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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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Art of music(アート・オブ・ミュージック)!?

音楽という芸術

ヨロブンあんにょん(^^)
これは、『Late night presentation(ナイト・プレゼンテーション)!?』の少し前のお話♬
本来、そこでUPする為に書いてたお話です(^-^)どうぞ(^-^)


 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


「ヘー僕、何処から来たの!?」
大人が数人立てば一杯になってしまうような小さなステージの上で、生演奏をしてくれるギタリストとマイクを持った司会者がいるだけの小さな音楽イベントだった。
近所のおじいさんおばあさんを集めて、流行歌を聞かせたり、懐かしい曲目を聞かせたり、時折立ち見をしてくれる若い人たちの為に今時の曲も織り混ぜて、飛び入り参加もOKですという司会者の言葉に何故か、リンが手を挙げた。
「えっとね・・・あっち・・・」
あっちと言って歩いてきた道を指差すが、司会者は笑って受け止めている。
「あっちかぁ・・・オンマとアッパは!?」
「うん!? いるよー!」
リンの笑顔に釣られ周りも笑顔になっていって、溜息交じりのかわいいと言う声も聞こえる。
「そう、じゃぁ・・・何を唄ってくれるのかな!?」
「えっとねー『約束ー』」
「ほーA.N.Jellの!?」
「うん!!」
「難しいけど大丈夫かな!?」
マイクを差し出しながら司会者が、心配そうに聞いたが、へへと笑ったリンは受け取ったマイクの音を確かめる様な仕種をして、小さなステージの真ん中にトコトコと進み出た。
前に置かれたベンチの数えるほどしかいない人の前で小さな頭をチョコンと下げてにっこり笑う。
頑張れーという声が聞こえ、可愛いワーとか、あんな小さいのに大丈夫か等と調子の良い声と当惑したような声が漏れ聞こえてきた。
司会者がギタリストに手を上げると『約束』を弾き始めた。
しかし、子供だからと加減をしたのか、スローテンポで始まったそれにリンは不満そうに唇を尖らせ後ろを振り返ってギタリストを睨んだ。
小さなリンに睨まれるギタリストは、すぐに理由を察知し、頷いて笑うと少しテンポを上げた。
その音に満足そうな笑顔を零したリンは、もう一度前に向き直った。
「アイ・ウィループローミス・・・・」
唄い始めると、その透き通るような高い声に驚愕した様な顔が幾つもリンに向けられている。
ギタリストもしっかり演奏を続けているが、目をかなり大きく開けて驚いていて、司会者も同じような顔をしているが、ハッとした表情を浮かべると、携帯を取り出し何処かへ電話を掛け始め、ギタリストに向かって何やら腕を廻して合図を送っている。
ラップ部分を間奏に変えたギターが、アレンジを加えてそれを引き伸ばしていた。
チラッと後ろを見たリンは、アレーっと首を傾げ、歌うタイミングを計るようにリズムを刻み始めると、暫く見つめていたギタリストと目が合って、ニッと笑った。
その表情につられたギタリストが、リンのタイミングに指先もつられていく。
「・・・・・・アィラビューフォーエバー!!!」
最後まで歌いきったリンは、顎を上に向け唇を一文字に結んで満面の笑みを浮かべていた。
空を見上げて瞳を動かし、また頭を下げた。
「ありがとーございましたー!!」
トコトコと司会者に近寄ると、マイクを返している。
しかし、その時、あれほど人のいなかった会場の周りの立ち見客が、十重二十重の黒山になっていて、リンがステージを去ろうとするのと同時に歓声が沸いた。
「すげー!!」
「もう一回!!」
「可愛いかったぞー」
拍手と歓声の嵐が巻き起こっている。
それを見たリンは、まずーいと小さく呟き、キョロキョロ辺りを見回して、早くステージを降りようとしたが、司会者が、凄かったねーと言ってリンの前に立ちはだかってしまった。
「僕、オンマとアッパどっちがいるのかなー」
いつもの如くミニョに似ていると言われる笑顔を作って見せるが、今は通用しないようで、人待ち顔の司会者は、当然避けるつもりも無い態度でリンとの会話を引き伸ばしている。
「オンマかアッパが、ここにいるんだよね!?」
しゃがみこんだ司会者は、リンの肩に手を乗せ、マイクを向けて聞いた。
小さく舌を出すリンは、観客のいない方に顔を向け、どう逃げようかと思案顔で唇を尖らせている。
「何処にいるのかな!?」
司会者が、リンの腕を掴みながら会場を見回した。
「しらなーい」
「一人じゃないでしょ!?」
「一人じゃないよ」
当たり前じゃないと聞こえない様に呟いて僅かに顎をあげたリンは、目も口も顔の真ん中に寄せ顔を顰め始めている。
「何処かな!?」
それでも食い下がる司会者に、不満そうな顔をしたが、すぐに笑顔で訊ね返した。
「どうして聞きたいの!?」
「えっ、えっと、それはね・・・」
リンの満面の笑顔にギョッとした司会者は、口篭ってしまった。
「その子ですか!?」
その時、ステージの下から声が発せられて、後ろを振り返った司会者とその影から体を傾けたリンが、声を掛けた人物を見た。
「あっ、社長・・・」
「あっれー・・・」
指を唇に当てたリンがニンマリした。
「どうしてここに居るのかな!?」
