Translate

Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可

loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
 にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

Looking(ルッキング)!?・・・Extra edition


さて、これは、水着を買ったテギョンとミニョのsidestoryです(=⌒▽⌒=)
「ルッキング」は、これが出発点の蔵出し( *´艸`)
2.3回分の記事書けるくらい長いので覚悟してお読みください(-^□^-)
楽しんで頂けます様に・・・ご訪問ありがとうございますm(__)m

 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★


まだ、リンが、ふたりの元にやってくる少し前、ほんの僅かな偶然と少しの必然を作り出したテギョンの意向で、ふたりきりの旅をする機会があった。
何処へ行きたいと訊ねたテギョンに沖縄と答えたミニョだったが、しかしそれは、ふたりの哀しい別れの思い出でもあり、ミニョを手にしてもまだ癒えないテギョンの傷に動揺を与えた。
そこを新しい思い出に塗り替えるのも良いかと考えたテギョンだったが、仕事も忙しく、すれ違っていたふたりの間を埋める為に作った時間に他の要素を持ち込みたくなかった。
「他にしないか!?」
そう言ったテギョンに良いですよとミニョが応えた。
「満点の星が見えて海がある所に連れて行ってください!」
”海”と”星”は、どこかでキーワードになっていて、それは、外せないんだと笑ったテギョンは、ミニョの意見を尊重した。
「そうだな、じゃぁ、東南アジアの方にでも行くか」
そう言ってふたり納得して計画を立て、チケットの手配をして、完全にふたりだけのプライベートな旅行に出かけた。
到着した初日は、時間が遅かったこともあって早々に眠ってしまい、翌日は、朝から観光に勤(いそ)しんでいた。
国内にいる時とは違って、手を繋いでいても寄り添っていても誰も何も気にしなくて良い事が、ふたりのすれ違っていた心を再び近づけ、リフレッシュするにはとても良い時間だった。

★★★★★☆☆☆★★★★★

「まだ、泳いだことはないです」
テギョンと手を繋いで歩いていたミニョが、通り過ぎる水着のカップルを見つめながら言った。
「沖縄でも泳がなかったのか!?」
”沖縄”と発するだけでもテギョンの胸は傷み、顔も歪んでいたが、それをどこかへ追いやる様に笑ってミニョに聞いていた。
「ええ、それに泳ぐにはちょっと寒い季節でしたよ!」
クスクス笑っている。
「あそこもいつでも南国なきがするけどな」
ミニョの手を握り返して歩くテギョンは、感想を漏らした。
「ええ、地元の方は泳いだりしているそうですけど」
南国特有の暖かく強めの風が、ミニョの長く伸びた髪を撫で上げ、柔らかいそれを乱していた。
「泳ぎたいか!?」
顔に張り付くように乱れたミニョの髪を掻き揚げながらテギョンが聞いた。
小さくありがとうございますとはにかんだ微笑が返される。
「判りません!泳いだ事が無いので・・・」
「ふっ!プールで撮影しただろ!?」
「あれは、室内でしたし・・・」
「あの時は、水着が見れなくて残念だったよな!」
テギョンが、空を見上げて笑う横でミニョの頬が膨れた。
「意地悪ですね!」
コ・ミナムが、女と知った上で意地の悪い言葉を浴びせ、撮影を楽しむつもりだったテギョンは、服を着たままの撮影にとても喜ぶミニョの傍らでがっかりさせられていた。
「そういえば、あの後、オッパ溺れたんでしたね!」
唇の下に人差し指を当てながら泳げないのかと訊ねたミニョにテギョンの眦がゆっくり細められた。
「誰に向かって言っている」
「えっ!?ええーと・・・」
「ふざけるなっ!!お前に助けられたんじゃない!!俺がお前を助けたんだ!!」
唇を尖らせるテギョンは、子供のように剥(むく)れ面白くなさそうな顔をした。
しかし、すぐに口角を緩め笑顔になった。
「泳ぐか!」
「えっ!?」
聞き返したミニョの手をグイッと引いたテギョンは、反対側に見える建物を指差している。
「丁度、水着を売ってるな!!」
ミニョを引っ張って道路の反対側に渡った。
ウインドウに飾られたマネキンが、水着を着て立っているショップに入った。
「好きなのを選べ!!」
入るなりそう言ったテギョンは、ミニョの手を離して物色を始め、ミニョの事などお構い無しに次々とラックを漁っていく。
放り出されてひとりそこに佇むミニョは、僅かに戸惑っていた。
泳いだ事など無いのだから、当然、水着など選んだ事も無い。
洋服選びとまた違うそれは、下着を選ぶ感覚にも似ていて、ミニョは、どうしようと店の入り口で迷っていた。
左右を見渡すと、どれもデザインも形も派手に見えてしまい、且つ、大人な女性に似合いそうな大胆なデザインが多い。
「選べません~」
情けなく小さな声をだしたミニョは、チラリとテギョンを見るとしっかり自分の水着を選び幾つか手にしている。
「オッパも泳ぐのかな!?」
首を傾げたミニョは、潔癖症だよねと小さく呟いた。
潔癖症の人間の何が良くて何がダメなのかは全く判らないけれど、水着を選んでいるのだから、泳ぐのだろうと考えたミニョは、拳を握って、探そうと店の奥に入って行った。
テギョンは、自分の水着を選び終えると女性物の水着を手にすることはなかったが、上からざっと見下ろしながら店の中を歩いていた。
時折、マネキンが着ている水着を見ては、上から下まで見回して、違うと首を振っている。
「ミニョのイメージじゃない!!」
そう言って、店の隅々まで歩き回っていた。

