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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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Eat a something(イート・ア・サムシング)!?


「ほっわー!スゴイデスネー!」
「きれー」
しゃがみ込んで、ショーケースを見つめるミニョは、両頬を包んで、感心し、大口を開けていた。
隣で、同じように見つめているリンも目を輝かせ、端から端まで見つめている。
「どれでも良いの!?」
「どれでも良いですよ!バイキング(A buffet)ですから!」
にっこり微笑んで、リンを見るミニョは、立ち上がって手を繋ぎ、取り皿の用意されたテーブルに向かった。
「お皿は、危ないですからね。お盆を貰いましょう!」
ウェイターに少し大きめのお盆を貰い、フォークを持ち上げてそこに乗せた。
「どれから食べますか!?」
腰を折り、リンに聞くとあのねと言ったリンが、トコトコ歩いてケースの前で立ち止まった。
「これー!!」
指を指して、あとねと唇を触りながら左右を見回していた。
「夢の様ですね」
にこにこ顔で後を着いて行くミニョは、自分のお腹を満たすものをお盆に乗せては、微笑んでいる。
「オンマー!こっちー!」
少し先のケースで手招くリンは、蓋のされた容器を見ている。
「これもー」
ミニョが中を覗くとアイスが入っていた。
「アイスも食べるのですか!?」
「うん!!」
嬉しそうに微笑むリンは、ちょっとだけ高い位置にあるケースを背伸びして覗き込んだ。
「寒いですけど、お腹は、大丈夫ですか!?」
冬の寒さを気にしたミニョがリンのお腹を覗いた。
「ん!?ん、じゃぁ、ちょっとだけー!」
ミニョの心配を汲んだリンは、少し考えて返事をした。
「判りました!じゃぁ、アイスも貰いましょう!」
小さなお皿に少しだけアイスを盛った。
「ふふ、美味しそうですねー」
「ねー」
顔を見合わせたふたりは、お盆に大量に乗せたケーキを
見つめて、テーブルに歩き出した。

★★★★★

丸いテーブルに置かれたソーサーからカップを手に取って口をつけるテギョンは、ケーキの並ぶケースの前で、満面に微笑みあう親子を眺めては、チッと小さな舌打ちをしていた。
「何が、あんなに嬉しいんだ!?」
小首を傾げては、長い脚を組み、背もたれにふんぞり返って、サングラスを持ち上げ、腕を組んだ。
「喜んでくれるのは嬉しいが、アレが、ココに並ぶのか!?」
カップ以外何も置かれていないテーブルを眺めて、後悔の含まれた溜息を漏らしていた。
「ダメだ・・・食欲が無くなりそうだな・・・」
ぶるっと震える仕種をしていた。

