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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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スーパームーン!?①②③④⑤⑥


バラバラに更新しようかなと思ったけど(^▽^;)
なーんか収まり悪いから一本にしてしまった|д゚)長いか(-_-;)
まるっと一日のシーン違いと思って読んでくださりませ(´艸`*)
いつも戴くおメッセの中、
”『美男』の世界観が壊れてなくて続きを本当に見ているみたい”というご意見を数多く戴きました。
皆様のドラマ『美男ですね』をご覧になってお感じになられているイメージを壊さずお届けできているのであればとても嬉しく思います。
赤ん坊のリンとファランssiのその後────というリク。
ギョンセssiは、ちょこちょこ登場戴いているので、何となくテギョンを弄るキャラになっていますが、
ファランは、あのラストシーンが印象的で、良いお祖母ちゃんになるのかなぁ(・_・)とか、
なれないでしょう(;'∀')とかあると思いますが、こんなお話になりました。
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
────①────

廊下を歩いていたミニョは、大きな荷物を抱え直して、ふと上げた顔を傾けていた。
「え!?」
指を鳴らしたテギョンは、ツカツカとミニョに近づいている。
「良いところに居たな!!」
「は!?え!?」
ミニョの両手の荷物を素早く掴み床に置いたテギョンは、腰に腕を回して背中の紐を緩めた。
「え、オッパ・・・な・・・」
万歳をしているミニョは、テギョンに抱き上げられるリンを見上げ、ツカツカと横を通り抜けたテギョンを呆然と見送り、ハッとした顔で慌てて追いかけている。
「オッパ、仕事中ですよねっ!何でここに居るのですか!?」
ミニョの質問にエレベーターのボタンを押したテギョンは、携帯で電話をかけながら腕の中のリンを抱え直し荷物も奪った。
「ああ、俺です・・・今、どちらですか!?」
電話をかけながら扉の開いたエレベーターに乗り込んだテギョンは、捲し立ててるミニョを置き去り、ニヤリと口角をあげて扉を閉め、残されたミニョは首を傾げている。
「え、あ・・・リ、ン・・・」
扉を見つめ、何も無くなった手を見つめたミニョは、大きな声を出した。
「オッパー!!!!!!!!!!!!」
「あれ、ミニョじゃん」
拳で今まさに閉まった扉を叩こうとしたミニョは、横から聞こえた声に振り向いている。
「・・・オッパ・・・」
「何やってるんだお前!?リンは!?」
呆然と見つめるミニョの周りを見たミナムは、一瞬難しい顔をした。
「もしかして誘拐された!?」
「オッッッパ!!!!!!」
「ああ、違う、そうじゃなかった・・・ヒョン、いたか!?」
凄い勢いで胸倉を掴んだミニョをキャンディを咥えて見下ろしたミナムは、焦った顔で両肩を掴み、ミニョは、エレベーターを見ている。
「ヒョンがどこかへ連れていったのか!?」
「オッパ!どうしてここに居るのですっ!それにオッパは、リンをどこに連れて行ったのですっ!オッパもオッパも仕事中じゃないのですかっ」
「あれー、本当にミニョだー」
「どうしたんだ!?」
ミナムをグイグイ押しまくって壁に寄せているミニョに仰け反ったミナムは、あからさまにほっとした表情を浮かべ、ミニョは、シヌとジェルミをきょとんと見た。
「シヌオッパ・・・ジェ、ルミ・・・も」
「リンは!?一緒じゃないの!?」
「久しぶりだーミーニョー!もう、外出できるのー」
駆け寄って来たジェルミに腕を引かれペタペタ触られているミニョは、瞬きを繰り返している。
「え、ええ、外出はしてますけど・・・」
ミニョから逃れたミナムは、シヌの横で口に手を当てエレベーターを見たシヌは、丁度開いた扉から出てきたテギョンを見つめた。
