またベンチの上に立ち上がっている。
「駄目なのー!?」
「駄目じゃない、けどな・・・もう少し考えさせろ・・・」
ベンチの上でジャンプをする様に両手を上げて、少しよろめいたリンに慌ててその足を掴んだテギョンは、リンを支えて、ギロッと睨みつけると、テギョンを見下ろしたリンが、小さく舌を出した。
「良いよー!アッパが、決めた事に従うー」
「したが・・・って、お前・・・ミニョみたいな事を・・・」
「だって、アッパが、一番偉いもーん」
「何だよ・・・それ・・・」
「A.N.Jellのリーダーだしぃ、オンマのオッパだしぃ、アン社長にも平気でたてつくしぃ・・・、あとねー、えっとねー」
リンの口から零れてくるテギョンへの批評とも取れる大人びた発言に苦い顔をしたテギョンは、目を細めて前を向いたまま、視線だけでリンを見ている。
「お前・・・どこで、それを言われた・・・」
「ん!?」
「お前の考えじゃないだろう・・・どこで聞いてきた」
恍けた顔でテギョンを見たリンは、やがて首を傾けてエヘッと笑って見せるとテギョンの片目が閉じられ唇が前に出てきた。
「へへー!?内緒ー!?」
「ミナムかっ、ユ・ヘイか・・・それともジェルミか」
思いつく心当たりの名前を順番に挙げていくテギョンにまた首を傾けているリンは、首を振って笑っている。
「シヌヒョンが、言ったんだもーん」
「シィヌー!?」
思い掛けない名前にテギョンの顔に驚きが浮かび、頷いたリンは、ベンチに両手をついて勢いよく飛び降りた。
「そうだよー!シヌヒョンが、言ってたもん!」
「シヌが、何だって・・・」
前に立って笑っているリンの顔にまるで聞いてやるから話せとでも言いたそうなテギョンは、顎をあげて上からリンを見下ろし、まだ首を傾げているリンは、後ろから名前を呼ばれて振り返るとミニョを見つけて笑い、テギョンの方に向き直った。
「あのね、オンマが、お仕事復帰をするのはね、それは多分・・・僕の為なんだって、でもね、ヒジュンおじいちゃんとか、ジョンアssiとか、ソンジュンssiとかね、オンマとお仕事をしたい人が、一杯来たでしょー!でね、アッパが、少しだけど、怒ってたでしょー、だからね、シヌヒョンに聞いたの!そしたらね、歌いたいなら、それはちゃんとアッパに伝えないとダメだぞって言われたー!アッパはね、コンサートの事で忙しいのに僕達の事も見てるでしょー、それにオンマのお仕事も増えたし、今、倒れられたら、色んな事が出来なくなっちゃうし、A.N.Jellも困るからなって言ってたの」
リンの後ろで、リンの肩に手を乗せているミニョは、不思議な顔をしながらテギョンの顔を見ていて、ミニョと視線の絡んだテギョンは、首を振るとリンの顔を覗き込む様に背中を丸めている。
「それにねー、アッパが倒れるとオンマがねー」
「ミニョが、何だ・・・」
くるっと振り返ってミニョの腰に抱きついているリンは、テギョンを見つめながら、ミニョの手を握り、リンの手を握り返して膝を折っているミニョの背中に回ると負ぶさる様にミニョの首に腕を回した。
「オンマね、最近、良くアッパの体の事を心配してるからそれも復帰を決めた理由じゃないかって、言ってたよ」
「はっ!?」
「えっ!?わっ・・・嘘っ、そっ、そんな事、無いですっ!」
リンを背中に負ぶって立ち上がっていたミニョは、後ろで話をしているリンに慌てて、負ぶっている事を忘れた様にくるくると回っていて、その行動にリンがミニョの背中できゃーと言いながら、喜んでいる。
「近くに居ればねー、より判りやすいし、オンマのお仕事はね、きっと、絶対、アッパが決めるから、昔みたいに、皆と一緒の仕事が、増えるんだろうなって笑ってたよー」
ふらついて立ち止まったミニョにテギョンが手を差し出すとその手を取ったミニョは、肩越しに振り返ってリンに重いですと言い、立ち上がったテギョンが、リンに腕を伸ばして地面に降ろした。
「チッ、シヌの奴・・・」
「でも、お疲れですよね・・・」
疲れた顔をしたミニョが、ベンチに座ると、リンもミニョの隣に座ってごめんねと謝り、リンの表情に首を振ったミニョは、その頬に手を当てると、自身の頬を近づけて大丈夫ですと笑っている。
「ん・・・いや・・・そう、でもないな・・・」
「アッパはね、いつも頑張ってて偉いけど、オンマに心配をかけるのは、男としてどうなのー!?」
「それもシヌか」
不満そうな顔をしているテギョンは、ギロッと瞳を動かした。
「「さぁ、どうなのでしょう!?」」
テギョンの苦い表情に顔を見合わせたミニョとリンは声を揃えて、その仕種に唇を尖らせたテギョンは、お前かとミニョを見ている。
「コンサートが、終ったら休むと約束しただろう」
「そうでしたっけ!?」
「そうだよ!だから、ああ、そうだ・・・キム・ソンジュンに会いに行くぞ・・・」
ふと、時計を見たテギョンは、時間が無いと呟いていて、リンの方を向くとその体をおもむろに抱き上げた。
「オッパ!?」
「ああ、お前のボランティアセンターの仕事な、あれを請けるかどうかを話し合うんだ・・・けど、今日、施設のオープン日だそうだ・・・式典もあるらしいから、それに出席するぞ」
「えっ!?えっ!?」
寝耳に水な話を聞いているミニョは、驚いた表情でスタスタ歩くテギョンの後ろを追いかけていて、さっさと車に戻ったテギョンは、リンを車内に押し込むと助手席にミニョが乗り込む前にエンジンを掛けている。
「ちょ、ね、オッパ・・・何も聞いてません!それにこんな格好じゃぁ・・・」
普段着の軽装を見回したミニョは、式典と言われて焦り始めたが、ハンドルに手を置いているテギョンは、ミニョを見て、大丈夫だと軽く笑い飛ばし、ソンジュンと会う為に車を発車させたのだった。


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