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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ほわいと・ふぉーてぃーん・らぶ・そんぐ!?(5)


あんにょーん(^^)/
最初にお断り(-^□^-)シヌの相手 『ユナ』ですが、ユナ(少女時代)とは全く関係ないでーす❦
イメージダブらせてもOkですが、出来たら新しいイメージ作ってくれると嬉しいです❦ってなわけで、ちょみっとお知らせでした(b^-゜)
では、お話どうぞー  

   ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


パーティーはとても豪華なもので、小さな船だと言ったユンギの言葉に不満顔の数名は、唇を尖らせた顔できょろきょろ辺りを見回し、テレビや雑誌で見知った顔を見つけては、一喜一憂を繰り広げ、暫く固まっていたA.N.Jellも次第にそれぞれ思う様に散り散りになっていった。
シャンパングラスをトレーに乗せて運んでいるウェイトレスからグラスを受け取ったテギョンは、奥様もと差し出した女性にフレッシュジュースをくれと一言頼むと、頭を下げた女性がすぐ傍を通ったウェイターに耳打ちをし、ミニョの前にジュースのグラスが差し出された。
「ありがとうございます」
ミニョが軽く目を伏せて礼を言い、また人並みを縫う様にトレーを運んでいく従業員を見つめているとテギョンが、グラスを合わせて音をならしている。
「結構なイベントだな」
「そうですね」
クッと軽く口をつけたグラスに美味しいと微笑むミニョは、薄化粧の施された顔が、艶かしく輝いている。
「まさか、バンドまで入っているとはな」
少人数の小さな管弦楽団が船首側に設けられたステージで演奏を繰り返していて、クラッシクを中心に演奏しているが、時折、流行歌のインスツルメンタルを用いて客を楽しませていた。
「あちらのお部屋には、映画とかも見られる様になっているそうですけど」
ミニョが、入り口と向かい合わせにある部屋の方を振り返って言った。
そちらの扉も開け放たれているが、中は照明が落とされて暗く、大きなスクリーンと高級感溢れる2人掛けのソファが設置され、如何にもカップルイベントに相応しい感じになっていたが、ヘッドホンを装着して手元の画面でも映像が見れる様になっていて、実際は、子連れの招待客が大半を占めている様だ。
「あいつって、こういうの好きなんだな」
ミニョの隣で壁に凭れる様にグラスを煽っているテギョンは、親指をポケットに突っ込むようにパンツに引っ掛けていて、その仕種さえもまるでカメラを向けられポーズをとっている様で見惚れる程に洗練され、全身を軽く見回したミニョが、溜息を零している。
「そうですね!公園のイベントもサプライズでしたね」
「けど、一貫してテレビには、出ないんだよな」
ユンギの姿勢というか社長としての立場を守っている事にテギョンが、感嘆を漏らし、グラスの中身を全て煽った。
「子供達の事も何を考えられてるのか判り難いですものね」
「そうなんだよな」
「でも、これはこれで楽しいデートですので!」
ミニョが、話題を変える様にテギョンに微笑むとそうだなと頷いて微笑んだテギョンが、腕を伸ばしエスコートする為にミニョの腰に手を回している。
「お前にとっては美味い物も食えるし!良いパーティーだよな」
ニヤッと意地悪に上がった口角でテギョンがミニョの顔を見た。
「食い意地が張ってるみたいに言わないで下さい!」
