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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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ふぉてぃーん・らぷそでいー!?

14の狂詩曲   もうすぐバレンタイン女性が男性に愛を伝える日
って、世界的には、あんまり意味の無い2月14日ですね(^-^)
男性から女性へが一般的だが、日本や韓国は、女性側から告白できるって意味があったりして
某チョコレート会社の戦略に乗って、いつの間にやら定番行事(^Ⅲ^)
今年も上司にーとか考えるけど人数増えて無理(≧▽≦)お徳用チョコでも配るだろうヽ(;´ω`)
さて、お話をどうぞ(-^□^-)


★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


「アッパ!?」
リンが、音響装置の上に飾られたカレンダーを見つめている。
「なんだ!?」
譜面を片手に顔を上げる事無く返事だけをしたテギョンは、ペンを持った手で唇に触れるとこっちだなと呟いてその先を走らせた。
「ねぇ、アッパーこの丸なーにー!?」
指を指して、丸の付いた日付をテギョンに見せたリンは、唇を突き出し考え込むように不思議な顔をしながら首も傾げている。
「丸!?」
振り返ったテギョンが、リンの掲げている紙を見つめてフッと笑った。
「何かあるのー!?」
「ああ!」
「なに!?」
リンの問いに楽しそうに笑っただけのテギョンは、またピアノに向かってしまいその答えは、出てこなかった。
答えを貰えないリンが、むすっと唇を尖らせて数度動かすとテギョンの背中を睨みつけてトタトタ近寄っていく。
「アッパ!!答えになってないよ!」
「2月だろ」
「何が!?」
きょとんと首を傾げるリンにテギョンは、答えになっていない返事を返す。
「2月なんだよ」
口元だけを緩ませてそれ以上言わないテギョンにリンの唇は益々尖っていき、椅子に両手を乗せるとテギョンの体に近づくようにその顔をグッと近づけた。
「だから、何!!」
「何で聞きたいんだ!?」
テギョンは、リンを見ようともせず質問を返す。
「何で!?」
まんまとその手に乗ってしまったリンは、瞳を上に向けると腕を組んで考え始め、顔を反対側に少し逸らしたテギョンは、口元が緩んでいる。
テギョンの座る椅子に背中をくっ付けたリンが、何でと呟いた。
「そうだ、何で聞くんだ!?俺の大事な日には、全部丸がついてるぞ」
視線を下げたテギョンは、考え込むリンをチラッと見て、口元を押さえている。
「何で・・・って気になるから・・・」
また、呟いたリンが、くるっとテギョンを振り返る。
「気になるから教えて!」
「丸は一つじゃないだろう!」
「一つじゃないけど、一つだけ大きいもん!!」
カレンダーを指差したリンが、テギョンを上目遣いで睨む様に見ていて、リンの気を逸らしたつもりが、無意識に核心をつかれた事にテギョンは、目を見張るとまた顔を逸らして舌打ちしている。
「アッパ!今、チッってしたでしょ!!やっぱり何かある!何があるのー!!」
椅子を揺らすようにテギョンに詰め寄っていく。
「何もないさ・・・」
溜息をつきながら答えたテギョンにまだ不満そうなリンは、椅子によじ登りそうな勢いでテギョンに近づいていく。
「嘘!今、大事な日って言った!!」
「大事な日だけどな・・・こればっかりは、ミニョ次第なんだよな」
テギョンが、諦めそうもないリンに呆れながらも笑顔を零し、その手を取ると膝に抱きかかえた。
「オンマ!?」
「ああ、ミニョが、覚えていればだ」
意味深な発言で、ミニョの事を考え始め、いつまでも答えをくれないテギョンに不満そうな顔をしたリンは、その顔にゆっくり手を伸ばし、いきなりその片頬を引っ張った。
「った、何をする!!」
惚けていたテギョンが、リンを見下ろして睨みつけている。
「アッパって、何でオンマの事考えてると、そんなにぼーっとしてるの!?」
「どういう意味だ!?」
「オンマの事考えてるのバレバレだって、皆が言ってたー」
「皆!?」
嫌そうな顔をしたテギョンは、あいつらかと上目遣いで呟いた。
「ふん!俺がミニョの事考えていて何が悪い!オンマである前に、アネ(妻)だ!」
「ナウィヨジャダ(俺の女だ)!?」
テギョンの語尾に重ねて口にされたリンの言葉に視線を下げ、ゆっくり顔も下げて下を見たテギョンは、無表情で、首を傾けていき、ニイィと口角をあげたリンは、えへっと笑っている。
「お前、どこで、そんなの覚えてきた!」
怒った様にリンを見つめるテギョンは、目を見開いている。
「アッパが言ったんだもん!」
テギョンをしっかり見つめてリンは答えた。
「アッパが、俺のだって言ったんだもん」
いつと聞こうとしたのか、口を形作ったテギョンだが、声を出すことは無く、嬉しそうなリンを見て、唇に触れると、考え込むように僅かに開いたそこをなぞっている。
「ねぇ、それよりアッパ!何があるの!」
テギョンの腕を掴んでいるリンは、揺り動かす様にまた聞いた。
動揺を隠す為か、ああと返事をしたテギョンは、記念日だと小さく答えている。
「記念日!?」
「ああ、バレンタインだろ」
「あっ、バスケットー」
リンが、思い出した様に両手を上げた。
「オンマと買い物に行ったよー!僕のだよって言ったもん」
「一つだけか!?」
「アッパのは、知らなーい」
リンは、謎が解けた事に笑ってテギョンの膝から降りた。
「わーい、チョコレート一杯もらおー」
そう言って、スタジオから、走って出て行ってしまい、リンが恍けているのかどうかを思案するように怪訝な顔をしたテギョンは、不満そうに唇を歪めた。
「ふん、別に、甘い物苦手だから良いんだけどな・・・」
面白くなさそうに呟いている。
「ふん!去年は、ケーキだったな・・・」
去年のバレンタインは、ミニョが、大きなバスケットにホールケーキを用意していた。
甘いものが、苦手なテギョンの為に、甘さは無かったが、苦さはたっぷり入ったケーキで、見た目は勿論申し分無かったが、素材が問題だった。
「今年も、同じものだったりしないよな・・・」
そう呟いたテギョンだが、それでも、口元をニッと上げて、
その日を楽しみにしている事が窺える顔を覗かせピアノの蓋を閉めると、リンの後を追うようにミニョの元へ向かったとある日だった。