★★★★★

「アッパー!持って来たよー」
自分で座れる高さの椅子が無いので、テギョンの膝に手を乗せたリンは、抱えて貰うのを待っている。
ああと言ったテギョンが、子供用の椅子にリンを乗せるとありがとうと言ったリンが、テーブルに手をつき、ミニョが、持って来たお盆をテーブルに置いた。
大小様々色とりどりのケーキが乗せられている。
それを片目を瞑って眺めるテギョンは、唇に指を充てながらお腹の辺りを摩っている。
「オッパ!?どうかされましたか!?」
椅子を引いたミニョが心配そうにテギョンを覗いた。
「いや、それ、全部、本当に食うのか!?」
リンと顔を見合わせたミニョは、すかさずはいっと大きな返事だ。
「美味しそうじゃないですかー!」
両手を併せて、幸せそうにケーキを見ている。
「美味しいよー」
いつの間にか、リンのほっぺには、クリームが付いていて、それを見たミニョは、ケーキを見た。
ひとつだけ指で掬った跡がある。
「あ、ああー、リン、ダメです!勝手に!」
「オンマどれでも良いって言ったもーん!」
「もー!!」
ぷんと頬を膨らませたミニョを見るリンは、フォークを手に早くと言ってテーブルを叩いている。
「待ってね、今、取ってあげる」
取り分け皿にリンが指差すまま3つのケーキを乗せた。
「おいしそー!!」
前に置かれたケーキを眺めるリンは、ちらりと横のテギョンを見つめ、食べるのを躊躇している。
「別に食って良い」
テギョンの了承に口角をあげたリンは、ケーキを突きだした。
「おいしー」
膨らむ頬にフォークを咥えたリンは、次々口に運び、あっという間にひとつが無くなっていった。
半開きの口でそれを眺めていたテギョンは、反対を見ると同じ様に
次々口に運んでは、一つを消しているミニョがいた。
幸せ顔のふたりにどこが美味いんだという顔で、カップを持ち上げた。
「ううーん、このクリームがたまりませんねー」
「この栗も美味しいよー」
テギョンの目の前でフォークが交換された。
「「おいしい」」
にっこり笑う顔の真ん中で、ジトッとテーブルに落ちた視線が、左右を
見回し、小さく振られた頭が、顔を背けていた。
「オッパどうかしたのですかぁ!?」
背けた顔にミニョが覗いた。
フォークを咥え、唇に白いクリームを付けている。
その顔にぎょっとしたテギョンは、周りを見渡し、自分の唇に触れて指摘し、気づいたミニョは、恥ずかしそうに口を隠し、すみませんと言いながらナプキンで拭った。
「ったく、いつまでたっても子供だな!」
冷たい視線とは、裏腹に暖かい声のテギョンに小さくなったミニョも笑顔を作っている。
「だって、とても美味しいでうよ!食べ放題だし!」
「食欲だけは衰えないよなお前」
テギョンの嫌味の混じる呆れた感想をミニョは、ふふんと受け流した。
「オッパだって、昔に比べたらたくさん食べる様になったでしょう!
わたしのおかげですよね!」
「ふん!バランスの好い食事を心がけてるだけだ!若い時とは違う!」
テギョンの言葉にミニョの頬は、膨れたが、睨まれて一瞬で小さくなった。
「オンマー、もっと食べたーい」
会話に割り込んだリンが、空になったお皿を持ち上げている。えっと驚くミニョが、前を向くと先程選んできたケーキは、一つ残らず綺麗に無くなっていた。
「アイスも食べたのですか!?」
小皿に乗せたアイスも無くなっていた。
「うん!!」
嬉しそうに微笑んだリンの前でミニョは考え込んだ。
しかし、コーヒーを口に運んでいたテギョンが、リンに腕を伸ばして立ち上がった。
「俺が一緒に行ってやる!俺も何か腹に入れないとな」
来いとリンを抱き上げたテギョンは、サングラスを外してテーブル置き、行ってしまった。
「大丈夫でしょうか・・・」
ミニョは、テギョンの背中を見つめて心配そうな顔をしたが、まぁ、良いかと再びケーキを突き始めた。
「うーん!美味しっ!」

★★★★★

「アッパー、あっち、お菓子―!!」
リンを下ろした途端、行先は、やっぱり、甘いものメインのカウンターで、テギョンの食事になりそうな物はひとつも置かれていない方向へ駆けていく背中を追いかけてテギョンは、溜息を吐いていた。
「お前、そんなものばっかり食ってるとテジになるぞ」
「大丈夫ー!!僕、アッパみたいに好き嫌いないもーん!!」
くるんと振り返ったリンは、ニヤッとテギョンを見た。
「俺だって何でも食ってるだろう」
後ろから声を掛ければ、また振り返った顔が、ニィィとゆっくり口角をあげ嬉しそうに指を向けた。
「ほうれん草と人参!」
「なんだよ」
「オンマが作ったシチュー!お鍋に戻してたー」
リンの指摘にテギョンが動揺した。
「あっれは・・・」
「オンマがねー、アッパの分だけ特別って、一杯入れてたのー」
また歩き始めたリンは、野菜ケーキの前で止まった。
「チッ!ミニョの奴!人の体だと思って・・・」
テーブルを見れば、ミニョは幸せそうにケーキを食べ続けている。
「アッパ、これなら食べられる!?」
オレンジ色のケーキを指差したリンをテギョンは不思議な顔で見返した。
「これなら、甘くないよー」
「お前、俺にケーキを食わせたいのか!?」
「うん!」
「ったく、何で、そんなに食って欲しいんだか・・・」
判らないと言いながらもテギョンは、リンに言われるままケーキをお皿に乗せた。
「あいつの分も必要だよな・・・」
テギョンが、ミニョの分もとお皿に乗せているとリンが袖を引っ張った。
「何だ!?」
「ねー、オンマ、また、ナンパされてるー」
「なんだとっ!?」
目を見開いたテギョンが、振り返るとミニョの傍らにウェイターが立っている。
「あれは、ナンパじゃないぞ」
「そうなの!?」
テギョンの袖を掴んだままリンは、指を咥えている。
「ああ、大体、俺がここにいるのにそう堂々とナンパされてたまるかっ」
吐き捨てるテギョンは、リンにもう良いのかと訊ねたが、頷くリンは、ミニョの方ばかり見ている。
「気になるのか!?」
リンの不安そうな顔に一度戻るかと言ったテギョンは、料理も選ばずテーブルに戻っていった。