促されるままに歩き始めたミニョが膨れるとははっと声を出して笑ったテギョンが、人並みを縫うように数卓並べられているテーブルに近づいて小さな頭に手を置いている。
「こいつと大差ないだろ!」
頭に手を置かれたリンは、ジェルミと並んでお皿を抱えていて、口の周りにケチャップをつけた顔でテギョン達を見上げている。
「なーにー!?」
リンが、フォークにパスタを絡めたままミニョを見るとふふっと声を出して笑ったミニョがハンドバッグからハンカチを取り出してリンの口元に当てた。
「もう少し、お上品に頂いてね」
ミニョに当てられたハンカチを受け取ったリンは、フォークを置くとそれで口を拭っている。
「うん!」
「あっちにも言ってやったほうがいいぞ」
テギョンが隣のジェルミの顔を見て目を眇めるとジェルミも一生懸命口元を拭っていて、今日はミナムの替わりをジェルミが務めている様だった。
「オッパ達は!?」
ミニョが、辺りを見回してミナムやシヌ達カップルがいない事を確認するとシャンパンに手を伸ばしたジェルミが、腰を浮かせて応えている。
「ミナムとヘイssiなら隣で映画見てるって消えたよ」
「シヌは!?」
「あっちは、あっちでどこかに行った」
嬉しそうな羨ましそうな複雑な顔を見せたジェルミだが、結局、嬉しそうに微笑んで頷いている。
「そうか・・・ジェルミ、お前今日は、一人なんだろ!?」
テギョンが、リンを見下ろして、それでも言い難そうにジェルミに聞くと頷いたジェルミにテギョンが続けた。
「こいつの事を頼んでもいいか!?」
「別にいいよー」
返事を返したのはリンで、テギョンがギロっと睨んだが、へヘッと笑っているリンは、ジェルミの顔を見てふたりで頷いている。
「そういうことみたい」
ジェルミがリンの頭を撫でると良いよと返事を返して、テギョンを見た。
「悪いな!頼むぞ」
「お願いします」
ミニョもジェルミに礼を言うと任せてと頷いたジェルミは、テギョンとミニョの背中を見送り、椅子に手を掛けリンに近寄っている。
「お前、良かったの!?」
「何が!?」
「邪魔しないの!?」
家族を持ってからのテギョンは、ミニョとふたりになりたい時は、嫌な顔をしながらもミナムに頼みごとをしていて、リンもミナムと似ているせいかこういう時は必ずと言って良いほどテギョンの邪魔をしていると思いこんでいるジェルミがリンに不思議な顔を向けた。
「今日は、もうしなーい!オンマね、去年アッパと星が見れなかったから今年は、絶対見たいと言ってたの!それにアッパがプレゼント選んでたから今日、渡すと思うの」
「ドレスじゃなくて!?」
「うん!ドレスは、今日買ったけど、プレゼントは、もっと前から持ってたよ」
リンが、ジェルミにグラスを頂戴と言って、ジュースの入ったグラスをリンの前に置いたジェルミは、目を細めてリンを見ている。
「お前って・・・」
変なとこ大人だよなと続くジェルミの一言は、飲み込まれ、きょとんとしたリンが、ジェルミをグラス越しに見つめた。
「いや、ヒョンの事、良く見てるんだな」
ジェルミは、リンの顔を見つめてその肩越しに大人を掻き分けている小さなスーツ姿の子供を見つけると手を振っている。
「友達がいたぞ!」
ジェルミの言葉に振り返ったリンは、嬉しそうに手を振った。
「ユソンヒョン!ジュノヒョン!」
「僕達も一緒に良いですか!?」
「勿論!」
リンを見つけて手を振って近づいてきたふたりは嬉しそうに顔を見合わせて微笑むとジェルミに了解を取って椅子に座った。
恋人が帰国してしまったジェルミのホワイトデーは、子守が決定的で、それでも一緒にはしゃぎ楽しい一時を過ごしたのだった。