「ぅうーん!?どういうのを選んだら良いんだろう!?」
ハンガーに掛けられた水着を一つ一つ取り出して確かめるミニョは、頭の中で着ている自分を想像しては、違うかなと言いながら元に戻していた。
ラックの端から端まで見て、隣に移っていく。
「うーん!?下着みたいに選べばいいのかなぁ」
モデルやタレントとしての仕事を始めてからも、まだ、水着は来た事の無いミニョは、下着については、ワン・コーディーに煩いくらいにレクチャーされていた。
洋服を着る時に線が出るとか出ないとか、衣装によっては、故意にそれを見せるためとか、そういった事を言われて、持っていたインナーを全て一新させられていた。
元々洋服とか、所謂ファッションは嫌いでは無かったが、そこまで考えて身につけるものを選んだ事も当然無かったので、今は仕事では無いとはいえ、見栄えも気になる。
「うーん!?」
うんうん呻りながら、一つのワンピースを手に取った。
淡いアイボリーと薄いピンクのそのワンピース型の水着は、胸の辺りに星の刺繍が施されとても可愛い物だった。
「星もある!!これがいいな!!」
「そんなのはダメだっ!!」
ミニョが手にしたそれを覗き込むようにいつの間にか隣にいたテギョンが、首を振っている。
「もう少し大人っぽいのにしろ!!」
そう言ってミニョの隣で女性物の水着を物色し始めた。
「可愛いじゃないですか!?」
ミニョが不満そうに頬を膨らましている。
「ふん、可愛いだけじゃつまらん!!」
テギョンは、何を考えているのかビキニを物色している。
「おっ!これが良いな!!」
そう言ってピンクのホルターネックの水着を取り出してミニョの身体にあてがった。
「これにしろっ!!」
にっこり微笑んでミニョに押し付けた。
「・・・派手じゃないですか!?」
「大丈夫だ!絶対お前に似合う!!」
自身満々のテギョンは、レジに向かってしまった。
「ありがとうございます」
店員に挨拶され紙袋を渡され、ふたりで店を出た。
「何処で泳ぐのですか!?」
テギョンに手を引かれながら、歩道を歩くミニョは、砂浜を横目にどう見てもホテルに引き返しているテギョンに聞いた。
「ホテルのプライベートビーチだ!」
テギョンが言った。
「宿泊客しかいないから、あそこなら安心だしな!」
何が安心なんだろうと首を傾げるミニョは、手を引かれるままにテギョンの後を小走りについてホテルに戻った。
「一度、部屋に戻るぞ!!」
ロビーのまばらな人並みを抜けフロントに真っ直ぐ向かったテギョンが、流暢な英語で、キーを受け取った。
部屋への途上、ミニョは、感心顔でテギョンを見上げていた。
「オッパとなら何処へでも行けますね!!」
黙ってミニョを見るテギョンは、僅かに首を傾けている。
「だって、綺麗な英語も話せるし、日本語だって、出来るじゃないですか!!」
「ふっ!お前だって英語は出来るだろ!!」
アフリカにいたんだからとテギョンは言った。
「うーん、簡単な事はわかりますけど、通訳さんも一緒でしたし・・・」
テギョンの瞳が不思議そうにミニョから逸れた。
「お前そんなんで、一人でローマに行こうとしてたのか!?」
「えっ!えーと・・・ハイっ!!」
ミニョが、ミナムとして契約した後の出来事を思いながらテギョンが聞いた。
「そんな状態で!? あんなシスターの格好で!?」
「えっ!?あれは、正装です!!」
ミニョが見習い服について反論した。
「あの格好だと目立ちますので、シスターには見つけて頂き易いと思います!!」
溜息を吐くテギョンは、額に手を当てている。
「お前、襲ってくださいって言ってる様にしか聞こえないぞ」