「あ、ヒョン」
「オッパ!リンは!」
テギョンの手に何も無い事に大きな目を見開いたミニョは、一瞥され、一瞬肩を竦めたが、気を取り直して胸を張り、唇を尖らせたテギョンは、ミニョを無視して歩き出している。
「あ、オッパー」
テギョンを追いかけるミニョは、扉の開いた部屋に入り、コードや撮影機材が散らばった足下に驚いて固まった。
「おいっ、そっちじゃない」
「あ、すみませんっ」
「次の衣装は!?」
「おーい、チェックしてくれー」
「だからね・・・」
「あれ、あなたは!?」
あちこちで会話が飛び交う中をきょろきょろ見回したミニョは、荷物を持って前に立った男性に小さく会釈をした。
「仕事中なんだよ、俺達」
「へっ!?」
「撮影中なの!写真集の!」
「は、ぁ・・・・・・!?」
ミナムに肩を掴まれたミニョは、冴えない表情で返事をしてテギョンを捜した。
「ヒョンが、リンを連れていったんだろう!?」
「そ、う、ですけど・・・」
「ミニョにやらせるつもりなんじゃないかな、早く帰りたいって言ってたし・・・」
テギョンを見つけたミニョは、話しをしている姿に戸惑っている。
「多分、そうだな・・・監督と話をしてるしな」
「何ですか!?」
「おいっ!コ・ミニョ!ちょっと来いっ!」
シヌを振り返ったミニョは、テギョンの声に振り向き、曲げられた指に不思議な顔を向けながらも、足元を気にして近づいた。
「コ・ミニョです」
ミニョの肩を抱いて引き寄せたテギョンは、いきなり男性に紹介をしている。
「ああ、彼女が・・・」
「ええ、妻です・・・」
「うん・・・良いよ、じゃぁ、それで、再開しよう」
「ありがとうございます」
男性に頭を下げたテギョンと一緒に慌てて頭を下げたミニョは、背中を向けた男性を首を傾げて見つめ、ミニョの手を取ったテギョンは、指先を見つめた。
「ネイルが要るな・・・ヌナっ」
ずるずる腕を捕られて引きずられるミニョは、ワンコーディーの前に立たされている。
「ミニョにネイルをしてくれ!チップも付けて」
「あら、ミニョ久しぶりね、もう外出出来るの!?」
「オンニお久しぶりです・・・」
「子供は!?一緒じゃないの!?」
ミニョの手を取って差し出した手をワン・コーディーに預けたテギョンは、メイク道具を漁り始め、ミニョは、ワンの一言に腕を引きテギョンの腕を引っ張った。
「そ、オッパ!リンはどこっ!!!!」
「シッターに預けてきた」
周りを気にして声を殺しているミニョを振り返ったテギョンは、また手を掴んでワンに差し出している。
「え!?」
「信頼できるから大丈夫だ・・・子供の扱いに・・・慣れているとはいい難いけど・・・まぁ、大丈夫だ」
「オッパ!」
ミニョの手を掴まされたワンは、苦い笑顔で椅子に座るよう促し、手を握られたまま撮影セットに歩いて行くテギョンの背中を見たミニョは、頬を膨らませた。
「やっぱり、ミニョにさせるんだ」
「オッパ・・・何なのですか!?」
ワン・コーディにネイルチップを付けられ指先をケアされているミニョは、椅子を持って横に座ったミナムを振り向いている。
「ヒョンの撮影用の小道具が届くのを待ってたんだけどさぁ・・・・・・お前が来たから必要がなくなったんだろ」
「テギョンが指を咥える撮影があるんだよ、ほら、あいつ、潔癖症だから、人工物が用意されていたんだけど、それをスタッフが忘れたらしくて生身じゃ嫌がるしで、忘れ物が届くまで撮影が止まってたんだ」
「ミニョー、久しぶりだぁ」
ジェルミも椅子を持って横に座り、立ったままのシヌは腕を組んでテギョンを見た。
「そこへ、丁度お前が来たんだよ」
「人工物よりもお前の指の方が躊躇せず咥えられる」
「だから、監督に交渉した」
「で、あっさりOK」
代わる代わるシヌとミナムでミニョに説明をし、指を立ててウィンクをしたミナムは、ミニョを打ち抜く真似をして首を傾げている。
「ところでお前、何でこんなところにいたんだ!?」
きょとんとしたミナムに口を窄めたミニョは、ネイルとハンドクリームで綺麗にケアされ、出来上がった手を見つめた。
「人に・・・会いに来たのです・・・」

