Translate

Favorite music excerpt 再生リストからchoiceコントロールから音量変更可 不可はページ再読込❦一部字幕ON&設定で日本語約可

loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
 にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

カラー・オブ・フェアウェル (20)

ソンベのデュオの本命とカン・シヌに決めたと言ったその理由って未だなじょだな・・・(笑)
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

シャンデリアの灯が一つ一つ消され、鮮やかに七色の灯(ひ)で包まれた少人数のオーケストラの前に立ったギョンセの指揮で、紡がれる音が、新たな演奏を始め、シヌと子供たちは、傍らに用意されたドラムセットとピアノの陰で、しゃがみ込んだヒジュンから譜面を渡されていた。
「この曲が終わったら、ギョンセが、挨拶をするからその後で、これの披露だ」
小声で話すヒジュンソンベにギターを肩に掛けネックを持って後ろに回したシヌは、メロディーを目で追って苦笑を漏らしている。
「何だ!?何か言いたそうだな」
シヌの口元を見上げたヒジュンも口角をあげた。
「ええ、これを演るんですね」
「ああ、お前は、ユンギから聞かされていたんだろう!?」
微笑みながら、ゆっくり立ち上がるヒジュンは、後方を振り返っている。
「ええ、だからデュオの相手が、ジェルミと聞いて、おかしいと思っていたんです」
「ふ、ファン・テギョンに直球を投げたら打ち返されると思わないか!?」
「そ、うですね・・・全身で打ち返すかも・・・ひねくれてますからね」
「言ったな!そう、あいつは、見かけは大人だが、実は結構子供っぽい・・・だろう!?」
壁沿いに視線を動かすヒジュンにつられたシヌの目もステージから離れてテギョンとミニョを捉えた。
「ソンベにとっては、俺達も同じでしょう」
「そう思うか!?いや、お前は、違うぞ・・・お前にならストレートを投げる」
ニヤリと微笑んだヒジュンソンベにシヌは、俯いて笑っている。
「光栄です・・・今なら直球勝負も受けますよ」
「そうか!なら、次は俺のアルバムに参加しろ!」
「良いですよ・・・それより・・・気になっていたのですが、ユンギにもストレートを投げたんですか!?」
ギターを抱え直してピックを口に咥えたシヌは、ネックに譜面を挟んだ。
「ん、ああ、あいつの勝負玉か・・・う・・・ん、ちょっと違うな」
暗がりの更に後方で、秘書のヒジュンと打ち合わせをしているユンギに目を向けたシヌは、軽く挙げられた手に頷き、小さく動いた影に下を見た。
「ねー、ハラボジー・・・僕もピアノ弾くのー!?」
「ん、ああ、いや、お前は、ギョンセと指揮をしたかったんだろう・・・それとも・・・歌うか!?」
ヒジュンとシヌの袖を引っ張ったリンに譜面を受け取ったヒジュンが、またしゃがみ込み、ギョンセを指差している。
「ううん、今日は歌わない・・・アッパが泣いちゃうもーん」
「ふ、は、はは、そうか、良い子だな」
ギョンセを見たリンは、大きな手が乗せられた頭で首を振って微笑み、背伸びをしてミニョとテギョンに手を振った。
「でも、コンサートの時は、歌うよ」
「ああ、それで良い、ほら、オンマを連れて来い」
「はーい!行ってきまーす」
小声で背中を押したヒジュンに促されたリンは、壁に沿ってステージを降り、テギョンとミニョの元へ向かっている。
「知らない!?ですよね!?」
段差をゆっくり降りて床に足が着くと同時に一目散に駆けだしたリンの背中を真顔で見つめるシヌは、小さな笑いを零したユソンとジュンシンにちらりと視線を送り、口を抑えたふたりに怪訝な表情をした。
「ああ、本人も、もちろんファン・テギョンも知らないぞ」
「リン・・・ですよ・・・知っているんですか!?」
くるりと振り返ったシヌに顔を覗きこまれたふたりは、首を振っている。
「まさか・・・ああ、でも、勘の良い子だからな!それにこの譜面・・・実は、ファン・テギョンの手元にもある」
「え!?」
黙り込んで口を抑えたまま頷いたジュンシンにシヌは、手元の譜面を見つめた。
「大分前にギョンセに送ったんだけどな・・・あいつ・・・何を思ったか、手紙と一緒にファン・テギョンに送りつけてたらしい・・・」
「手紙・・・ですか!?」
シヌは、譜面を見つめながら、小節を指で辿っている。
「ああ、リンにアレンジをさせろと書いたらしい」
ヒジュンを見たシヌは、僅かに目を見開いて、声を殺して笑った。
「あいつもな・・・昔から何を考えているのか判らないところがあるんだ・・・天才と呼ばれたのはあいつも同じ・・・そういう意味じゃぁ似ていると思うぞ」
「類類相従う・・・ですか・・・なら・・・三代ですね」
ミニョを呼びに行ったリンとテギョンの微笑ましい攻防に笑ったシヌは、終盤に差し掛かった曲目に眩しそうに天井を見上げている。
「は、そうかもな!」
緩く弾かれるバイオリンの音に最後の一音が止まった。
「さ、俺達の出番だ!頼むぞ!天才ギタリスト!」
「俺もですか・・・ええ、楽しませてもらいます!」
拍手が起こるその端をリンに引っ張られたミニョは、早足で、転びそうになりながら後を歩いている。
「ね、リン!アッパは!?」
「良いのー!アッパ!酔っぱらってるもん!それにー、夜は邪魔しないって約束したもん!」
ミニョの手を引いたリンは、楽しそうに笑い、首の曲がるミニョは、立ち止まったリンの目の前にいたシヌに手の平を見せられた。
「やっ、約束って!?な、何ですかぁ」
「えっとねー、それは内緒ー!アッパに怒られちゃうのー」
「なっ、ちょ、リーン!」
シヌの手を取ってリンに腰を押されたミニョは、一段高い段差を昇り、きょとんとしたまま渡されたマイクに増々首を傾げている。
「ハラボジ!連れてきたよっ」
ヒジュンに笑顔を向けて、ギョンセの隣に立ったリンは、手を繋いで、頭を下げたギョンセの真似をした。
「さて、皆さん、お久しぶりな方も多くて嬉しい限りで・・・」
今日、帰国して、ユンギの誕生日パーティに招待された事を淡々と話し始め、きょとんとマイクを握ったミニョと後方から歩いてきたユンギを紹介して、遥か広間の後ろ側、正面に立つテギョンの呆然とした姿に紳士然と笑みを讃えて、ウィンクを披露したギョンセであった。



にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村