★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
グッダグッダのグッチャングッチャンなぁー、すずらんのヌェネ(脳内)┐( ̄ヘ ̄)┌
元に戻ってきてるじぇーいーヽ(;´ω`)ノだから、まだ、
ちょみっとリハビリちゅうーお遊び短編に付き合ってねー( *´Ⅲ`)
話しは、変わりますが、3月26日は、チャン・グンソクとユナ(少女時代)
KBS『愛の雨』の第一回放送でしたねー♬見れるのかー!?見れないのかー!?
見れても字幕無しー(*_*)どこまで理解できるー(:_;)etc.etc.
色ーんな事考えていたんだけど お素敵チングのおかげで楽しい時間を過ごせましたーo(^▽^)o
本当にありがとー次回(3/27)も楽しむよーo(^▽^)o
で、こっちは、「イケメン」だけどね(^O^)
リンとジェラシーのお話は、ミナムに相談してたんだよねー(^_^;)そんな頃のお話でーす(^O^)
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
「はぃぃ!?」
間の抜けた声を出して、片目を閉じたミナムは、ショーケースの上に片手を置き、顔を下に向けて怪訝な
表情を浮かべるとベビーカーを僅かに前後に揺らしながらリンの頭を見ていた。
「アッパがそう言ってたー」
色とりどりのアイスクリームが並ぶショーケースの前で、ガラスにペタッと手を付き、踵を上げて、指を咥える様に唇に当て顔を左右に動かしているリンは、口角をあげるとこれとこれと2つを指差してミナムを見上げている。
「ああ、じゃぁ、すみませんダブルで」
ショーケースの向こう側の店員にリンが選んだアイスを注文すると、俺はと呟いて、双子と食べられる様にカップにしてくれと注文をしている。
コーンに乗せられたアイスを受け取ったミナムは、それをリンに渡すと落とすなよと言って、カップとコ-ンスタンドとドリンクの乗ったトレイを持ち上げて、空いている席を探し、そこにリンを促して、押していたベビーカーをテーブルの横に固定して腰を降ろした。
ある日の午後。
最近、仕事の疲れなのか元気が無いテギョンを心配したミニョが、ふたりだけでデートがしたいとミナムに相談を持ちかけ、リンも双子と遊びたいからとすぐにそれを了承し、ヘイは、仕事が終ったら付き合うからと、休日のミナムに子守を頼んで出かけてしまったので、散歩がてらに街に出たミナムとリンは、暑い日差しの中、甘い物が食べたいと意見の一致を見せてアイスクリームショップにいた。
「それで、何て言ったって!?」
ミナムが、先程のリンの言葉をリフレインする様に聞いた。
「えっとね、チェジョ イオソ チェゴ イオソ チェガン だよ」
「チェジョ チェゴ チェガン ・・・ねぇ」
カップのアイスを掬って口に運び、良く眠っている双子の顔を見たミナムは、テーブルに右肘をつくと、一生懸命アイスを舐めているリンの顔を見て微笑んでいる。
「お前は、それを聞いてどう思ったんだ!?」
ミナムの質問に小さな舌を出してアイスを舐めていたリンは、上目遣いに見上げると、コーンスタンドにそれを置いて、スプーンを持ち上げている。
「わかんないからミナムに聞いてるんでしょー」
少しだけ歪んだ顔が、イラ付いた様に唇を尖らせていて、その顔にフッと笑ったミナムは、被っていた帽子を少し上にずらした。
「お前、そういう顔って、本っ当にヒョンにソックリだな」
咥えていたスプーンの先をリンに向けたミナムがそう言うと、リンの唇が益々尖って、不機嫌な表情になってきた。
「親子だから似てても良いもん!」
「親子だからミニョが、お前の事を大事にしてると思ってるのか!?」
アイスを掬って口に運びながらミナムがリンに聞くと、同じ様にスプーンを口に運んでいるリンは、違うと首を振っている。
「オンマには、アッパは特別だもん!」
「お前な、聞き分けが良いのは良い事だけど、それは違うぞ」
「どうして!?」
「ミニョにとっては、お前も同じだけ大事なの」
「アッパは、トゥックピョリ~」
「特別って、ヒョンもミニョに言ってるだろ!