呆れ口調で怒鳴りだした。
「国内じゃアレで良いかも知れないが、外国に行く気構えってやつは無いのか!」
テギョンが、憂いを含んでミニョに聞いている。
「え、えーと・・・」
考え込むミニョが顎に手を添えるともう良いと言ったテギョンが、カードキーを差し込みドアを開けてミニョを中に入れた。
「結構歩いたからな、汗だくだ!」
テギョンはそう言いながら着ていたシャツに手を掛けた。
「シャワー浴びてくる!」
「えっ!! あっ! はい・・・」
シャツを脱ぐ気配に驚いたミニョは、背中を向けたままベッドルームに足を向けた。
テギョンが、宿泊先に選んだのは、当然の如く星がつく様なホテルで、ミニョとの旅行にスイートルームを用意していた。
旅行の日程はふたりで作ったが、ホテルだけは潔癖症のテギョンがどうしても譲れない項目だった。
バタンとバスルームの閉まるミ音を背中越しに聞きながら、ミニョは、肩の力を抜いて溜息をついた。
「はぁあー!!ビックリした!」
胸を撫で下ろすように手を当て、当てた手に伝わる脈動を見下ろした。
「オッパの行動って心臓に悪い気がする・・・」
そう言いながら目を閉じ、深く深呼吸をした。
「はふぁー・・・」
ベッドに倒れるように寝転がった。
「オッパこの後どうするのかな!?」
ホテルのプライベートビーチに行くと言ったテギョンが、何を思ったかバスルームに消えてしまった。
「泳ぐなら関係ないんじゃないのかな!?」
ごそごそ買ってもらった水着を袋から取り出すとテギョンが身につけるために買った水着も出てきた。
「コレ着るから!?」
テギョンの水着を持ち上げたミニョは、両手でそれを引っ張った。
「どういうタイプなのでしょう!?」
競泳用の水着に近い、ボクサータイプの水着。
ジーッとそれを見ていたミニョだが、くるっと瞳を回すと赤くなってボスンッとベッドにそれを叩きつけた。
「わっ、わたしったら・・・何を・・・」
熱くなる頬を押さえ、ハーと溜息をついて、起き上るとベッドの足元に向かって這いだした。
しかし、その身体が途中でピタッと止まる。
「何してるんだ!?」
ミニョの頭上から、テギョンの涼しい声が降ってくるとミニョの姿に首を傾げるテギョンは、もう一度おいっと言って、腕を伸ばしかけたが、ミニョが素早くザザザッと後ずさった。
「あっ、えっと、オッパ・・・早いですね」
バスローブ姿のテギョンに焦った様に声を掛けるミニョは、一生懸命手を動かして背中に何かを隠すような仕種をしている。
テギョンの瞳が左右に動く。
ミニョのおかしな行動に濡れた髪を掻き揚げると、唇に指をあてて、左手で肘を支えた。
「何してるんだ!?」
もう一度聞いている。
「あっ、え、えええええと、あっ!オッパ、何でシャワー浴びたのですか!?」
ミニョが、唐突に質問を浴びせた。
「聞いてるのは、俺だが」
「あああっと、そうですね・・・」
少しだけシュンとして、手を動かすのを辞めたミニョが、俯いている。
テギョンは、ギシッと音をさせてベッドに手を突いた。
「で、何をしてたんだ!?」
ミニョまでの距離は少し遠いけど手をついて顔をジッと見ている。
「え、ああ、その、オッパ泳ぎに行くんじゃないのかなぁ・・・って考えてました!!」
「行くんだろ!?」
「だから、シャワーは・・・」
「ふん、汗をかいたからな、ベタベタしてるのに着替えたくは無い!!」
潔癖症の人間の何が良くて、何がダメなのかが良くわからないミニョの首が曲がっていくが、不機嫌に尖る唇を見て慌てた。
「あっ、そっ、そうですね! じゃぁ、わたしも、浴びてきますっ!!」
