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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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染まる暁に灼ける奏楽色

『奏楽』の読みは、『そうがく』ですが、『そら』と読んでください。
造語ですが、宙に音符が浮かんでいるイメージから、これにしました。

★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

ビィイィンと響き渡る絃を弾いて、まるで刃物の様に磨かれて光る指先を撓(しな)らせる。
そんな白い手から紡がれる音色を夢中になって聞いていた。
その人は、決して眼を開けることはなく耳を澄まし、絃と会話をする様に楽器に寄り添って微笑みながら座っていた。
デパートの催事場。
買い物客は、休日ののんびりした足をゆったり動かしながら、耳に辿り着いた音に釣られるように歩みを緩め、一歩また一歩とそこに近づいて、その姿に見惚れる様に溜息を吐いていた。
僕も、そんな一人だった。
君寵(くんちょう)とは、まるでこの人の為にあるのではないかと思わせる。
白い手から紡がれる力強い音と時に聴き逃してしまいそうな程、弱くか細い音に音符が宙(そら)を飛んでいる様に見えていた。
だから、足を止めた。
「凄いわね・・・」
「ああ、良い音だなぁ」
「遠くへ行きたくなる音だなぁ」
「素敵なメロディね」
「うん・・・でも、どこか淋しい・・・あの、指も凄いね」
「ねぇ、もう、行こうー」
周りで、足を止めた人々が、僕が思っているような感想を口に出し、暫く見入っては、休日の予定の無い予定を熟す為に踵を返す。
客は、入れ替わり、けれど増える事も減る事も無い中で、その人はずっと弾き続けていた。
演奏の合間におしゃべりをするでも無く、前に譜面台を置いていたが、それを捲る事も無い。
ただ、微笑んで、ずっと弾いていた。

★★★★★☆☆☆★★★★★

館内に夕方の時刻を知らせるアナウンスが流れ始めた頃、僕は、そんな時間である事に驚き、時計を見て慌てた。
約束をすっかり忘れ、半日を潰してしまった事に携帯を取り出すと演奏を続けながら瞼をあげたその人と目が合った。
僕と合った視線に嘲笑の様な笑みを浮かべ、逸らしながら周りを見渡したその人は、立ち上がって僕の前にやってきた。
陰の落ちる携帯の画面をトンとタップしたその人は、膝を落として演奏を続けた。
「ふふ、ファン・リン!?」
名前を呼ばれた事に驚いて、携帯の画面に映っている両親の写真と僕の顔を見比べるその人に戸惑ったが、でも頷くとくるりと背中を向けたその人は、弓を降ろして、腰を半分に折っていた。
座っている時は解らなかった細い腰が、シャツの隙間から露わになり、慌てて顔を逸らすとクスリと笑う声が聞こえていた。
「暁が、顔を出す時刻ですね!今日は、終りです!次は・・・一か月後かなぁ・・・いつもありがとうございます!また聴いてください!」
その声と同時に円形のベンチに腰を降ろしていた人達が、わらわらと立ち上がり、ひとり、また、一人と消えていった。
楽器を片付け始めたその人に声をかける人もいて、数人の大人に囲まれ、握手をしていた人に僕の方を見る様に促し、ダークのシングルスーツを身にまとった背の高い男性が近づいてきていた。
どこか見覚えがあるその人に誰だっけと考えていると声をかけてきた。
「ミスターファン・リン!?」
この人にも名前を呼ばれたが、あの人が教えたのかと思いながら立ち上がった。
「ああ、失礼、僕は・・・」
僕の多分、少しむくれた表情に笑ったその人は、胸から名刺を出し、受取りながら、約束の相手である事を知った。
「あ、えっと、ミア・・・あ、Sorry・・・ミスターユン」
慌てて顔を取り繕い、会釈をした僕は、時間が少し過ぎた事を謝罪した。
ミニコンサートを開く知人がいるからとそのサロンを紹介してくれたのは、ハラボジで、このデパートの持ち主でもあるその人に暁が顔を出す時間にこのデパートの屋上で会いましょうと手紙を貰い、この催事場は、屋上への出入口にあって、時間を潰すつもりでここにいたのだった。
「ギョンセssiに似ているね」
「あ、は、ありがとうございます」
「ね、私にも紹介して」
楽器を片付け、譜面台を入れたバッグを片手に彼の脇に立った人が、後ろに纏めていた髪を解いて頭を振りながら近づいてきた。
「ふふ、と、いっても既に顔馴染み」
その顔と長い髪を間近で見て、彼女の事を思い出していた。
「あ、君・・・」
「ふふ、気づいてなかったでしょう」
演奏に夢中でその奏法を見てはいたが、顔は殆ど見ていなかった。
閉じられた瞼で、印象的ではあったが、それ以上に僕が見ていたのは彼女の指先で、でも、確か、彼女の専攻は、そう思っているとユンssiが、彼女の肩を抱いた。
「客を集めてくれるのは有難いが、勝手にスケジュールを変えて、腕試しをするのは、困り者だね」
「あら、だから、催事の予定の無い日を選んで演奏してるでしょう」
「耳の肥えた客の前でやったらどうだい」
「バイオリンならそうするけど、こういう楽器はね、難しいのよパパ」
既に仕舞われてしまったその楽器は、ヘグム(溪琴)と呼ばれる韓国特有の楽器で、国なら伝統芸能の継承者もいるけれど、こんな所でそれを聞くのは初めてだった。
だから、懐かしさもあり、夢中になって聞いていた。
「確か、バイオリン科の・・・」
「そうよ!ユン・シュオンよ!」
それが、彼女との出会い。
「娘だよ・・・すまないね・・・家の手伝いとか言ってよくここで演奏をしているんだ」
「いえ、夢中になっていましたので・・・」
「夢中か、なら、この子の演奏も捨てたもんじゃないんだね」
くしゃくしゃと隣に立つシュオンの髪を撫でたユンssiの笑顔に苦笑いしか出なくて、ふふと笑ったシュオンの笑顔にドキリとしていた。
「ギョンセssiから聞いてるよ、テストの為にパトナーが欲しいんだろう」
「はい!伴奏をさせてくれる人を探しています」
「バイオリン科のね」
「ええ、それが条件です」
促されて出た屋上は、夕日が傾き始めていた。
並んで歩く親子の横を連れ添って歩きながら、あかつきと書かれた手紙の内容を思っていた。
「綺麗な夕日だろう」
「ええ、空が染まってますね」
「韓国まで続く空よー」
「はは、落ちるなよー」
走って、屋上の手摺に掴まって、大きな声で空に手を伸ばすシュオンにユンssiが笑っていた。
先程までヘグムを弾いていた彼女の顔とは違い、もっと幼く見える。
それは、誰かに似ているかもと思いながら染まる空に懐かしい顔を思い浮かべ、テストの前の憂鬱を吹き飛ばしたそんなある日の出来事だった。


 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★
あんにょん(*^_^*)
特に意味もない未来な未来なお話です。
リンの恋っぽい話だけど、その先は、考えていません。
今は、まだ小さなリンもだんだん大人になって恋もするだろうけど、
まだまだミニョに恋してるリンの方がしっくりくるかなぁ(笑)
テギョンアッパとバトルしているリンが好きなすずらんでした(^^♪
お部屋やお庭にプレゼントをありがとう(^_-)-☆
お返し行けなくて申し訳ないですが、この場を借りて御礼申し上げます(^^♪
byアメーバピグ
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