大体ヒョンがいなかったらお前もいないんだぞ」
「だって、オンマの特別は、僕じゃなきゃ嫌だもん」
「一番だろう」
「一番だけど!アッパには、もっと違う顔するんだもん!」
その顔が好きなんだとリンは、ミナムに言っていて、あの顔を見る為には、やっぱり、アッパが必要でとリンは、ミニョに対する思慕からなのか、いつの頃からかテギョンに嫉妬に似た感情を抱いている。
「お前な、そんなに気になるならミニョに直接言えよ」
「嫌だ!そんなことしたらオンマが悲しい顔するもん!」
「良く判ってるじゃないか」
「判ってるもん!だからミナムに聞いてるんだもん」
「はぁーぁ、ほんとお前って変なとこヒョンより上手で困るぜ!
何であの2人からお前みたいなのが、出来るかねぇ」
溜息混じりに咥えたスプーンを齧りながらリンを見ているミナムは、呆れ顔で言葉を紡いでいる。
「ミナムのせいだって、アッパが言ってたー」
上に乗ったアイスをほぼ平らげてコーンの中身にスプーンを突っ込んで、掬い上げているリンは、中を覗き込んで、スタンドからそれを外し、バリバリと音を立てて齧り始め、リンの言葉と上目遣いな瞳に苦い顔をしたミナムは、目を細め、視線を揺らし、唇を歪ませた。
「はっ!?それこそお門違いだぜ」
「それより!どういう意味なの!」
唇を尖らせているのは、リンも同じで、不満そうに目の前のミナムを見上げて睨みつけている。
「うん、ああ、それね・・・ミニョが、俺達と仕事をしてたのは知ってるだろ」
「うん!お仕事してるオンマ、凄く綺麗だったよ」
リンは、綺麗に齧り終えたコーンの粉を手を叩いて払いのけるとミナムが差し出したペーパーで手と口元を拭ってご馳走様と言った。
「だけど、あいつって、結構ドジなんだよなー」
ミナムは、隣のベビーカーを覗き込んで双子がまだ眠っている事を確認すると緩く口角をあげて微笑んでいる。
「物を知らないから思わぬところで天然振りを発揮するんだな」
リンの前に左手でジュースを差し出して、掬い上げたアイスを口にするとスプーンを持った手をリンに向けて空中で動かしている。
「天然って!?」
細長いカップに刺さったストローを口に咥えたリンが聞いた。
「ボケっとしてるって事だよ」
「オンマは、ぼけっとしてないよー」
ミナムの言葉を不満そうに否定するリンは、咥えたストローを離してメロンだぁーと笑顔を零している。
「まぁ聞けよ!ヒョンに言わせると事故多発地帯なんだそうだ」
「事故!?」
「ああ、迷惑をかけられて困るそうだけど、ヒョンだから余計にそう思うんだろうなぁ」
「ミナムは、思わないの」
「俺!? 俺は・・・あいつ、割りと頑固だけど、筋は通ってるしな、
俺のは、妹としての心配で、ヒョンのとはちょっと違うかな・・・ヒョンとミニョの間だけで、お互いを思った空回りがあるんだろうな!だから、そんな事を言うんじゃないか!?」
リンには、まだ難しいなとミナムは笑っていて、テギョンとミニョの事を思い出してなのか、自嘲すると唇に触れている。
「お酒呑んでたんだよ」
「酒!?」
「うん!アッパがこの前、それを言ってた時にオンマお酒飲んでた」
「それで、うーんとね、オンマが、アッパに大好きですって言って、
アッパがオンマにキスしてた!それで、そう言ってたの」
カップをテーブルにトンと置いて、両手で握ったまま、リンはミナムを見つめた。
「つまり、ヒョンにとっては、思わぬ事故を起こす事が、最低、
だけど、ミニョが、ヒョンを好き過ぎて起こしてしまう事だから最高、それを、トータルするとミニョは、最強って事だろ」