素早く、ベッドから飛び降りたミニョがバスルームに走って消えた。
「チッ、逃げられたか」
ミニョが、いなくなったベッドの上には、テギョンの水着が放置されている。
ツカツカとベッドをぐるっと廻ったテギョンは、サイドに立って枕元に放置されたそれを見下ろした。
「やっぱりこれを隠してたのか!?」
テギョンは、自身の水着を持ち上げて、ベッドに置き直すと腰を降ろして枕の上に置いてある袋からミニョの為に買った水着を取り出し、眼前に翳した。
「あいつにはちょっと派手だったかな!?」
簡易ハンガーに掛けられたままのそれを表にしたり裏にしたりと眺めている。
「こういうのはまだ着せてないからな」
撮影用の衣装は、ワン・コーデイーが選んだ物をテギョンがしっかりチェックしていた。
「だからってこういう仕事はさせないけどな!」
独り言を言いながらミニョが、身につけている姿を想像してニマニマしている。
その時、テギョンの後方でガタッとバスルームの扉が開く音がした。
口角をあげたテギョンが、肩越しに振り返るとミニョが、頭からタオルを被って、着慣れないバスローブを身につけて立っている。
「おい、コ・ミニョ!!」
テギョンは、ミニョに声を掛けると、顔を上げた事を確認して人差し指で呼び込んだ。
「ここに座れ」
ここと言って、自身の足の間を指差した。
ミニョは何の気概もなくベッドの上の示された場所に座る。
すると、テギョンの腕がすかさずミニョの身体に廻った。
「ちょっ、オッパ、何をするのですッ!」
ミニョの頭からタオルを外すと、どうせ濡れるんだから必要ないと言いながら、胸の下の肋骨にガッチリ腕を廻し、片腕ながらミニョの身体を締め付けるようにしっかり抱いている。
「着せてやる!!」
ゴソゴソと器用な片腕が、簡易ハンガーから水着を外してそう言った。
「えっ!? イッいえ、あの、自分で着れます!!」
ミニョが、何を言われたんだと驚いた顔をして、テギョンの腕を外そうともがいている。
「遠慮するな」
「えっ、遠慮ではありません!!」
「知らない仲じゃないんだから、大人しくしろ!!」
テギョンは、落ち着いた低音でミニョの抵抗をものともせずに、笑っている。
「ちょ、オッパ・・・」
「煩いな! 俺が買ったんだから、着せてやったって良いだろ!」
良くわからない理屈を突きつけたテギョンにしかし、ミニョは、そういう物ですかと抵抗を忘れてきょとんとした。
「そういえば、お前、ピンも付けなかったよな!!」
ミナムとしてテギョンの傍にいた頃に貰ったピンの話を始めたテギョンはミニョの思考にニヤッと笑っている。
「あれは、後で自分でつけました!」
「そうだっけ!?」
とぼけたようなことを言うテギョンは、いつの間にかミニョのバスローブを肩から外し、その肩越しに唇を近づけて耳元でもう一度、大人しくしろと言って息を吹きかけた。
ミニョの身体から力が抜けていく。
「ちょ、オッパ~」
ミニョは、思い出したようにまた軽い抵抗を始めたが、テギョンの腕は外れなくて、真っ赤になりながら、情けない声を出している。
「ふん、俺に勝てるわけ無いだろ!!」
テギョンはそう言うと、肩越しに見えるミニョのふくらみに満足そうに笑った。
器用に右手で、水着を前に廻していく。
「ほら、早く手をどけろよ!!」
ミニョの胸に置かれた手をどかす様に右手をそこに差し込んだ。
「今更、お前の隅々まで知ってる俺に抵抗したって仕方無いだろ」
ははっと、笑いながら水着をあてがっていく。
それでも、赤くなるミニョは、恥ずかしいですと俯いて何とかならないかと動いている。
廻した左手で、両腕をあげさせるテギョンは、ミニョの頭からそれをスッポリと被せ、胸まで降ろした。