腕を組んでリンを見つめた社長と呼ばれた男性は、口調とは裏腹に笑顔を崩さずリンを見ている。
「オンマもいるよー」
そちらに近づいたリンは、抱き上げて貰う為の腕を伸ばした。
「そっか・・・君なら仕方ないな」
リンを抱き上げた男性は、ダメだよっ窘めてリンの頭に手を置いた。
「知り合いですか!?」
親しそうにリンを抱き上げ、笑顔で叱っている男性に不思議な顔をした司会者が声を掛ける。
「ええ、この子はダメです・・・バックが怖すぎる」
そうだよなとリンと顔を見合わせて笑った。
「連絡をありがとう!続けてください」
会場に集まったギャラリーにすみませんと頭を下げ、リンを連れて、平屋の建物に入って行った。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「ユンギヒョン!どうしているの!?」
「リンこそ、どうしてあんな所で歌ってたの!?」
「うん!オンマがね、迷子になったの・・・歌えば目立つかなと思ったんだけど」
「目立ちすぎだよね」
ユンギが、リンの瞳を覗き込んで言った。
「そうみたい・・・」
エヘっと笑ったリンは、周りを見回すと降ろしてと言った。
「ミニョssiの携帯番号判る!?」
リンを床に降ろしたユンギは、携帯を取り出し、操作をしながらリンに聞いている。
「判るよー」
「テギョンには、内緒にしないとね」
「うん!ばれたらオンマが怒られちゃう!」
「怒られるのは、リンだと思うけど」
クスクス笑ったユンギは、ミニョに電話を掛け始めた。
暫くして、息を切らせたミニョが慌てて走ってくるとリンの手を引いたユンギが、笑顔で迎えた。
「すっ、すみません・・・」
「いえ、歌の上手な子供がいるって連絡を受けたので、行ってみたらリンssiだったので、ちょっと驚きましたけど」
リンを抱きかかえたミニョは、ユンギに向き直ってもう一度頭を下げると、どうしてここにと聞いた。
「あの、イベントを主催してるんですよ!ボランティアの一環なんですが」
ユンギは、外を指差して、小さなステージとギャラリーを見ている。
「たまに上手な子供がいたりするので、スカウトとは違いますけどその才能を伸ばしてあげられるお手伝いが出来れば良いなと思ってます」
「素敵ですね」
「ありがとう!まぁ、会社の為ですけどね」
ユンギは、照れたように笑っていて、それにつられるようにミニョも笑っている。
「スペードの方は、為さらないのですか!?」
ミニョが、笑顔でユンギに聞いた。
「イベントですか!?」
「ええ、ミナssi、いらしてるんでしょ!?」
アメリカからミナが来ている事をテギョンから聞いていたミニョは、スペードの新曲が発表されましたねと言った。
「ええ、休みを利用して来てますけど・・・ヒジュンとデートをするのが目的みたいで」
ははと笑ったユンギは、秘書がいない事を嘆いている様だ。
「ミニョssiは、買い物ですか!?」
「ええ、買い物をしていたんですけど・・・」
「迷子って言ってましたけど」
ユンギがリンを見つめて聞いた。
「えっ・・・わたしですか!?」
ユンギの言葉にミニョは腕の中のリンに膨れて見せ、リンもベーッと舌を出している。
「ええ、オンマが迷子になったって」
「ちっ、違います!オッパが・・・」
慌てて手を前に出すと違うと振って見せた。
「テギョンもいるのですか!?」
「あっ、えっと、はい・・・」
ミニョが恥ずかしそうに俯いてしまうとユンギは、ああと小さく笑った。
「もしかして、迷子はテギョン!?」
「・・・そうです」
恥ずかしそうに困った顔でミニョが、ははっと乾いた笑いを零している。
「あいつ、方向音痴でしたね」
「そうなんですよね・・・携帯掛けたんですけど、出てくれなくて」
ユンギもテギョンが方向音痴である事を知っていた事に安堵したのか、頷いたミニョは、どこに行ったのですかねとキョロキョロしている。
「今頃、勝手に怒ってそうですね」
「そうなのです」
ミニョは、リンを抱え直してユンギを見た。
「でも、あいつなら勘だけは良いので、何とか辿りつきそうですけどね」
そう言ったユンギがミニョの頭の上を通り過ぎるような視線を向けて自動扉を指差すと、ガーットそれが開いて、テギョンが屋内に入ってきた。
「オッパ!」
「アッパー!!」
「どこに居たんだ!?」
不機嫌なテギョンの低い声が広いエントランスで響いた。
「オッパこそ・・・どこに・・・」
テギョンが、肩を怒らしてミニョ達にツカツカ近づいてくる。
「俺は、お前達を捜して・・・って、なんでお前が居るんだ!?」
テギョンに手を上げてアピールをしていたユンギは、指を指され、ぎょっとされた事に酷いなと軽く睨んだ。
「ふたりを見つけたの僕なんだけど!」
見つけたという言葉にテギョンの虚栄心が満足させられたのか、ほら見ろとミニョを見た。
「やっぱり、迷子だったんだな!」
「ちっ・・・」
リンが、口を開いたが、ミニョが慌ててくるっと背中を向け口を押さえて、しーっと言った。
「迷子になるくらいなら、勝手に歩き回るなよ!」
唇に人差し指を当てて、リンと目を併せたミニョは、そうですねと言いながらくるっと振り返った。
「オッパと会えたので、よかったです!さぁ、買い物して帰りましょ!」
「そうだな!じゃぁ、ユンギまたな!」
リンをテギョンに渡して、その腕を取ったミニョは、ユンギを振り返って、僅かにクスッと笑うとあんにょんと三人仲良く消えて行った。
残されたユンギは、ポケットに手を入れて、クスッと笑い、今日も可愛かったなと呟き、良い拾い物をしたなぁと天井を見上げ、クスクス笑いながら仕事に戻って行ったとある日の出来事だった。