「ふーん」
リンの口から理解は、しきれていないという雰囲気の返事が返り、それに、唇の端をあげたミナムは、顔を逸らしてクスッと笑っている。
「まだわかる必要のない事だぞ!お前には、まだ早すぎる」
「そうなの!?」
それでも、リンの話に付き合っているミナムは、ニヤニヤ笑いながら、テーブルに肘をつくと、残りのアイスを平らげて、カップの中にスプーンを放った。
「ああ、酒を飲んでたんなら、きっとミニョがまた何か遣ったんだろ!ヒョンの服に零したとか、何か言ったとか・・・な」
ミナムは、思い出し笑いをしながら、仕事中にも沢山あったぞとリンに教えているが、首を傾げているリンは、なにと聞いて、またストローを咥えている。
「だからさ、例えば、ヒョンが不機嫌になるような事をミニョが、仕出かすけど、それって、ヒョンの為だって、後から気付く訳だよ!ミニョの女心ってやつなの!お前にはオンマでもな、ヒョンの前じゃ女だからな!だから、お前が感じるのは、女としてのミニョなんだろ!けどさ、それって、やっぱりお前達が親子である以上乗り越えられないものだぞ!だったら、ミニョみたいなのを探すしか無いけど、お前はまだ、恋する年齢じゃないからな」
「良くわかんないー」
「解らなくて良いって!ミニョは、お前とヒョンを比べてる訳じゃ無い!それだけ覚えとけば良いんだよっ」
あんな顔をするのはなとミナムが続けると、そうだと何かを思い出した様にテーブルに両肘をつき、絡めた指を鼻に当てにジッとリンを見ている。
「なに!?」
不思議な顔をしてミナムを見ているリンは、ジッーと見つめられている事に更にきょとんとした。
「ヒョンもさぁ、違う顔するだろ!お前もそういう顔する時、あるよな」
「どういうこと!?」
「ヒョンが、すっごくだらしなーく笑う顔って見たことあるだろ」
「アッパの可愛い顔のこと!」
「可愛いねぇ・・・」
テーブルから肘を退けたミナムは、椅子に凭れかかって呆れた様な顔をしている。
「可愛いですってオンマが言ってるもん!」
「まぁ、可愛いかどうかは置いといてだな」
ミナムもテーブルに置かれた自身の分の紙カップを掴むとストローを摘んで一口口を潤した。
「お前もヒョンと同じだって事だろ!ミニョが一番!ミニョが特別!」
「だからーオンマの特別になりたいの!!」
「特別だって言ってるだろ!家の双子にあんな顔するのかよミニョは」
「・・・しない」
「そうだろ」
「お前達だからそんな顔するんだよ!他の誰にもしない!判るか!?」
「ミニョにとっては、お前もヒョンも同じなの!言葉が違うのは、お前がまだ子供でヒョンも実は子供っぽいって事をミニョが良く判っているから!」
「ふーん」
テギョンが、リンと同等であるという言葉に納得したのかしないのか、ミナムに良い様に言い包められてる様に感じているらしいリンの不満そうな声だったが、判ったと納得の返事をミナムに返している。
「判ったのか!?」
「わかんないけど!わかった!」
リンは、にっこり笑ってメロンジュースを啜っていて、目を細めたミナムは、怪訝な顔をしてリンを見ている。
「何だよそれ!」
「うん!そっちに聞いても駄目だって事が判った!」
「はっ、だったら最初からそんな相談するなっ」
イラついてむっとし、そう言ったミナムだったが、首を傾げるとクッチョゲ(そっち)とリンに聞き返し、何だとテーブルに肘をついて前に身を乗り出して小声で聞いた。
「うんとね・・・ミナムの後ろの女の人がね・・・気付いちゃったみたい」