★★★★★☆☆☆★★★★★

あちらこちらから歓談の声や音楽が聞こえる中、時折出会う業界人に笑顔で、会釈だけを交わしていたテギョンとミニョは、2人だけになろうと歩き回り、甲板に出ていた。
夕闇の薄紫に染まっていた空と雲は、すっかりどこかに流されて、黒い闇に小さく光る星が瞬いている空を見上げたミニョが、オッパとテギョンの袖を掴み、指を指して空を見上げている。
「星です」
「ああ」
甲板の上は、所々明かりが灯っていたが、それ以外は全くの暗闇で闇に紛れるように何組かのカップルが寄り添い囁きあっていて、それを避ける様にテギョンの手を引いたミニョは、船首に向かっていた。
船首には、他に誰もいない様で、空を見上げていたミニョは、テギョンの手を離すと両手を拡げて先頭に向かって行く。
「転ぶなよ」
嬉しそうに首を左右に振りながら空を見ているミニョにテギョンが言った。
ゆったりとミニョの後を追っていくテギョンは、いつの間にかコートを手にしていて、寒いなとミニョの後ろからそっと肩に掛けている。
「ありがとうございます」
テギョンの掛けてくれたコートに礼を言ったミニョが、袖を通そうとしたが、テギョンが素早く前に手を回すとボタンを二つだけ留め、袖のついているコートをポンチョの様にして着せた。
「そうやって着るものだそうだ」
「そうなのですか」
昼間、決まらないドレスに3人で買い物に出かけ、ここへ辿りつくまでの間にドレスも靴もコートもアクセサリーもと一式揃えたテギョンにミニョが、ホワイトデーのプレゼントですねと嬉しそうに礼を言っていた。
それに、そうだなとぶっきらぼうに応えたテギョンだったが、足元でニヤニヤ笑って自身を見つめていたリンに不機嫌そうな顔を向け、試着をしていたミニョに見えない様にしっかり釘を刺していた。
「あいつに邪魔されないのだけが、唯一の救いだ」
ぶつぶつと口の中だけで転がしたテギョンに、ミニョが何ですかと俯いていた顔を上げて聞いている。
「あっ、いや、何でもない」
「そうですか!?」
ミニョの上がった耳の横でリンが、プレゼントしたと言っていたピンが光り、それを覗き込む様にミニョの頭を引き寄せたテギョンは、首を傾けている。
「リンが買ったって・・・」
テギョンが、ミニョの髪に光るピンを見つめて言った。
「ああ、公園に屋台が出てたのです!それで、オッパの話を思い出したらしくて」
ミニョがクスクス笑いながらピンに触れると、オッパと同じですねと言っている。
「俺の!?」
「ええ、テジトッキのピンの話をなさったのでしょ」
「ああ、けど、10万ウォンだと教えた筈だぞ」
お前にはとても払える金額じゃないなと子供相手に対抗意識を燃やした会話を思い出したテギョンは、失態を犯した様に片目を閉じている。
「3000ウォンって貼ってあるのですよ!あのピン」
「!?値札は嘘つき妖精が無くしただろ」
テギョンの印象に残っているのは、あの晩、どうやったらミナムに返してやれるのかと頭を悩ませ、豚を一匹葬った事だ。
「そうなのですか!?でも、あれには3000ウォンの値札が」
「それにお前が壊れた物を直した時には、既に無かっただろう」
「随分良く覚えていらっしゃいますね」
「ああ、あれは俺にとっても大事なものだからな」
ミニョの顔を一瞬だけ見たテギョンは、すぐに顔を逸らしてしまい照れているのか不満そうに応えていて、その様子にミニョがテギョンの正面に立った。
「なんだよ」
「オッパ!照れてますか!?」
単刀直入なミニョの一言にテギョンの唇が尖っていくが、ミニョは、口元に手を当ててクスクス笑うと照れてますねと言った。
「煩いな!お前、本当に生意気だぞ」
「オッパと長年一緒にいるからですかね」
「俺というよりミナムだろう!ったくリンといい、お前といい、子供が出来てからミナムに感化されすぎだろう!」
「嫌いですか!?」