★★★★★☆☆☆★★★★★
────②────

閉まったエレベーターの中で抱えたリンに何度も掌で顔を押されたテギョンは、唇を突き出して動かし舌打ちをした。
「すぐに連れて来るから少し大人しくしてろ」
帯留めの巻き付いたままのリンを背中から抱え直したテギョンは、エレベーターを降り、真っ直ぐ突き当りの部屋のドアをノックしている。
「あら、テギョン・・・え、あら、ミニョssiは!?」
開いたドアに無遠慮に部屋に入ったテギョンは、ソファにリンを座らせ、荷物をテーブルに置いた。
「一時間くらいで戻りますから、ちょっと預かっててください!必要な物はそこのバッグに入っている筈ですから」
「えっ!?」
戻って来たファランに一方的に告げたテギョンは、またツカツカ歩き出し、きょとんとしたファランは、頬に手を当てている。
「仕事中なので、また来ます」
「えっ!?ちょ、テギョ・・・・・ん」
「ばぁっ、っぶ・・・あー」
閉まって返事の無いドアを見つめたファランは、ソファに座るリンを呆然と見下ろした。
「え!?な、に!?どういう事!?」
「だ、らーっ、っぶ」
腕を伸ばし、腰に巻き付いている紐を邪魔くさそうに持ち上げているリンの横に恐る恐る座ったファランは、腕を伸ばしている。
「リ、ン・・・よ、ねぇ・・・!?ミニョssiが連れて来る筈じゃぁ・・・」
リンの引っ張る帯留めを外しながらドアを見たファランは、不可思議な顔をして息を呑んだ。
「あ、も、何が何だか解らないわ、あの子!?どういうつもりなの!?」
「ばーっぶ」
膝を叩いたファランに手を乗せたリンを抱き上げている。
「赤ん坊なんて・・・面倒が見れる訳・・・ないじゃ、ない・・・」
「ソンベ!?打ち合わせの件ですが・・・」
リンを抱いて掲げたファランの前に秘書をしている後輩が立ち、俯いた顔をあげた。
「え、あ、ああ・・・そうだ・・・先方に連絡を入れてくれる!?」
万歳をしているリンの顔に破顔しかけたファランの頬が引き攣っている。
「お孫さんですか!?」
「えっ、ええ、今日、会う約束をしていたの・・・」
「可愛いですね、楽しんでください」
胸に引き寄せたリンの髪を梳くファランは、居住まいを正し、書類をテーブルに置いた後輩は、クスリと笑い去って行った。
「ふ、ふふ、確かに可愛いわ・・・あの子に・・・似てる・・・かしら」
「だ!」
ファランの顔を両手で挟んだリンは、口を開けて笑っている。
「一歳になったのよね・・・あの子の誕生日を覚えていなくて悪かったけど・・・あなたの誕生日は、ちゃんと覚えているわ・・・」
出窓に置かれた包装紙の箱を見つめて、立ち上がった。

★★★★★☆☆☆★★★★★
────③────

「ありがとうございました」
「いやー、こちらこそ!好い画が撮れたよ!いつもお願いしたいくらいだ」
監督と握手をしたテギョンの横で差し出された手をミニョも握った。
「こんな顔・・・するんですね」
「っ!パボッ!黙ってろっ」
アシスタントの男性が、パソコンを見ながらテギョンを覗いている。
「じゃぁ、俺は、お先に失礼します」
ピクリとも動かない表情に小さな溜息を吐いた男性をミニョが、クスリと笑った。
「ああ、後はジェルミssiだけだから、お疲れ様」
「お疲れ様です」
「ミーニョー帰っちゃうんだねー」
テギョンに肩を抱かれたミニョの手を握ったジェルミは、顔を思い切り押されている。
「さっさと離れろっ!俺は忙しいんだ」
離れたジェルミに小さく手を振ったミニョは、部屋を出た途端、テギョンを睨みつけた。
「オッパ!リンはどこですっ!」
前に立ち塞がるミニョの両肩を掴んだテギョンは、くるりと回転させ肩を抱き直している。
「お前、ここで誰と会う約束をしたんだ!?」
「えっ!?あっ!ま、さかっ!」
エレベーターホールで上のボタンを押したテギョンと動き出した回数表示を見比べたミニョは大きな口を開け、手で覆った。
「ああ、お前が現れて俺にはすぐ解った」
「あ、じゃぁ、電話をされてたの・・・」
到着したエレベーターに乗り込むテギョンは、ミニョを促している。
「大体お前な、降りる階を一つ間違えてるぞ」
「へ!?」
「オモニは、一つ上のスイートだ」
指を一本立てたテギョンは、目を細めてミニョを見下ろした。
「えっ!?あ、そう、なのですか!?」
「下の階は、今週一杯A.N.entertainmentの貸し切だ・・・良く、入れたな」
「え、誰にも止められなかったです・・・」
「チッ!セキュリティも考えなくちゃダメだな」
開いたドアにテギョンを上目で見ていたミニョは、突き当りのドア目がけ一目散に駆けだした。