にっこり笑っているリンは、大した事でも無い様に嬉しそうに話すが、声だけはしっかりトーンダウンしている。
「気付いちゃったって、俺に!?」
「うん!けどね・・・オンマだと思ってるみたいだよ」
ミナムは、リンと会話をする振りをしながら、後ろに聞き耳を立て始めた様だ。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「ね、絶対そうだって!」
「そうかなぁ」
「だって、あの、こっち向いてる子!オッパにそっくりだよ」
「確かに、言われて見れば、こっち側にいる人ミナムssiに似てる気も・・・」
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「バレテルな」
今日のミナムの服装は、女性物のワイドパンツにだぼっとしたTシャツを腹の少し上にあげ、括って着ていたが、座っている為に肌の露出も見えておらず、慌てて縛り目を解いてTシャツを下ろしている。
「ばれてるよ」
「てか、お前やっぱりヒョンに似てるって事じゃん」
「ミナムもオンマみたいって事だよね」
「煩いな、俺達は双子なの!って、今はそれどころじゃない!ファンは大事にしないとな!」
ミナムが、服装を整えて髪型も整え始めた事に呆れた様な顔をしたリンは、入り口付近を見つめて、またストローを口に含んでいる。
「ファンを大事にってのはヒョンがいつも言ってるだろ」
顔を上げたミナムと目が合い、ニンマリ笑ったリンが、入り口を指差すと、黒のミニスカートにキャミソール、その上に薄い羽織物を身に纏い、大きなサングラスを掛けてツカツカと自分達に歩み寄ってくる女を目にして、良い女だなと見惚れて呟いた。
女は、ミナムの後ろを通り抜けると隣に置いてあったベビーカーを覗き込み、良く眠っている双子を確認してからリンに手を伸ばしている。
「楽しかった!?」
ベビーカーのストッパーを外している間にリンが立ち上がり、小さなカバンを肩から斜めに掛けるのを手伝ってやりながらそう聞いた。
「うん!楽しかった」
「そう!じゃぁ、今日は、家に泊まりだからね」
「うん!」
「じゃぁ、帰りましょ!」
ユ・ヘイが、リンの手を引いて入り口に向かって行くと先程の女性達が、ミナムの後ろで甲高い声を上げ、それに何の反応も示さないユ・ヘイと頭に手を乗せて片目を閉じたミナムとヘイに手を引かれながら、後ろを振り返ってミナムにあかんべーとしているリンのある日の出来事だった。
元に戻ってきてるじぇーいーヽ(;´ω`)ノだから、まだ、
ちょみっとリハビリちゅうーお遊び短編に付き合ってねー( *´Ⅲ`)
話しは、変わりますが、3月26日は、チャン・グンソクとユナ(少女時代)
KBS『愛の雨』の第一回放送でしたねー♬見れるのかー!?見れないのかー!?
見れても字幕無しー(*_*)どこまで理解できるー(:_;)etc.etc.
色ーんな事考えていたんだけど お素敵チングのおかげで楽しい時間を過ごせましたーo(^▽^)o
本当にありがとー次回(3/27)も楽しむよーo(^▽^)o
で、こっちは、「イケメン」だけどね(^O^)
リンとジェラシーのお話は、ミナムに相談してたんだよねー(^_^;)そんな頃のお話でーす(^O^)
★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
「はぃぃ!?」
間の抜けた声を出して、片目を閉じたミナムは、ショーケースの上に片手を置き、顔を下に向けて怪訝な
