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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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Life with the flower(花のある生活)!?


「おい!これは、どこに置くんだ!?」
プランターを持ってミニョの後ろに立ったテギョンが、額に流れる汗を拭きながら聞いていた。
しゃがみ込んで土を掘り返しているミニョは、少し振り返って指を指す。
「あそこの階段のところに置いてください」
「ああ」
言われるままプランターを運んだテギョンは、狭いながらも緑の多い庭を見回した。
「大分・・・増えたんだな・・・」
        
        ◆◆◆◆◆
ここへ引っ越した当時、全く何も無い庭だった。
『好きにして良いぞ』
そう言ったテギョンに嬉しそうにミニョが笑った。
『本当ですか!お花とか一杯育てたいです!』
ありがとうございますとキスのお礼を貰った。
         
        ◆◆◆◆◆

「そうですね!オッパの居ない間に色々な物を植えましたからね!」
いつの間にか隣に立ったミニョは、ジッとテギョンを見上げた。
「なんだよ!?」
「いえ、そういう格好は・・・似合わないなぁと思いまして・・・」
はははと笑ったミニョは、庭に設置された水道の方へ歩いていく。
「どういう意味だよ!」
ぶすっとしたテギョンは、大きな声を出してミニョの背中に声を掛けた。
「綺麗なお顔が全部見えるのは、良いのですがね・・・」
水道を捻るミニョの傍にスコップを持って走り回っていたリンが、赤い如雨露を持って来た。
「オンマー、僕にもおみずー」
水を入れてくれとせがむ。
「はい!」
如雨露を受け取ったミニョは、リンが重くない程度の水を入れて渡した。
「俺は、何を着ても決まっているだろう!」
暗に好い男だろうと言ってる面白くなさそうな顔にミニョとリンが、顔を見合わせ、悪戯な笑みを浮かべたミニョがテギョンの前に立った。
「ええ、変わりませんよ!ファン・テギョンssiは、どこに居てもファン・テギョンssiです!」
ね、とリンと一緒になって首を傾けて見せるミニョにテギョンの機嫌がどんどん悪くなっていく。
「どこが変なんだよ!」
不機嫌極まりないテギョンは、答えろとミニョを睨んでいる。
「変・・・とは、言ってませんよ!オッパは何を着ても素敵です!」
親指を立てたミニョは、テギョンに見せつけた。
「じゃぁ、どういう意味なんだよ!」
「お家と違うのー!」
赤い如雨露を持ったリンは、一番近くの花壇に水を遣りながら笑っている。
「ん!?」
頬に手を当てたミニョは、テギョンの顔を見て、水遣りしながら離れていくリンを見た。
「前から、アレ言っているのですが・・・どこが違うのですかね!?」
テギョンに近づきながらその顔を覗き込むミニョは、首を傾げ続け、ミニョの至近距離も喜ばしくないテギョンは、憮然とした。
「俺が・・・知る訳がないだろう!」
「そうですよね・・・」
陽気に笑うミニョは、ホースを取り付け始め、未だ憮然なテギョンは、ミニョをきつく睨んだ。
「おい!それより!俺のどこがカッコ悪いんだ!」
「そんな事言ってないですってば!オッパは素敵です!」
「似合わないって言ったじゃないか!」
テギョンは、両手を広げてその場で一回転した。
「おじさんぽいなぁーと思っただけですっ」
下を向いたままホースと格闘しているミニョの感想にテギョンが、固まった。
「なっ!?・・・おっ・・・おじ・・・」
動揺したテギョンが、口籠り、脱力した肩で息を吐いた。
「お前なー!この俺に向かってそんな事言うのお前くらいだぞ!嘘でも何着ても素敵です!くらい言えよ!」
「言ってるじゃないですか!オッパは、世界一カッコよいです!」
やっと、ホースノズルを取り付け終えたミニョは、満足そうに笑って庭の真ん中に歩いていく。
「リーン!お水撒くからこっちに来てねー!」
庭の隅っこにいるリンに声を掛けたミニョに手を上げたリンが一目散に戻ってきた。
「オンマー!僕が、撒きたーい」
ミニョの膝にくっついたリンは、ジャンプをしながら遣らせてと強請って、そんなリンをテギョンが、抱え上げた。
「ほら、高いところからが良いだろう!?」
ミニョに聞いた。
「ええ、上からあげてね!リン」
「はーい」
ホースの先端には水鉄砲の様な器具が取り付けられているので、リンは、遊ぶ様にそれを引き、水を噴射している。
良く晴れた日で、反射した光が虹を作っていた。
「わぁー、きれーい!!」
リンを抱えたテギョンは、少しづつ水の撒かれる範囲を調整しているので、虹もひとつふたつと増えていく。
「アッパ!あっちもー」
リンの指揮にテギョンも笑いながら従っている。
「お前は、どう思うんだ!?」
唐突にテギョンは、リンに聞いた。
水を撒きながらテギョンの話を聞いているリンは、ニッと笑うと強めにレバーを引いた。
「アッパは、カッコ好いよー!でもねー、お家とは違うのー」
質問とは、やはり意図がずれてるとテギョンは、リンの被っている帽子を反対へ回して顔を覗いた。
「どういう意味だ!?」
「アッパはね、ステージじゃ、アッパじゃないのー」
「俺が、違うって事か!?」
テギョンの耳元に口を寄せたリンが囁いた。
「あのね、オンマといるとアッパのお顔って、全然違うの!」
「・・・おっ、まえ・・・」
ギロリと睨むテギョンにニヤリと笑うリンは、家に居るテギョンと外のテギョンは、別認識だと告げていた。
「オンマきれーい!」
リンの言葉にミニョは、虹の事だと認識している。
「お水も撒いたし、おやつにしましょうか!?」
「するー!」
嬉しそうに返事をしたリンは、テギョンにホースを渡して今度は、降ろせとせがんだ。
リンを降ろしたテギョンは、クスッと笑うとやがて大きな声で笑い出した。
「オッパ!?どうされました!?」
ククククと笑うテギョンにミニョが不思議な顔で近づいた。
リンは、さっさとリビングにあがっている。
「いや、流石、俺の子だなと思った・・・」
「は!?」
「良く見てやがる!ったく・・・」
笑いを堪えながらミニョの顔を見たテギョンは、ビンと前触れもなくミニョの額を小突いた。
「俺は、何を着てもカッコ好いって事だよ!」
「そう言ってるじゃないですか!」
額を抑えながらミニョが膨れた。
「似合わないって言ったじゃないか」
「おじさんっぽいって言っただけです!」
「だから、お前ぐらいなんだよ!皇帝と呼ばれる俺にそんな事言いやがって!それなりの覚悟もあるんだよな!」
「覚悟なんかなくたって、思った事は、伝えた方が良いと思います!オッパの為です!」
無益な言い争いは、ホースを片付けながらも続けられた。
テギョンの頭に巻かれたタオルと少し渋い感じのアウターに汚れるからこれをどうぞと差し出したのは、ミニョなのにいざ、その姿を見た感想は、おじさん発言に集約されていた。
どちらも譲らない子供っぽい言い争い。
終止符を打ったのは、リンの一言。
「オンマー、アッパー早く―お腹すいたのー」
リビングから庭を眺める我が息子に顔を見合わせたふたりは、にっこり微笑みあい、テギョンがミニョの肩を抱いて家に戻っていったとある日の出来事だった。