★★★★★☆☆☆★★★★★
────④────

「良く、飲むわね・・・美味しいのかしら!?」
「ぱーん、っく」
コクコク喉を鳴らして哺乳瓶を咥えるリンを見下ろすファランは、ぷくぷく動く頬に触れて微笑んでいる。
「ふふ、子供なんて要らないと思ってたけど・・・テギョンを産んで良かったわね、あなたは、お母さんが優しいから良い子に育つわ」
口の周りをタオルで拭いたファランは、テーブルに並んだ玩具を見た。
「それにしても・・・これは何かしら!?豚!?よね・・・こっちはピアノ!?」
テギョンの持ってきたバッグの中身がテーブルに処狭しと拡げられ、哺乳瓶を置いたファランは、リンを膝に抱え直した。
「だっ!」
「欲しいの!?好きなのかしら・・・」
手を伸ばすリンに玩具を一つ一つ持ち上げて何が欲しいかを聞いている。
「こ、れは・・・テギョン・・・の顔ね・・・」
手にしたハンドタオルのA.N.Jellの顔がプリントされた面をリンに見せた。
「ぁぶ」
「ふふ、本当に可愛い・・・」
ファランが溜息を吐いたと同時に部屋のチャイムが鳴っている。
「あ、ら・・・もう、お迎えに来たの・・・もう少し遅くても良いのに・・・」
少し長い溜息を吐いて、リンを抱え、扉を開けた。

★★★★★☆☆☆★★★★★
────⑤────

「ありがとうございました・・・オモニム・・・それと・・・すみませんでした」
「い、え・・・良いのよ・・・特に予定も無かったし」
リンを抱いたミニョの前を歩くファランは、ソファに座って溜息を吐き、立っているテギョンを見上げた。
「な、によ・・・」
「いえ、オモニが楽しかったのなら、それで良いです」
「テギョン!」
口角をあげているテギョンに大きな声が飛んでいる。
「誕生日プレゼントをありがとうございました・・・俺に出来なかった分をこいつには、お願いしますよ」
真顔でリンを受け取ったテギョンは、バッグに玩具を仕舞っているミニョの横に腰を下ろし、ファランは顔を覆って首を振った。
「嫌な子ね」
「オモニム・・・あの、沢山戴いてしまって・・・」
「ああ、良いのよ・・・テギョンに何もしなかったから、何をして良いのかも解らなかったんだけど・・・」
バッグに仕舞えない玩具の数にミニョが頭を下げている。
「いえ、あの、凄く助かります!」
立ち上がったファランの背中に声をかけたミニョは、テギョンを見て笑った。
「今日はね、これを渡そうと思って呼んだのよ・・・」
小さな本を差し出したファランに受け取ったミニョは、ページを捲っている。
「え!?これ・・・」
「わたしも一応この子の親だしね・・・・・・捜したら出てきたのよ」
「わぁ、可愛い・・・」
ページを捲るミニョの手元を見たテギョンは、眉間に皺を寄せ、ファランを見た。
「オモニ・・・」
「何も言わないでくれる・・・何も無いと思っていたのは、私も同じだから」
鬱陶しそうな顔をして手を振ったファランに瞬間遣る瀬無い表情を浮かべたテギョンは、ミニョの捲るページに小さく微笑み、腕の中で欠伸をしたリンを見ている。
「ほら、リンも眠そうだし、私の用事は終わりよ、早く帰りなさい」
テーブルに置かれたバッグを持ち上げて追い立てるファランにミニョの手を引いたテギョンは、一度俯いて、顔をあげた。
「また、来ます」
「ええ、そうして頂戴」
ソファに座ったまま額に手を乗せ、手を振ったファランに頭を下げたミニョとテギョンだった。

★★★★★☆☆☆★★★★★
────⑥────

「母親っていうのは・・・なんだろうな」
灯りを消したリビングで、ミニョを前に座らせ、月を眺めているテギョンは、ボソリと呟いた。
「大切な人じゃないですか!?」
「さぁ・・・俺にとって・・・何だろうな」
「オッパにとっても大切な人です・・・わたしは、わたしのオモニに会った事は無いですけど・・・大切です・・・オッパも大切にされていたのですね」
「記憶にない頃の写真だろう・・・それにオモニは写って、いない」
「そうですけど・・・捜してくれたのですから、きっと、オッパが生まれた時の事とか考えられたと思いますよ・・・リンとよく似ています」
「ふ、俺とたった一枚の写真を撮る為に散々言い含めた女とは思えないな」
抱きしめるテギョンを最後のページを閉じたミニョは振り返っている。
「オッパは、お母さんが大好きなのですね」
少しだけ膨らませた頬で笑っているミニョにテギョンも笑った。
「お前が好きだ」
「オッパの小さい頃の写真は、アボニムの家で見せて戴きましたけど、見たことのない物もありました、オモニムに感謝します」
胸に抱いた本に十字を切ったミニョを見たテギョンは、そうかと微笑み、前を向いたミニョを抱きしめて、空を見上げている夜だった。