表情を浮かべるとベビーカーを僅かに前後に揺らしながらリンの頭を見ていた。
「アッパがそう言ってたー」
色とりどりのアイスクリームが並ぶショーケースの前で、ガラスにペタッと手を付き、踵を上げて、指を咥える様に唇に当て顔を左右に動かしているリンは、口角をあげるとこれとこれと2つを指差してミナムを見上げている。
「ああ、じゃぁ、すみませんダブルで」
ショーケースの向こう側の店員にリンが選んだアイスを注文すると、俺はと呟いて、双子と食べられる様にカップにしてくれと注文をしている。
コーンに乗せられたアイスを受け取ったミナムは、それをリンに渡すと落とすなよと言って、カップとコ-ンスタンドとドリンクの乗ったトレイを持ち上げて、空いている席を探し、そこにリンを促して、押していたベビーカーをテーブルの横に固定して腰を降ろした。
ある日の午後。
最近、仕事の疲れなのか元気が無いテギョンを心配したミニョが、ふたりだけでデートがしたいとミナムに相談を持ちかけ、リンも双子と遊びたいからとすぐにそれを了承し、ヘイは、仕事が終ったら付き合うからと、休日のミナムに子守を頼んで出かけてしまったので、散歩がてらに街に出たミナムとリンは、暑い日差しの中、甘い物が食べたいと意見の一致を見せてアイスクリームショップにいた。
「それで、何て言ったって!?」
ミナムが、先程のリンの言葉をリフレインする様に聞いた。
「えっとね、チェジョ イオソ チェゴ イオソ チェガン だよ」
「チェジョ チェゴ チェガン ・・・ねぇ」
カップのアイスを掬って口に運び、良く眠っている双子の顔を見たミナムは、テーブルに右肘をつくと、一生懸命アイスを舐めているリンの顔を見て微笑んでいる。
「お前は、それを聞いてどう思ったんだ!?」
ミナムの質問に小さな舌を出してアイスを舐めていたリンは、上目遣いに見上げると、コーンスタンドにそれを置いて、スプーンを持ち上げている。
「わかんないからミナムに聞いてるんでしょー」
少しだけ歪んだ顔が、イラ付いた様に唇を尖らせていて、その顔にフッと笑ったミナムは、被っていた帽子を少し上にずらした。
「お前、そういう顔って、本っ当にヒョンにソックリだな」
咥えていたスプーンの先をリンに向けたミナムがそう言うと、リンの唇が益々尖って、不機嫌な表情になってきた。
「親子だから似てても良いもん!」
「親子だからミニョが、お前の事を大事にしてると思ってるのか!?」
アイスを掬って口に運びながらミナムがリンに聞くと、同じ様にスプーンを口に運んでいるリンは、違うと首を振っている。
「オンマには、アッパは特別だもん!」
「お前な、聞き分けが良いのは良い事だけど、それは違うぞ」
「どうして!?」
「ミニョにとっては、お前も同じだけ大事なの」
「アッパは、トゥックピョリ~」
「特別って、ヒョンもミニョに言ってるだろ!
大体ヒョンがいなかったらお前もいないんだぞ」
「だって、オンマの特別は、僕じゃなきゃ嫌だもん」
「一番だろう」
「一番だけど!アッパには、もっと違う顔するんだもん!」
その顔が好きなんだとリンは、ミナムに言っていて、あの顔を見る為には、やっぱり、アッパが必要でとリンは、ミニョに対する思慕からなのか、いつの頃からかテギョンに嫉妬に似た感情を抱いている。
「お前な、そんなに気になるならミニョに直接言えよ」
「嫌だ!そんなことしたらオンマが悲しい顔するもん!」
「良く判ってるじゃないか」
「判ってるもん!だからミナムに聞いてるんだもん」
「はぁーぁ、ほんとお前って変なとこヒョンより上手で困るぜ!