ミニョが真剣な眼差しでテギョンを見ると一瞬目を見開いたテギョンは、すぐにそれを細めてミニョの頭に手を乗せると両側の口角をあげ、瞳を覗き込んでいる。
「嫌って欲しいのか!?」
質問に質問で返すのは、ミニョの答えを解りきっているからで、同時にミニョにもそれが解っていて、こちらも口角をあげるといいえと否定している。
「何回目の記念日かな」
「何回目でもオッパと一緒に祝えるだけで嬉しいです」
一緒に星を見られることもと続けたミニョに空を見上げたテギョンは、まだ見え難いけどなと言った。
「月が、まだ大きいですから、あれなら見えますよね」
ミニョが、満月から少し欠けた月を指差している。
「ああ、あれなら問題ない」
空を見上げたテギョンにミニョが船首に置かれたベンチを指差すとあそこに座りましょうと言ってテギョンの手を取っている。
ふたりでそこに腰を降ろすとテギョンがミニョの肩に手を回し、グッと引き寄せ、ミニョもテギョンの肩口に寄り添う様に頭を乗せた。
船は、港から離岸したけれど、数海里の所で停泊し、そのまま波に揺られていて、耳を澄ますと聞こえてくるのは、静かな闇に響いている水音と、遠くに聞こえる笑い声と音楽だけだった。
何も語らずただ、じっと寄り添っているだけの時間が過ぎていく。
時折、テギョンがミニョの頬にキスを落とし、離れ、また寄り添う。
ただ、それだけの時間。
長くも短くも感じられるふたりの時に終止符を打ったのはテギョンで、プレゼントがあると言うとコートのポケットをごそごそ探っている。
出てきたのは、ポターブルプレイヤーで、それを見たミニョは、きょとんとして首を傾げた。
「何ですか!?」
「聞いてみろ!」
そう言ったテギョンは、イヤホンを取り出すと片方をミニョに渡し、もう片方を自身の耳に差し込んでいる。
「良いか!?」
そう聞いて、頷いたミニョを見ると微笑んでプレーヤーを操作した。
ふたりの耳に同時に流れ込んでいく音楽は、ミニョがまだ聴いたことの無い物でテギョンの新曲らしかったが、吹き込まれている声がテギョンではなくリンである事にミニョが不思議な顔をしている。
「リン・・・ですよね」
「ああ、あいつが歌ってる」
「オッパの新曲ですか!?」
「まぁ、そうだな」
数小節を聴いたミニョが、テギョンの腕を掴むとまた寄り添った。
「素敵な歌ですね」
「・・・と俺のラブソングだからな」
「えっ、何ですか!?」
イヤホンに耳を傾けていたミニョが、聞き返したが、テギョンはそれに応える事は無く何でもないと言っている。
一曲がラストまで流れてしまうとテギョンの顔を見たミニョが、イヤホンを外し、テギョンも耳からそれを抜くとどうだったと聞いた。
「とっても暖かい歌ですね」
ミニョが嬉しそうにテギョンを見つめると小さく笑ったテギョンが、その首筋に手を掛け、ミニョの頭を支える様に触れた。
「受け取っていただけますか!?コ・ミニョssi」
テギョンに触れられるまま僅かに上を見上げたミニョが、驚いた顔をしている。
「わたしに!?」
「ああ、俺とリンからだ!」
「あの、もしかして」
「ああ、これが、プレゼントだった」
ミニョの言葉を受けるように応えたテギョンが、頷きながら微笑むと俯いて首を左右に振ったミニョが自身の今の服装を確認している事を見て取ったテギョンが、ククッと笑っている。
「そっちは、あくまでおまけだ!」
テギョンが、可笑しそうに笑いながらそう言うと頭をゆっくり上げたミニョも笑み作り、オッパと言ってテギョンの首に両腕を回した。
「これは、表には出さないから大事に閉まって置けよ」
抱きついたミニョの背中に腕を回し、きつく抱きしめ返して、ミニョの耳元で囁くテギョンのホワイトデーだった。

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


こちらに出る予定で無かった人達のお話は、またどこかで書きまーす!
最後まで読んで頂いてありがとうございましたー(^^)/