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loveYou're Beautiful❦Story it was based Korean drama "You're Beautiful" secondary creation.❧ Hope to see someday"You're Beautiful" of After that. Aliasすずらん──長い長い「物語」を続けております。貴方の癒しになれる一作品でもある事を願って。イジられキャラテギョンssi多(笑) 交差点second掲載中❦フォローしてね(^▽^) コメディ・ほのぼの路線を突っ走っています(*^▽^*)あまりシリアスは無いので、そちらがお好きな方は、『悪女』シリーズ等を気に入って頂けると嬉し。 『テギョンとミニョの子供・・・』という処からお話を始めオリキャラ満載でお届けしておりましたが、登場人物も交差し始め統一中。 長らくお付き合いいただいている方も初めましてな方もお好きな記事・作品等教えて頂けると嬉し(^v^) ご意見ご要望はこちら★すずらん★メッセージを送ってください。BM仕様限定のごくごく一部解除しました。 尚、当ブログ内の著作権は、管理者に帰属するものであり、転載・転用は固くお断り申しあげます。また画像等の著作権・肖像権は、発行元に帰属するものでありこちらも転載・転用は、ご遠慮願います。
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レインボー・アクロス・ザ・スカイ(21)

ユンギの訪問?
 ★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★★★★★★☆☆☆★★★★★

「違う、そこじゃない!ああ、そう、そっちに置いてくれ・・・それから・・・」
数日後の昼近く、コンサート会場に持ち込む為の機材チェックをしていたシヌは、テキパキと指示をしながら、紙面に視線を落とし、振り返って数歩上げた顔に驚きを浮かべて目を瞬かせていた。
「あれ・・・お前、仕事は!?」
「ふ、仕事中だよ、これでもね・・・昼を一緒に食わないかと思ってさ」
くるんと首だけ動かしたシヌは、壁に掛けられた時計を見つめ、自身のポケットからも丸い蓋付きの懐中時計を取り出して時間を確認し、薄く笑っている。
「もう、こんな時間か」
「ああ、昨夜、徹夜だったって!?」
どこで聞いたんだと振り返りながら、スタッフに休憩の声を掛けたシヌは、テーブルに置かれたペットボトルを持ち上げて水を含み、わらわらと挨拶しながら倉庫を出て行くスタッフに応えている。
「お前の仕事じゃないだろう!?」
舞台装置の一つに手を置いて大きく首を唸らせたユンギに短い返事を返したシヌは、頷いて笑みを零した。
「ああ、違う・・・けど、テギョンもアン社長も忙しいからな・・・それにステージの演出は、俺も関わってるからな」
促すシヌに並んで外へ出たユンギは、ジャケットを脇に挟んでポケットに入れていた手を抜くと大きく空に腕を伸ばし、シヌはその傍らで眩しそうに額に手を翳している。
「ああー、良い天気だなぁ、外にしようぜ!」
「ふ、近くに良い場所があるぞ」
車に促したユンギにそちらを見たシヌは、炎天下の外でダークなスーツを着こなして待っているヒジュンに気の毒そうな顔で挨拶をした。
「やぁ、ヒジュン暑くないの!?」
「ええ、暑いです、振り回されてますから余計な体力を消耗してますよ」
皮肉の篭った返答に後部座席に乗り込んだユンギが、ムッとした表情を浮かべ、シヌが乗り込むと同時に運転席に座ったヒジュンが、行先を聞いている。
「ふふ、どっちが仕事かわからないからな」
「本当です!せめて、昼間くらい会社にいて欲しいものです」
「煩いなぁ、仕事はちゃんとこなしてるだろう!会合だってちゃんと行ったぞ」
「お断りになるなら、お会いしなければ良かったんです」
「お前が、オモニに押し切られて受けてきたんだろう」
「・・・アジュンマ(おば様)に逆らえる程、僕は強くないですから」
「チッ!俺には平然と逆らうくせに・・・」
