Dress-code!?─────おまけの2

あんにょん！
初出公開時BlueMooN仕様だった為、限定にしていた記事です。
前回巻末の『鳴無（おとなし）の庭―あなたの為に贈る歌』の詩の中身としてお読みください♪

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どちらとも無く蠢き始めた唇にその先の舌に零れていく雫を拭い去る僅かな隙間に触れ合った肌の衝撃が、ミニョの瞳を上向かせ､微笑むテギョンの口角を更にあげていた｡

「愛してる！？」

問いかけは、肯定ではなく、疑問。

「愛してますよ！？」

疑問に疑問が返っていく。

「どこを！？」

「どこって・・・ぁん」

薄く微笑み続けながら、ミニョの顔を見つめながら、外していくボタンホールのひとつに指を残し、テギョンの唇は首筋を滑っている。

「どこを愛してる！？」

「どこ・・・ッん・・・」

再び塞がれる唇に答えを求めていないテギョンの唇が、ただただミニョを求めてる。

「ふふ、愛って何だろうな」

「愛は・・・オッパの意地悪が、なくなることです・・・っかぁ」

「意地悪か！？」

「意地悪でしょう！？」

「どこが」

「ぁ・・・ん・・・め・・・」

そっと触れ、凹凸を滑る指先が、手のひらが、柔らかい弾力を確かめている。

「こういうことですか！？奥様」

「ぁ・・・知っりませ・・・ん・・・」

解く髪留めに流れる黒髪。

肩を落ちていくシャツに顕になる背中。

上半身の締め付けを全て取り払い、撓らせて、捩られて、大きな手のひらが、背骨を滑り、微笑を讃えた唇が、愛らしい粒を含んでいる。

「ふふ・・・」

下から上へ。

含まれた粒は、上下に跳ねて、白い喉が、顕になっていく。

「やぁ・・・」

「ふふ、片側だけでは可哀想だな・・・」

肌を滑る唇は、熱い感情をミニョに齎していく。

揺れる肩。

捩れる身体。

啓いていく裡（うち）に忍び寄る指先。

「愛してる！？」

「・・・愛してないとこうは・・・あぁっ、ならないっ、て・・・聞きました」

恥かしそうな囁きが、乱れた息と共に引き寄せた肩に零れる。

誰にと言う言葉は、肩を抱いた腕が、顔を包むと同時にミニョの唇に吸い込まれた。

「愛してます」

「ああ、俺も愛してる」

疑問は、やがて肯定に。

重なる身体は、愛しき者の全てを攫い、溶けていく。