何であの2人からお前みたいなのが、出来るかねぇ」
溜息混じりに咥えたスプーンを齧りながらリンを見ているミナムは、呆れ顔で言葉を紡いでいる。
「ミナムのせいだって、アッパが言ってたー」
上に乗ったアイスをほぼ平らげてコーンの中身にスプーンを突っ込んで、掬い上げているリンは、中を覗き込んで、スタンドからそれを外し、バリバリと音を立てて齧り始め、リンの言葉と上目遣いな瞳に苦い顔をしたミナムは、目を細め、視線を揺らし、唇を歪ませた。
「はっ!?それこそお門違いだぜ」
「それより!どういう意味なの!」
唇を尖らせているのは、リンも同じで、不満そうに目の前のミナムを見上げて睨みつけている。
「うん、ああ、それね・・・ミニョが、俺達と仕事をしてたのは知ってるだろ」
「うん!お仕事してるオンマ、凄く綺麗だったよ」
リンは、綺麗に齧り終えたコーンの粉を手を叩いて払いのけるとミナムが差し出したペーパーで手と口元を拭ってご馳走様と言った。
「だけど、あいつって、結構ドジなんだよなー」
ミナムは、隣のベビーカーを覗き込んで双子がまだ眠っている事を確認すると緩く口角をあげて微笑んでいる。
「物を知らないから思わぬところで天然振りを発揮するんだな」
リンの前に左手でジュースを差し出して、掬い上げたアイスを口にするとスプーンを持った手をリンに向けて空中で動かしている。
「天然って!?」
細長いカップに刺さったストローを口に咥えたリンが聞いた。
「ボケっとしてるって事だよ」
「オンマは、ぼけっとしてないよー」
ミナムの言葉を不満そうに否定するリンは、咥えたストローを離してメロンだぁーと笑顔を零している。
「まぁ聞けよ!ヒョンに言わせると事故多発地帯なんだそうだ」
「事故!?」
「ああ、迷惑をかけられて困るそうだけど、ヒョンだから余計にそう思うんだろうなぁ」
「ミナムは、思わないの」
「俺!? 俺は・・・あいつ、割りと頑固だけど、筋は通ってるしな、
俺のは、妹としての心配で、ヒョンのとはちょっと違うかな・・・ヒョンとミニョの間だけで、お互いを思った空回りがあるんだろうな!だから、そんな事を言うんじゃないか!?」
リンには、まだ難しいなとミナムは笑っていて、テギョンとミニョの事を思い出してなのか、自嘲すると唇に触れている。
「お酒呑んでたんだよ」
「酒!?」
「うん!アッパがこの前、それを言ってた時にオンマお酒飲んでた」
「それで、うーんとね、オンマが、アッパに大好きですって言って、
アッパがオンマにキスしてた!それで、そう言ってたの」
カップをテーブルにトンと置いて、両手で握ったまま、リンはミナムを見つめた。
「つまり、ヒョンにとっては、思わぬ事故を起こす事が、最低、
だけど、ミニョが、ヒョンを好き過ぎて起こしてしまう事だから最高、それを、トータルするとミニョは、最強って事だろ」
「ふーん」
リンの口から理解は、しきれていないという雰囲気の返事が返り、それに、唇の端をあげたミナムは、顔を逸らしてクスッと笑っている。
「まだわかる必要のない事だぞ!お前には、まだ早すぎる」
「そうなの!?」
それでも、リンの話に付き合っているミナムは、ニヤニヤ笑いながら、テーブルに肘をつくと、残りのアイスを平らげて、カップの中にスプーンを放った。
「ああ、酒を飲んでたんなら、きっとミニョがまた何か遣ったんだろ!ヒョンの服に零したとか、何か言ったとか・・・な」
ミナムは、思い出し笑いをしながら、仕事中にも沢山あったぞとリンに教えているが、首を傾げているリンは、なにと聞いて、またストローを咥えている。
「だからさ、例えば、ヒョンが不機嫌になるような事をミニョが、仕出かすけど、それって、ヒョンの為だって、後から気付く訳だよ!ミニョの女心ってやつなの!お前にはオンマでもな、ヒョンの前じゃ女だからな!だから、お前が感じるのは、女としてのミニョなんだろ!けどさ、それって、やっぱりお前達が親子である以上乗り越えられないものだぞ!だったら、ミニョみたいなのを探すしか無いけど、お前はまだ、恋する年齢じゃないからな」
「良くわかんないー」
「解らなくて良いって!ミニョは、お前とヒョンを比べてる訳じゃ無い!それだけ覚えとけば良いんだよっ」
あんな顔をするのはなとミナムが続けると、そうだと何かを思い出した様にテーブルに両肘をつき、絡めた指を鼻に当てにジッとリンを見ている。
「なに!?」
