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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ワン・ツー・スリー!? (9)


「俺も!?」
「うん・・・俺達全員って言われてさ!ジェルミと俺は、もう録ったんだ」
「テギョンは!?」
「いや、何かミニョと話をするって言って昨日は帰った」
「そうか」
考え込むシヌは、ギターを小脇に抱えて足を組んでいる。
「ヒョンも『マルドオプシ』が引っかかる!?」
ミナムが、シヌを振り返ると憂えた顔を見つめてマイクから手を外した。
「う・・・うん、ああ、いや」
考え込みながら歯切れの悪い返事をするシヌは、小さく口の中で言葉を転がし、その動いた唇にミナムが膨れていく。
「どっちだよー」
シヌの正面に立って腰に手を当てた。
「そうだな、あの歌は色々あった歌だからな」
明るく答えたシヌは、ミナムを見上げて膨れた顔にクスッと笑っている。
「そうだけどさー、俺、歌い直したよー!ヒョンにダメ出しされまくってさぁ」
膨れた頬を更に歪ませるミナムは、ハーッと嫌そうに溜息を吐いた。
「お前にも痛い思い出だよな」
「全くだよー」
「だけど、何故それを指定してきたんだろうな」
「ヒョンも多分そこが気になってると思うんだけどさ、変に勘ぐられるのも嫌だったから、俺はOKしたんだけど」
「まぁ、お前のヴォーカルだけしか残っていないからな」
「そうなんだよねー!もし、ソンベが知ってるとしたら、どこで、それを聞いたのかって疑問が出るじゃん」
「そうだな」
「こればっかりは、リンも知らないし!もしヒョン達が話してたとしても口止めしてるよね」
シヌの隣に座ったミナムは、足を大きく広げてその間に手を置くと前屈みになりながらシヌを見上げている。
「まぁ、まだ、子供だからな、話してはいないだろう」
「そうだよね、いくらリンでもまだ理解は難しいよね」
「ああ、しかし、俺もか」
話を戻したシヌが、顎に手を当てながら考えあぐねるとミナムがシヌに笑顔を向けた。
「だーいじょうぶだって!シヌヒョン歌もいけるんだし!選ばれたって問題ないよー」
「選ばれるのが、問題じゃないんだけどな!それにソンべの歌のイメージからしたら、ジェルミかお前かなと思うけど」
「ヒョンは!?」
「テギョンは・・・難しいだろうな」
「そうかな・・・」

★★★★★☆☆☆★★★★★

シヌとミナムが、ふたりでそんな会話をしている頃、ジェルミは、事務所のロビーで、テギョンとリンと並んでやってきたミニョを見つけて、いつもの如く腕を拡げ大きな声で名前を呼んだが、リンが一瞬早くジェルミに駆け寄るとその膝にくっ付いていた。
「ちょっとーリン!何するの!」
「ジェルミこそ!オンマに何するのー!」
膝に両腕を回してジェルミを見上げ可愛く笑って見せている。
「俺は、挨拶しようとしてるだけだろ」
見下ろしたリンの顔にジェルミも微笑んでいるが、声はしっかり不満そうに言い放った。
「オンマにくっ付いたらダメー」
ニィーと笑ってジェルミを見ているリンは、後ろを振り返ってテギョンを見ていて、リンの回る腕に離してと言ったジェルミだが、少し足を後ろに引くと屈みこんでいる。
「ちっこいのにヒョンみたいな事を言うなよなー」
目線を同じにしてリンの頭に手を乗せると今日もいいオトコだなと言った。
「アッパより良いオトコだって、オンマが毎日言ってくれるもん!」
「なっ・・・」
得意気に顎をあげたリンにジェルミは、呆気に取られると立ち上がってテギョンを指差している。
「ちょっと!ヒョン!どういう教育してる訳」
リンの言葉はテギョンには、聞き慣れた事であまり気にもならなかった様でふんと笑うとリンが面白く無さそうな顔をして膨れた。
「正しい教育だろ!誰もミニョに近づけるなっていう」
不敵に笑っているテギョンは、ミニョの肩を引き寄せジェルミに見せ付けるように頭を抱えて見せている。
「ふふ、ジェルミおはようございます」
テギョンのされるがままになっているミニョは、傾いたまま微笑んだ。
「おはようミニョ!って、連れてきたって事は、レコーディングするの!?」
「ああ、どうせ、ボイストレーニングも必要だからな」
テギョンとジェルミが、会話を始めた横で、リンに腕を伸ばしたミニョは、走りよってきたリンを腕に抱くと行きましょうと言って先に階段に向かって行った。
「そうなんだ」
ジェルミとテギョンもその後を追っていく。
「ああ、お前今日仕事は!?」
テギョンが、ポケットに片手を突っ込みながら階段を上がり、後ろを付いてくるジェルミに聞くとジェルミが頷いている。
「夕方からラジオが一本入ってる」
「そうか、じゃぁ、それまでは付き合えるな」
「うん!大丈夫だよ!シヌヒョンとミナムは、猛練習してる」
「そうか」
階段を昇りきったテギョンは、前を歩くミニョとリンを見てからジェルミに向かって少し指を動かした。
「悪いけど、あいつらを頼む!」
「えっ、ヒョンどこか行くの!?」
ジェルミが驚いた様に訊ねると、既に角を曲がって行ったミニョとリンは見えなくなっていて、それを確認したテギョンが、ジェルミを見ると何度か頷いている。
「ああ、社長に会って来る」
「社長に!?」
「ああ、少し聞きたい事があるからな」
そう言ったテギョンは、ジェルミに軽く手を上げると社長室へ向かって行ったのだった。




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