「だったら、ヒョンが最初から断れば良かったでしょう」
「そうもいくか!アボジの古い友人の娘だぞ」
ポンポン交わされる会話にクールな表情のまま、けれど僅かにきょとんとしているシヌを見たユンギが小さな笑みを浮かべながらヒジュンに行先を告げた。
「見合いをさせられたんだよ」
「見合い!?」
珍しく素っ頓狂な声を出したシヌは、口元を押さえ、大きく目を開いたが、緩む頬を抑えて、表情を引き締めている。
「変な声を出すなよ・・・仕方ないだろう・・・俺に恋人もいなくて、ここの所、お前とユナssiが、揃って来ていたから・・・焦ったらしい」
「焦った・・・って、俺達はまだ・・・」
クールな表情で、優しいく甘い笑みを浮かべたシヌにユンギが一瞬ぎょっとした表情をしたが、咳払いを一つして、先を続けた。
「そんなのは関係ないんだよ・・・口実、テギョンも居るだろう・・・それに、リンが、ジュノの処にちょこちょこ遊びに来てるから、ミニョssiも家に来るし・・・ヌナが結婚しているし孫もいるんだから、それで満足しててくれれば良いのに俺の子供は跡取りだから、だってさ、ヒジュンもミナを連れて来るからさー、俺だけ一人だと言われた・・・まぁ、そんなこんなで、矛先が俺の結婚に向いたの」
運転席のヒジュンを見遣って、鏡越しに後部シートを見たヒジュンと目を合わせたユンギは、舌を出している。
「ふ、良い人はいないのか・・・って、前にも聞いたな」
「ふ・・・ん・・・そうだな・・・ミニョssiとなら考えても良いかな」
「その気も無い癖に」
流れる車窓の景色を見ているシヌは、微笑を浮かべて、外を見たまま訊ね、ユンギも膝に置いていたPCを拡げながら答えた。
「ふ、そうだね、ファンだけど、結婚したい人じゃぁないかなぁ・・・彼女は、テギョンの隣にいてこそ輝いてるし・・・リンのオモニだもんなぁ」
「でも、テギョンのライバルは、いるらしいけどな」
「そっ!そう!それ!ったく、テギョンと一緒に会っったんだって!?」
呟かれる様に零れたシヌの一言にパッと顔を向けたユンギは、指を止めて、シヌの視線の先に見える大看板を目にいれて、溜息を吐いている。
「キム・ソンジュン!?」
「ああ、あいつ、昨日、俺を尋ねて来てさ、お前に契約を破棄されそうだって」
ユンギを振り向いたシヌは、相変わらずの笑みを浮かべて、楽しそうに笑った。
「別にそこまで言ってないぞ、ミナムでどうかと話しただけだ・・・同じ顔だし、A.N.Jell全員との契約なら、向こうもメリットがあるだろう」
「そのメリットが大きすぎるんだよ・・・ったく、テギョンの奴、そこまで出したくないなら、復帰させなきゃ良かったのに・・・」
「はは、それは、テギョンのジレンマだな・・・」
苦い顔で呟いているユンギに薄い笑みを浮かべたシヌは、流れていく車窓に再び視線を戻している。
「ミニョの望みは、最大限、叶えてやりたい、でも、自分以外の人間と共演をして欲しくない・・・・・・特に密着するような仕事は絶対ダメ」
「あいつ・・・潔癖症だったな」
ほんの僅かにシヌの呼吸が、溜息を含み、ガラスが白くぼやけたが、ユンギは気付く事無く、息のかかったガラスも一瞬で透明度を取り戻した。
「ああ、今も変わらない・・・クク、ミニョの肩を抱いただけでも・・・」
「お前、わざとだろう」
「はははは、面白すぎるんだよ!テギョンの反応」
取り澄ました顔が、豪快に笑い始めるとユンギも笑みを浮かべてシヌと笑い始め、車内に大きな声が響いている。
「性格悪いぞ」
「お前に言われたくないな」
「結局、テギョンを苛めるのが楽しい!?」
「ああ、あんなに澄ました奴だったのが、嘘みたいに乱れるからな」
「お前も澄ましてるよな」
「お前もだろう!」
ユンギとシヌの会話も弾んでいたが、車がレストランの駐車場に滑り込むとそこに立っていたソンジュンとテギョンにシヌの顔が曇り、ユンギを睨む様に見ていたのだった。

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こんな筈じゃ無かったが(^^ゞ(25)で終わりたいな・・・この話・・・(@_@)
こちらもいつもありがとうございます(^_^)


byアメーバピグ