不思議な顔をしてミナムを見ているリンは、ジッーと見つめられている事に更にきょとんとした。
「ヒョンもさぁ、違う顔するだろ!お前もそういう顔する時、あるよな」
「どういうこと!?」
「ヒョンが、すっごくだらしなーく笑う顔って見たことあるだろ」
「アッパの可愛い顔のこと!」
「可愛いねぇ・・・」
テーブルから肘を退けたミナムは、椅子に凭れかかって呆れた様な顔をしている。
「可愛いですってオンマが言ってるもん!」
「まぁ、可愛いかどうかは置いといてだな」
ミナムもテーブルに置かれた自身の分の紙カップを掴むとストローを摘んで一口口を潤した。
「お前もヒョンと同じだって事だろ!ミニョが一番!ミニョが特別!」
「だからーオンマの特別になりたいの!!」
「特別だって言ってるだろ!家の双子にあんな顔するのかよミニョは」
「・・・しない」
「そうだろ」
「お前達だからそんな顔するんだよ!他の誰にもしない!判るか!?」
「ミニョにとっては、お前もヒョンも同じなの!言葉が違うのは、お前がまだ子供でヒョンも実は子供っぽいって事をミニョが良く判っているから!」
「ふーん」
テギョンが、リンと同等であるという言葉に納得したのかしないのか、ミナムに良い様に言い包められてる様に感じているらしいリンの不満そうな声だったが、判ったと納得の返事をミナムに返している。
「判ったのか!?」
「わかんないけど!わかった!」
リンは、にっこり笑ってメロンジュースを啜っていて、目を細めたミナムは、怪訝な顔をしてリンを見ている。
「何だよそれ!」
「うん!そっちに聞いても駄目だって事が判った!」
「はっ、だったら最初からそんな相談するなっ」
イラついてむっとし、そう言ったミナムだったが、首を傾げるとクッチョゲ(そっち)とリンに聞き返し、何だとテーブルに肘をついて前に身を乗り出して小声で聞いた。
「うんとね・・・ミナムの後ろの女の人がね・・・気付いちゃったみたい」
にっこり笑っているリンは、大した事でも無い様に嬉しそうに話すが、声だけはしっかりトーンダウンしている。
「気付いちゃったって、俺に!?」
「うん!けどね・・・オンマだと思ってるみたいだよ」
ミナムは、リンと会話をする振りをしながら、後ろに聞き耳を立て始めた様だ。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「ね、絶対そうだって!」
「そうかなぁ」
「だって、あの、こっち向いてる子!オッパにそっくりだよ」
「確かに、言われて見れば、こっち側にいる人ミナムssiに似てる気も・・・」
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
「バレテルな」
今日のミナムの服装は、女性物のワイドパンツにだぼっとしたTシャツを腹の少し上にあげ、括って着ていたが、座っている為に肌の露出も見えておらず、慌てて縛り目を解いてTシャツを下ろしている。
「ばれてるよ」
「てか、お前やっぱりヒョンに似てるって事じゃん」
「ミナムもオンマみたいって事だよね」
「煩いな、俺達は双子なの!って、今はそれどころじゃない!ファンは大事にしないとな!」
ミナムが、服装を整えて髪型も整え始めた事に呆れた様な顔をしたリンは、入り口付近を見つめて、またストローを口に含んでいる。
「ファンを大事にってのはヒョンがいつも言ってるだろ」
顔を上げたミナムと目が合い、ニンマリ笑ったリンが、入り口を指差すと、黒のミニスカートにキャミソール、その上に薄い羽織物を身に纏い、大きなサングラスを掛けてツカツカと自分達に歩み寄ってくる女を目にして、良い女だなと見惚れて呟いた。
女は、ミナムの後ろを通り抜けると隣に置いてあったベビーカーを覗き込み、良く眠っている双子を確認してからリンに手を伸ばしている。
「楽しかった!?」
ベビーカーのストッパーを外している間にリンが立ち上がり、小さなカバンを肩から斜めに掛けるのを手伝ってやりながらそう聞いた。
「うん!楽しかった」
「そう!じゃぁ、今日は、家に泊まりだからね」
「うん!」
「じゃぁ、帰りましょ!」
ユ・ヘイが、リンの手を引いて入り口に向かって行くと先程の女性達が、ミナムの後ろで甲高い声を上げ、それに何の反応も示さないユ・ヘイと頭に手を乗せて片目を閉じたミナムとヘイに手を引かれながら、後ろを振り返ってミナムにあかんべーとしているリンのある日の出来事だった。