★★★★★

「やっぱり」
戻ってきたテギョンとリンを見たミニョは、リンを膝に乗せ立っているテギョンを見ていた。
「やっぱりって何だよ」
不思議顔でテギョンが聞いた。
「リンを連れて行ったら、オッパは、何も選べないだろうなと思っただけです」
「ふん、また行くさ」
テギョンが、そう笑うと失礼しますとウウェイターが、皿をテーブルに置いた。
「どうぞ」
去っていったウェイターの置いた皿をテギョンの席に置き直したミニョが、テギョンに座る様促した。
大きなお皿の上には、テギョンの好物とほうれん草炒めと野菜が乗っている。
「折角のバイキングなのに選べないのは残念ですけど、リンが一緒なので、それで、許してください!」
そう言ったミニョは、申し訳なさそうに笑った。
「お前、これを頼んでたのか!?」
「えっ!?」
「リンがな、お前がまたナンパされてるって言ったんだ」
椅子を引くテギョンと驚くミニョは、ケーキを頬張っているリンを見た。
「言ったのですか!?」
「うん」
野菜で作られたケーキを頬張るリンは、ミニョに頭を撫でられ、頬を緩ませている。
「ふふ、アッパのご飯は、リンみたいにケーキだけという訳にはいきませんからね」
「そうなの!?」
肩越しにミニョを見るリンは、きょとんとしている。
「リンだって、本当は、ダメですよ!お家で好き嫌いなく食べてくれるから、今日だけ特別です!連れて来てくれたアッパが何も食べれないなんておかしいでしょう」
「まぁ、お前たちの為のケーキバイキングだからな、俺は、食べれなくても仕方がないんだが・・・」
皿を突きながらテギョンが、肉を口に放り込むとクスクス笑ったミニョが下を向いた。
「何だよ」
「ふふっ、そんなに嫌だったのですか!?」
「何が!?」
「ここに連れて来てくれた理由です!」
ミニョの一言にテギョンが喉を詰まらせた。
「なーにー!?」
リンが不思議顔で水を飲むテギョンと笑い続けているミニョを見た。
「アッパが、ここに来ようって言ったのはね・・・」
「黙れっ」
クスクス笑っているミニョにテギョンがすかさず止めに入った。
「・・・お前、知ってたのか・・・」
「ええ」
「知ってて、作ろうとしたのか!?」
「はいっ!」
「オンマー!?教えてー」
テギョンとミニョの謎かけにリンが振り返った。
「リンも知ってる事よ」
楽しそうに笑ったミニョニ考え込んだリンが、あっと声をあげた。
「シチュー!!」
「そう、シチューです!」
「オンマが野菜一杯いれたのお鍋に戻してたのー」
言い当てられたテギョンが舌打ちをして顔を逸らした。
「あたりー!」
ミニョと顔を見合わせたリンがにっこり笑った。
「お夕飯、アレにしようと思ってたんですけどね!アッパがケーキを食べさせてやるって言うから」
そんなに嫌だったのかと聞くミニョにテギョンは、人参を突き刺したフォークを差し出した。
「嫌な訳じゃない!っけどな、お前、この前のアレは、幾ら何でもやり過ぎだぞっ!」
パクリと人参を食べたミニョは、不満そうに腕を組んだテギョンを見つめた。
「オッパの体の事を考えてるだけです」
不機嫌なテギョンもミニョの一言に絆される。
「知ってるさ・・・この皿だってそういう意味だろう」
テーブルの皿を引き寄せたテギョンは、口に運ぶものを選びながら溜息を吐いた。
「俺の好きな物も入ってるけど、しっかり、嫌いな野菜も入ってるよな」
「バランスが良いって事ですね!」
お皿を突くテギョンを満足そうに見るミニョは、リンの前に置かれたケーキの皿を見て微笑んだ。
「わたしの事も!しっかり考えてくださって、ありがとうございます」
ミニョの好きなケーキが乗っているお皿を見たテギョンは、満面の笑みに首を振っていた。
三人のちょっと早いとある日の夕食は、こうして過ぎて行ったのだった。