両手でミニョの膨らみを包み込み触れる。
「おおおおオッパ~」
「煩いな~」
ミニョは、触れるテギョンの手のひらに動揺を隠せなくて、奇妙な声を発している。
「あっ・・・」
テギョンはミニョの胸に水着のカップを被せてやると形を整えるように膨らみを持ち上げ、おろし、肩越しに覗き込んでいた。
「ふっ、良いな!!」
そういって、少し身体を引くと、ミニョの首元に垂れ下がるホルターを後ろに流した。
長い髪を片側に流して、首に器用に結んでいく。
「ほら、こっちを向けよ!!」
ミニョは、お腹に手を当てて、肌蹴たバスローブを抑えるように暫くジッとしていたが、テギョンが肩に手を掛けたので、ゆっくりと上半身を廻した。
「ふっ、やっぱり、思ったとおりだな!」
テギョンの口角があがり満足そうに笑っている。
ミニョは下を向いてそうですかと言った。
「ああ、とても似合っている」
テギョンが満足そうに笑うので、ミニョも頬を染めながらありがとうございますと言った。
「さて、それじゃ」
テギョンはミニョに近づき、頬にキスをすると、ミニョの耳元に唇を近づけた。
「下は、我慢してやるから、自分で着替えて来いよ!!」
ミニョの目が大きく見開かれ、ほらとテギョンがミニョの手に残りの水着を渡して、肌蹴たバスローブを肩に掛けなおしてやると固まったままだったミニョが、耳まで赤く染め、スクッと立ち上がって一目散にバスルームに走って行った。
「ははは」
立ち上がったテギョンは、自身も着替えて、ペットボトルを手にした。
グイッと煽りながら窓辺に近寄っていく。
遥か下に見えるホテルのプライベートビーチを見るとはなしに見下ろした。
「結構、人が多いな」
宿泊客だけしか入れないその空間は、それでも賑わっている。
もう一度ペットボトルを煽って水を口に含むとバスルームから出てきたミニョがテギョンに声を掛けた。
「オッパ・・・おかしくないですか!?」
テギョンが、ゆっくり振り返るとつま先をもじもじ動かしたミニョがそこに立っていた。
その姿を見たテギョンは、口元に手を当てた。
「変ですか!?」
無表情で何も言わないテギョンは、瞳を左右に動かしている。
「オッパ!?」
ミニョが、テギョンを呼ぶと、ツカツカとベッドサイドに歩いていったテギョンが、電話を持ち上げた。
「・・・はい、そうです・・・・ええ・・・大丈夫ですか!?ええ、2時間くらいで・・・ええ、お願いします」
電話を切ったテギョンは、くるっと何事もなかった様にミニョを見て、行くぞと椅子に置いていたタオルとパーカーを手に取った。
ドアの所で、ミニョにパーカーを着せる。
「オッパ!?この格好で行くのですか!?」
「ああ、別に問題ない」
テギョンは、廊下に出ると、ミニョの手を引いて、エレベーターではなく同じフロアのどこかに向かっていた。
「オッパ、ビーチはあっちですよ!」
ミニョが不思議な顔をして、テギョンに聞いた。
「ビーチは止めだ!」
「えっ!?」
テギョンの顔は、赤くなって、ミニョを握る腕も僅かに熱を持っている。
「オッパ!?」
スタスタと歩いていたテギョンは、ああーもうっと頭を振ると立ち止まった。
ミニョの肩をグイッと引き寄せ、その耳元に唇を寄せる。
「お前を他の奴に見せたくないんだよ!!」
赤くなりながらミニョに言うとミニョの頬も見る見る染まった。
結局、ビーチではなく、貸切にしたプールで泳ぐ事にしたテギョンは、ミニョの水着姿を誰に見せる事もなく、束の間の休日を二人で堪能し、離れそうになっていた距離を近づけることに成功したとある日出来事だった。